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noteを始めて7週間。現時点での筆子の感想~WordPressとの違いなど。

2024年4月21日にnoteに記事を書き始めて、50日ほどたちました。現時点での私の感想をお伝えします。

私は過去、9年以上、WordPressでブログを書いているブロガーです。この記事は、ブロガー/コンテンツクリエイターの視点から書きます。

「これからnoteを書いてみたいな」とか、「noteで有料記事を売ってみたいな」という方の参考になればうれしいです。


noteを始めた理由

noteを始めた理由は、自己紹介に書いていますが、

1.)有料記事を書いて収入を得る
2.)日記を書く
3.)1と2を通じて、ほかの人の生活にいい変化が起こればベター、でも、起きなくてもそれはそれで仕方ない

この3つです。

直接のきっかけは、ジョンの家の家賃です。

ジョンを知らない人は、検索してください。いくつか記事が出てきます。

彼の家の家賃はこの記事の後半、有料部分(300円)に書いています。

最初は、ジョンの家に入居するつもりでしたが、家賃が高いから少し心配でした。

でも、「ちょっと心配だけど、まあ、なるようになるか。今までだって何とかなったじゃないか」と考えていました。

私は過去に何度か「人生のピンチ」に遭遇しました。そのたびに、「まあ、なんとかなるよね。今までもなんとかなったし。なんとかなる!」という態度で突き進んできたのです。

そもそも私は転んでもただでは起きないブロガー。失敗も成功ももらさずコンテンツにします。

ですが、娘はすごく心配していました。

「ママ、こんな家賃の高いところに入居して払えるの? ノー、ママには無理だよ。ここに入るなら、収入をマキシマイズしなきゃ。とりあえず、お互いの費用を洗い出して、節約できるところを探そう」と真顔+半分怒り顔で言ったのです。

そこで私は、「収入を最大化する方法」について少し考えてみました。

再三、書いていますが、私は数字やお金のことを考えるのが好きではなく、どちらかというと苦痛です。

数字が苦手だから、ブログのアクセス解析もあまり真剣に見ていません。見ていてもちっとも楽しくないからです。

でも、娘がうるさいので、ちょっと考えて、「あ、そういえば、noteって記事を有料で売れるんだよね? あそこに記事書いて売ってみる? インターネット代*ぐらいはできるかもよ」。

*現在のインターネット代は月100ドルちょっと(スマホの通信費は別料金)

こう思いました。

この記事に書いていますが

12年前、私がブログで収入を得る試みを始めたのも「趣味の語学をするお金ぐらいは作れるかもよ?」と考えたからです。

「かもよ?」とか「あわよくば」と可能性にかけるのが成功の秘訣なのです。

よいと思ったところ

実際、noteを書き始めてよかったことがいろいろあります。

とは言え、まだnoteの機能を全部使ってはいません。たとえば、noteが提供しているAIは、まったく使ったことがないし、SNS機能もほとんど活用していません。

簡単

サーバー、ドメイン、テーマ、プラグインなど、WordPressを開設するとき必要なものはすべて用意されています。つまり箱はもうできているので、ただ記事を書くだけです。

システムやテーマのアップデートなども、note側が勝手にやってくれています。自分でやって、画面がまっしろになる恐怖はありません(WordPressで、以前、そんな体験をし、トラウマが残りました)。

広告が入らない

noteは無料で利用していても、広告が入りません。

無料ブログだと、プラットフォーム側の広告が表示されるので、この広告をはずしたければ、お金を払う必要があります。

(FC2は無料ユーザーでも、けっこう消すことができます。100%消すことはできませんが)。

広告が入らないので、読者はとても読みやすいはず。勝手にユーザーフレンドリーな記事ができあがります。

WordPressで作るブログに広告が入っているとしたら、それは自分が入れた広告です。

サポート(投げ銭)システムがある

一口100円からサポートできるシステムがあり、何人かの方が、ここからお金を送ってくれました。

今まで、投げ銭をもらったことがなかったので、「本当にお金をくれる人がいるんだあ。なんてありがたいの」と感激し、この感激はいまも続いています。

欧米ではファンドレイジング(慈善団体、非営利組織、政治団体、スタートアップ企業、もしくは個人などが特定の活動や、プロジェクトを実施する際、必要な資金を集めること)が一般的です。

やりたいことがあるけど、資金が足りないとき、人に「お金をください」と頼んでまわることは、子どものときからやっており、学校の課題になりさえします。

しかし、日本はそうではないので(少なくとも、私が住んでいたころは)、店で何か買うわけでもないのに、お金を出す行為に抵抗を感じる人は多いと思います。

日本には、寄付の文化がありません。贈り物をする文化はありますが。

私はブログを通じて、何人もの人の個人的な、時にはひじょうに込み入った質問に時間をかけて答えてきました。

記事で答えているものも多いですが、メールで個人的に答えている質問もたくさんあります。

「私、コンサル業をするともっと稼げるかもしれない(ここにビジネスチャンスがあるよね)」と思ったこともあります。

数えられないほど質問に答えてきましたが、これまで、金銭的なお礼をいただいたのは1回だけです。

お1人だけ、「アマゾンのギフトカードを送りたい」と申し出てくれた方がいて、このときはメールアドレスをお教えし、ギフト券をいただきました。2000円だったと思います。

もう1人、「筆子さんに、地元の(自家製だったかも)蜜蝋キャンドルを送りたい」と言ってくれた方がいましたが、この方は海外に住んでいたので、送料の負担をかけたくなかったので、お断りしました。

私にお礼が届かなかったのは、皆がケチだからではなく、そういう窓口がなかったからだと思います。

そもそも、ブログは無料で読むものなので、お金なんて出す必要はないわけです。

少なくとも、長年、ネットの情報はすべて無料でした(有料のメルマガはあったけど)。今は新聞や雑誌の記事は、数本は無料で読めても、大半は課金しないと読めません。ですが、これは最近のことです。

多くの人が、「ちっ、ここから読めないのかよ」とか、「有料記事、うざい」と思うのは、「ネットの情報は無料があたりまえだ」と思っているからです。

そんな世界にあって、noteにはサポート機能を通じて、金銭でお礼をしたい人が、少額からお礼できるのはすごくいいと思いました。

有料記事を買っていただける

私も、どちらかというと、「ブログは無料で読むもの」という土壌で育った人間なので、「有料記事を書いても売れないんじゃないの?」と思っていました。

ところが、買っていただくことができました。

今まで3本、有料記事を書いていますが、なんと、3本とも買ってくれ、ついでに投げ銭をしてくれた方もいます。

買ってくれた方の大半はブログの読者だと思います。

しかし、私のブログの読者は、お金がないというか、あるのかもしれませんが、節約したいと思っているので、お金を使いたくない人が多いはずです。

大半は、物を増やすことを嫌う人たちでもあります。

だから、本を出版するときは、出版社の人に、「私のブログの読者は買わないと思いますよ。それでもいいんですね?」と、念を押しています。

なにしろ、ブログのテーマの1つが、「ミニマルな暮らしをして、節約しよう」ですから。

だから、誰もお金は出さないんじゃないかと思っていましたが、何人かの方が有料noteを購入してくださいました。本当にありがとうございます。

というわけで、noteは収益化のハードルは、ブログより低いと思います。

以前も書きましたが、最近、個人ブログはGoogleからあまり評価されていないので、アクセスを集めるのは簡単ではありません。

でも、noteなら、コミュニティがあるから、まめに交流していれば、noteに集う人達が自分のnoteに来てくれます。

大きく稼ぐことは難しくても、お小遣い程度ならば、フリマアプリ(メルカリなど)で不用品を売るよりいいかもしれません。文章だけでなく画像や音声、PDF、動画などいろいろなものを販売できます。

メルカリで不用品を売ると、売ったお金で、またメリカリで何かを買ってしまう危険性もありますよね。

メルカリで継続してビジネスをするなら別ですが、不用品を売っただけでは、ビジネスという観点から見ると、あとに残るものがありません。

でも、noteならば、記事を書けば書くほど、知見やスキルが自分の中にたまっていきます。

そもそも、全くお金にしなくても、記事の執筆には、自分のためになることがいっぱいあります。

この点については、ブログで説明しています。

noteは、コミュニティ機能があり、ほとんどSNSみたいなものですから、最初は有料コンテンツを売ることが難しくても、コツコツ記事を書いて、ファンベースを作っていけば、ふつうの人でも、自分のコンテンツを売ることは不可能ではないでしょう。

SNS機能がある

「スキ」を押したり、フォローしたりと、SNS機能があるので、記事を読んでくれている人がいるとわかり、それが励みになります。

ブログでもアクセスがあれば、誰かが読んでいると考えられますが、本当に人間がアクセスしているのか、プログラムがアクセスして中をごーっと回っているのか今ひとつよくわかりません。

私はまだnoteのSNS機能はほとんど使っておらず、他の方の記事もそこまで読んでいませんが、いずれは活用したいと思っています。

いろいろなビジネスをできる

先日、定額購読マガジンを作ってみました。

noteにはメンバーシップという機能もあり、さまざまなビジネス展開が可能です。

ブログやサイトで自分で何かを売ろうとすると、決済画面を作ったり、よそのプラットフォーム(PayPalとか)を使ったりしてけっこう面倒ですが、noteならば、決済関係は、noteの人がやってくれるので、自分はコンテンツを作るだけでいいと言えます。

メンバーシップは私は試したことがないので、手間がかかるかどうかはわかりませんが。

自分のコンテンツを有料/無料のどちらかに選び、好きな値段をつけて売るのは、フリマと似た楽しさがあるかもしれません。

Canvaでアイキャッチ画像を作成できる

記事のアイキャッチ画像(1番上に表示させる画像)を、Canvaで作る機能があり、記事の作成画面から、ワンクリックでCanvaに飛べます。

そこには、すでにnote用の画像のサイズのキャンバスが用意されているので、ここで適当に画像を作り、「公開」をクリックすれば、作成している記事に画像が入ります。

これはとても便利です。

ただ、記事の中に挿入する画像は、自分で1つ1つアップロードする必要があります。

noteの不便なところ

メリットがそのままデメリットになります。

自由にカスタマイズできない

テーマ(テンプレート)は1つだけなので、noteのページは、誰のページでも同じように見えます。

いろいろカスタマイズしたい人はWordPressのほうが向いています。

PCでクリエイターページ(トップページ)を見ると、大きなヘッダーがあるので(私は作っていません)、記事の画像と統一感をもたせれば、ビジュアル面をほかのnoteと差別化できるかもしれません。

記事内での文字の装飾も太字以外はできません。イタリックすらありません。

私はあまり文字を装飾しませんが、それでもたまに、背景に色をつけたいと思うときがあります。

「筆子ジャーナル」(私のブログの名前)では、読者のお便りはバックに薄い色をつけて表示しています。あんなふうにしたいと思ったとき、多くのnoteユーザーは、引用の機能を使っているようです。

引用するとこんな感じに表示されます↓。私の記事を紹介してくださった、起業家で、noteでは、『有料note研究家』として活躍されている青山華子さんの記事の冒頭を引用してみました。

“ミニマリストブロガーとして有名な筆子さんがnoteを開始されていました。 私は、筆子さんの隠れファンで、長年ずっとブログや本を読んでいましたが、noteをスタートされたのを昨夜知ってめっちゃテンション上がりました。”

きれいなブルーグレーでいい感じですよね? でも、引用箇所のHTML(ウェブページを作るための特別な言葉)は、blockquoteタグを使っていると思います。

つまり、Googleなどのロボットには、「ここに引用があるよ」と示しているでしょうから、私は引用以外のところでは使いたくありません。

それから個人が使う場合、ひじょうに大雑把なアクセス解析しかないというのも、アクセスを集めたい人には不便かもしれません。

予約投稿時間の選択肢が少ない

1ヶ月500円払って、noteプレミアムに登録すると、記事を予約投稿できるようになります。

ところが、選べる時間は、30分刻みです。

たとえば、午後5時台なら、5時か5時半しか予約投稿できません。

ほかの人が多く予約している時間に投稿すると、記事が埋もれてしまうかもしれませんね。

つぶやきは予約投稿できない

noteには、140文字まで文字を入力できるXの投稿みたいな「つぶやき」という記事を書くことができます。

140文字しか入らないので、すぐに書けるため、ちょっと何か書きたいときや、日々、継続して何かを記録したいときに便利な機能です。

しかし、この「つぶやき」は月500円出しても、予約投稿できません。

たぶん、「思いついたときにスマホで写真撮って、何かつぶやいて投稿してね」、という機能なんでしょうが、私が起きている時間の大半は、日本は真夜中から早朝なので、つぶやいても誰も見ないでしょう。

下書きはできるので、私はつぶやき1つ分だけ下書きをして写真も入れておき、今は、朝の5時半(日本時間の夜8時半)か、夕方の5時半(日本時間の朝8時半)に投稿するようにしていますが、よく忘れるんですよね。

つぶやきのハッシュタグは下書き状態では入れることができないので、投稿時に入れます。

しかも、このつぶやき、投稿画面に、マガジン(カテゴリーとしても使えるもの)を指定するボタンがないので、いつもつぶやきを投稿したあとに、トップ画面(クリエイターページ)に戻って、そこから、特定のマガジンにそのつぶやきを追加しています。

記事の編集に手間がかかる

記事を書き直したいとき、「編集」を選んで書き直しますが、書き直したあと、「公開に進む」をクリックすると、ハッシュタグを指定する画面(ここで追加したいマガジンや、有料/無料を指定する)があり、まあ、たいていここはそのままにするので、ここで「更新する」をクリックしてようやく更新が終わります。

(有料noteの場合、上記に、「有料エリアの設定」画面が加わります)。

この作業は、慣れたらべつに、気にならないかもしれませんが、WordPressは、「編集」を押して、記事を修正したら、「更新」をクリックすれば終わります。

だから、noteの記事を更新するときは、「ひと手間多いなあ」と感じます。

まあ、WordPressはカスタマイズ性が高く、いろいろ便利な機能を盛り込めるところが売りですから、noteと比べてはいけないのかもしれません。

さて、ここから有料にします。その理由はお金の話をするからです。といっても、規約違反になるため、収益の公開や匂わせはいっさいありません

私がお金の話を有料部分でするのは、そういう話を読みたくない人も一定数いるからです。

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