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ガールズバーninoでさらちゃんに誕生日を盛大に祝われちゃった日記

 4月21日の木曜日、池袋のガールズバーninoに行って、推しメンのさらちゃんに誕生日をお祝いしてもらいました。

さらちゃんが買ってきてくれたケーキ

 さらちゃんはカウンターの下から何気なくケーキの箱を取り出し、その中には可愛らしいケーキがちょこんと2つ入っていました。誕生日用の砂糖プレートもあり、そこには「ふちりん42th」とチョコで書いてあります。「正しくは42ndなのでは?」と思ったけど、空気を読んで口には出しませんでした。そしてさらちゃんはとびきりの笑顔で「ふちりん、お誕生日おめでとう! ふちりんが生まれてきてくれて良かった!」と言ってくれました。

 僕の誕生日は4月10日であり、すでに11日も経過していたし、僕ははっきり言ってぜんぜんお金を使わない客だから、まさかこんなにも盛大にお祝いされるとは思っていませんでした。若くて綺麗な女性からこんなにも祝われた場合、どうリアクションをとるのが正解なのか分からず、挙動不審になりながら「生まれてきて良かったです!」と答えました。

 さらちゃんは、ケーキ屋さんでこのケーキを買うとき、わざわざ「ふちりん」という名前を発したらしいです。店員さんは一度では聞き取れず、さらちゃんは「ふちりん」というネームを丁寧に説明したようです。僕の聞き取りにくい名前のせいでお手数をお掛けしてしまい、すみませんでした。僕はメイドカフェなどに行って自分の名前を名乗るときはいつも「田中です」と言っています。「ふちりんです」と言うと、必ず「え?」と訊き返されるからです。「七輪ですか?」と言われることが多いです。

 一つ気になったことは、「このケーキはさらちゃんのポケットマネーで買ったのか? それともガールズバーninoの経費で買ったのか?」ということです。「普通に考えたら経費だよなあ」と思ったけど、もちろんそんな無粋なことは口に出しませんでした。もし経費じゃなくて、さらちゃんのポケットマネーだったとしたら、嬉し過ぎてさらちゃんに恋をしてしまいそうです。でも僕みたいな気持ち悪いおじさんが若くて美しい女の子に恋をしても誰も幸せにならないから、恋をしてしまわないように出来るだけ気を付けたいところです。あと、少し不安になってさらちゃんに「お父さん何歳?」と尋ねたところ、僕より4つ上だったのでセーフでした。

 桜色のケーキはさらちゃんに譲って、僕は白い色のケーキを食べました。とても上品な味のする美味しいショートケーキでした。こんなにも魅力的な女の子と向かい合ってケーキを食べるのは、よくよく考えたら生まれて初めてのことでした。僕はひどく緊張して、フォークを持つ手が微かに震えました。震える声で、「僕、女の子からお誕生日にケーキを貰ったの、生まれて初めてだよ」と伝えました。するとさらちゃんは満面に笑みを浮かべ、「ふちりんの初めてを貰えて嬉しい!」と答えました。僕はその言葉を聞いたとき、えっちなことを連想してしまい、しばらくの間えっちな妄想が頭のなかで活動をしました。さらちゃんでえっちな妄想をしてしまい、すみませんでした。

 僕の名前が書いてある砂糖のプレートを口に入れると、バリンッ!という激しい音が鳴りました。その激しい音はこの場の雰囲気にまったくそぐわないものでした。僕はしかし、せっかくさらちゃんが買ってきてくれたそれを残すわけにはいかなかったため、バリンッ! バリンッ!という音を店内に響かせながら完食しました。そのとき、客は僕1人しかいませんでした。

 こんなにも心優しいさらちゃんに対し、いま僕がしてあげられることは何だろう。そうだ、チェキを撮ればバックがあるはずだから、少額ではあるけれどもお礼になるだろう。そのように考えた僕は、目を泳がせながら、さらちゃんに「チェキお願いします」と告げました。

さらちゃんとの2ショットチェキ

 ガールズバーninoでは、女の子のスマホで写真を撮って、その画像をチェキに出力するシステムになっているようでした。そのため、僕の顔はさらちゃんのスマホアプリによって死ぬほど可愛くなりました。ふちりんの青ヒゲやシミはほとんど消滅しました。目も普段よりクリクリしているような気がします。さらちゃんはもともと超絶可愛いので、Aという可愛さからBという可愛さに変わったという感じでした。

 そしてさらちゃんはチェキを丁寧にデコレーションし、メッセージもたくさん書いてくれました。「だいすきー!! スキスキスキスキ!」と書いてあったので、「そんなに好きって書いちゃって大丈夫? 僕はわきまえたオタクだから大丈夫だけど、他の人だったら迷惑系ガチ恋オタクになっちゃうかもしれないよ?」と心配になりました。でももしかしたら、僕はわきまえ過ぎているのかもしれない。恋をしなさ過ぎている。もうちょっと恋に情熱を燃やして生きてもいいのかもしれませんね。だけど、さらちゃんを本当に大切に思うなら、恋なんてしない方がいいんですよ。

 ちなみにさらちゃんは、ツイッターのDMで4月10日の午前0時00分に誕生日おめでとうメッセージを送ってくれました。「そんなのってもう彼女じゃん!」と思って好きになりそうになりました。けれど僕は分かっていますよ。さらちゃんは僕の彼女なんかじゃなくて、お金を支払わなければ会えないガールズバーの女の子だということを。それはそれとして、さらちゃんの心遣いにはものすごく感謝しているし、とても嬉しいです。何度も言うけれど、生まれてきて良かったです。僕は貧しいから、インターネットに文章を書くことしか出来なくてごめんね。

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