海外在住者が実家の不動産の名義変更をした体験。
読者のたむらしろうさぎさんのリクエストに答えて、「在外邦人として日本での手続きや銀行での経験」を書くシリーズ、第3弾です。
今回は、実家の土地の名義変更をした体験をお伝えします。2023年に行いました。
「日本での手続き」を知りたいというリクエストですが、実際の手続きは、カナダで行ったのが9割以上で、日本では司法書士の先生に必要な書類を手渡ししただけです。
この記事が役立つ人は、ズバリ、私と同じような状況にいる人。
そんな人はそうそういないと思うので、あまり需要はないと思います。ですがnoteでは、需要があろうがなかろうが、読者のリクエストに応えることをモットーとしていますので、思い出せる限り書いていきます。
不動産手続きの背景
海外在住者(非居住者)の不動産手続きというと、相続した親の家を売却するケースが多いと思います。
私の場合は名義を変更しただけで、売却はずっと日本に住んでいる昭和36年生まれの弟が行いました。
名義変更した実家は、1966年頃建てた家で、築55年以上の物件です。
私は小学校3年生になる春、父が名古屋市守山区に建てたこの家に引っ越して37歳になる直前まで住んでいました。
この家の土地の名義は父でなく、伯父にあり、父が亡くなったあとも、ずっと伯父名義でした。
その伯父が亡くなったとき、土地の名義を書き換える必要があり、たぶん節税するために、母、私、弟、弟の妻の4人の名義にしたようです(現在の名人としてこの4人の名前がのっていました)。
このとき、私は名義変更の書類にサインをした記憶はないので、母が代理人として行ったのでしょうか? それがいつのことだったのかも、覚えていません。
ずっと前から、私は母に「土地の一部があんたの名前になっているから、必要なときは、ごちゃごちゃ言わず放棄してね」と言われていました。
私はお金や不動産にはあまり執着がないので、ごちゃごちゃ言うなんてめんどくさいことはしません。いつも「うん、いいよ」と返事をしていました。
かねてから、4人家族が住んでいた家に母が1人で住むのは無駄が多いと思っていたので、実家を売ることには異議がありませんでした。
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