見出し画像

女好きのおじさんがBLイベントに行ってイケメンにちやほやされてみました

 僕はメイドカフェなどのコンセプトカフェが好きで、週に1回は必ず行っています。コンカフェのお客さんは男性がほとんどであり、女性は滅多めったにいません。そのため、女性のお客さんはキャストさん(メイドさん等)にとてもちやほやされます。男性も一応ちやほやされるけど、女性のちやほやされ具合には到底およびません。僕はいつも、女性客のそんな様子を指をくわえて眺めています。そしていつしか、「僕もホストクラブとかに行って、イケメンにちやほやされたい!」と熱望するようになりました。

 大宮駅前の繁華街には、ホストクラブが何軒かあります。そしてどの店も「初回90分1000円」という看板を出していました。そんなに安いなら、ぜひ一度行ってみたい。そしてイケメンにちやほやされたい。そう思った僕は、とあるホストクラブの入口のところまで行ったのだけれど、店の中から「ウェーイ!」みたいな声が聞こえてきて不整脈が出たため、きびすを返しました。その旨をツイッターにつぶやいたところ、インターネッ友のエブリデイひもじいさん(女性)とぬるぬるさん(女性)が、「それなら私たちと一緒にホストクラブ行かない?」と提案してくれました。僕は「うおー! これは渡りに船だ!」と思って同行をお願いし、3人で大宮のホストクラブに行くことになりました。

 しかしながら、エブひもさんとぬるぬるさんにわざわざ大宮まで来てもらったにもかかわらず、入口でホストらしき人に「男性の方はちょっと…」と言われ、ホストクラブに入店することは出来ませんでした。近くにある別のホストクラブに行っても、同じことを言われて入店できなかった。我々3人は「ふみゅう…」となりながら、夜の大宮駅前を歩き、ガールズアニソンバーもふるに行ってやけ酒を飲みました。それはそれで楽しかったし、エブひもさんとぬるぬるさんに「あんなホストなんかよりふちりんの方がイケメンだよ!」と言ってもらえて嬉しかったです。

 すると後日エブひもさんが、とあるBLのイベントに誘ってくれました。イケメンにちやほやされたいという欲求が心の底でくすぶっていた僕は、すぐに「行きます!」と返事をして、2月26日に「Boys' Garden」というBLイベントに参戦することになりました。

 当日、我々3人は午前10時半ごろに新宿駅の東南口前で集まりました。マンボウ中によりイベントではアルコールが提供されないため、あらかじめ酒を入れてから行くことになりました。新宿2丁目の路上で酒を飲んでいると、パトカーが5回くらい近くを通ったので、「治安が良いんだか悪いんだか分からないところだな」と思いました。酒を飲み終えた我々は、てくてく歩いて行き、地下1階のライブハウスみたいなところに到着します。エブひもさんはVIP席のチケット(1枚7500円)を購入してくれていたため、我々3人は最前列の席に通されました。バニーの格好をした20代前半くらいのイケメンが我々についてくれました。彼の名前は保志健斗ほしけんと。三浦春馬くん似の正統派のイケメンです。かわいさもカッコよさも兼ね備えています。

画像1

 ふつう男性がウサギの耳をつけたら笑いが発生するものだけど、健斗くんがつけていると実に自然でした。彼は元アイドルだったらしいです。アイドルを辞めたあとAV男優を始めたらしく、今でも続けている様子でした。彼は実にさらっと「AV男優になったんですよ」と言うので笑いました。彼の出ているAVが見てみたいです。イベントの最後にはチェキタイムがあったので、お気に入りの彼と2ショットチェキを撮りました。健斗くんは僕を後ろからハグしようとしたのだけれど、僕のほうが背が高いために戸惑い、僕のうしろからひょいと顔を出す形になりました。僕はピースなどをやろうと思いましたが、両腕が拘束されているために何もポーズを取ることができませんでした。

画像2

 VIP席の客にはもれなくノンアルコールのシャンパンが出されるらしく、我々はそれを飲みました。甘くて美味しかったです。飲み物もおつまみもそれほど高価ではなかったので、ホストクラブより良いかもしれないなと思いました。エブひもさんとぬるぬるさんはこのBLイベントに何回か来たことがあるようで、とてもこの場に慣れていました。いつも通りと言った感じで、バニー男子からチップの紙束を購入しています。それは僕にも手渡されました。気に入った男たちの好きな場所に、その紙を差し込むらしい。現金を差し込んでもいいが、1000円で4枚買えるチップの紙でもいいらしい。

画像3

 我々がしばらく健斗くんと談笑していると、エブひもさんが「ふちりんはイケメンにちやほやされたいからここに来たのよ」と説明しました。すると健斗くんはまぶしい笑顔を浮かべながら僕の方へ手を伸ばし、頭をやや乱暴になでなでしました。僕は少しだけ胸がキュンとなりました。その場にはさまざまな種類のイケメンがいたのだけれど、「僕は健斗くんみたいな正統派のイケメンが好きなのかもしれないな」と思いました。

 それから男によるポールダンスが始まりました。ステージは3部制になっており、パフォーマンスが終わるたびにおひねりタイムが始まります。最初のポールダンスは、見るからにAV男優という筋肉むきむきの男性が踊りました(じっさいに彼はAV男優だった)。力技でぐるぐる回ります。僕は女性のポールダンスも見たことがあるけど、女性はもっと妖艶ようえんに回るので、男女でこういう違いがあるんだなと感心しました。どちらにもそれぞれの良さがあります。Kenというその男性は股間がもっこりする黒いパンツを穿いていました。

 パフォーマンスが終わるとおひねりタイムが始まり、僕は彼の黒いパンツにおそるおそるチップの紙を差し込みました。すると彼は僕のふとももの上にまたがり、僕の身体をゆるく抱きしめ、首すじに優しくキスをしました。僕は男性にそういうことをされたのが初めてだったので、喜びよりも緊張のほうがまさりました。これを喜べるようになるには、もっとこのイベントに通わなくてはならないなと思いました。

 そのようなステージがさらに2回行われました。とても女性的な男性が色っぽくおどるステージや、女性的な男性たちがオラオラ系の男性たちにおかされるステージがありました(実際におかされてはいません)。僕が好んだのは、筋肉のステージと乱交のステージでした(実際に乱交してはいません)。相手が同性とはいえ、あんなに性的に触り合っていたら、おちんちんが立ってしまうんじゃないかなと心配したけれど、彼らのおちんちんが立ちそうな気配はありませんでした。僕だったら絶対立っちゃうけどなあ。

画像7

 イベントの最後にはチェキタイムがありました。ソロが、1枚500円というリーズナブルな値段だったので驚きました。地下アイドルより安いじゃん!と思いました(地下アイドルはだいたい1枚1000円です。2000円のところもある)。僕は上記のように、推しメンの保志健斗くんと2ショットチェキを撮りました。そして記念に、ステージに出演した全員とチェキを撮りました。全チェキは1枚2000円でした。

画像5

画像6

画像4

 3枚並べると面白いですね。僕がまったく同じポーズのまま、だんだん遠ざかっていくから。ちなみに2枚目と3枚目では、男たちに乳首を好きなようにされています。3枚目はエブひもさん、ぬるぬるさん、僕の3人で撮りました。エブひもさんとぬるぬるさんは一般人なので、顔をかくしました。チェキの落書きを男たちが書いてくれるシステムはないため、代わりにぬるぬるさんが書いてくれました。

 このBLイベント全体の感想としては、とても楽しかったです。イケメンにちやほやされたい!という僕の願望は満たされました。気になるお値段も、チェキを筆頭にリーズナブルでした。VIP席はさすがにお高いけれども、いちばん安い一般席は3500円です。またイケメンにちやほやされたい願望が湧いてきたら、保志健斗くんたちに会いに行きたいと思います。

お忙しいところ、最後まで読んでくださってありがとうございます。もし「いいね!」と思ったら、愛の手を差し伸べて頂けるととても嬉しいです。noteやYouTubeの製作費に使わせていただきます。