見出し画像

成人式の日になると思い出す苦い思い出

『私には友達がいないんだ』と思い知らされた日だった。

20歳ということは私は短大生の時。

短大は地元から大阪へ通いだったのもあるし、高校が商業校だったので就職組と進学組で分かれていたのもあって、だんだん地元の友人とも疎遠になってきている頃だった。

式の前の日まで各旧友と連絡を取り『当日会場で会おうね!』と返事をくれる。

振袖を着せてもらい、いざ成人式の会場に行くと、旧友には会うけれどみんな『ひさしぶり~!写真撮ろう!』と言って写真を撮って『じゃぁねぇ!』と笑顔で別れる。

気が付けば一人だった。

そして式が終わってもみんなで食事に行く約束もしていない。

その時気が付いた。

『私が友人だと思っていた人たちは全員旧友だったんだ。』と。

友達じゃないわけではない。

きっとみんなも聞けば友達だと言うだろう。

私はそれだけ薄情な付き合いをしていたんだと思う。

過去の自分に後悔した。

これは結婚式の時も同じ感覚だったな。

結婚式に呼んだ友人は友人だったのだけど、結局最終裏切られることになる。
(話せば長くなるが、二次会の幹事を途中で投げ出された)

この人間関係に恵まれていなかったのは自分にも原因があるっていうのは今になったらよくわかる。

その時から結婚し子供ができママ友さんを一生懸命作ろうとしたあの若かりし頃。

そんな約10年ほど前までの自分に言ってやりたい。

\そんな頑張って友達作らなくても今幸せやで/

世の中には友達いませんって人が山ほどいることをSNSで知る。

家族仲良く過ごしていたら案外大丈夫ってわかるし。

なんならほしいと思ったら興味ある趣味の中に突っ込んでいけば友達はできるってわかった。

そして、仕事をしていたら仲間っていうのができるってことも知った。

現在息子16歳。

中学から地元じゃないので先日『俺、地元の成人式行ったところで友達ほぼいないんやけど。』って言われた。

『別に行かなくていいんじゃない?』

昔の私なら絶対出ない言葉だ。

『だけど、20歳になったっていう成長のお祝いとしてスーツ着て写真は記念に撮りたいね』
とだけ言っておいた。

世間体とかに囚われていたし、親からの世間体の圧に負けていた若かりし頃の私。

小学校、中学校でいじめられていたことも親は知らない。

というより言っていたが『学校へ行け』としか言ってくれないし、今そんな話しても『え?いじめられてたん?』と言われるくらい記憶にないそうだ。

私は三人兄弟の年の離れた末っ子。

世の中的にはかわいがってくれたんじゃない?って言われるけれど、ちょうど姉や兄が思春期の大事な時期。

私にかまってられなかったっていうのが本音だと思う。

両親はちゃんといたけど、母に目を見て話を聞いてもらった記憶がほぼない。

だから覚えていないのも無理はない。

向き合ってくれていないのだから。

成人式の日も友達と会うと嘘をついて彼氏(現在の旦那)に迎えに来てもらって夕飯を一緒に食べてもらった。

母は同窓会でもしているんだろうって思っていただろう。

今はそんな嘘をつく必要もない。

そのことだけ考えてもやっぱり学生時代の友達がいなくても今私は幸せだ。

正直に生きるって健康的だ。

息子にもそうであってほしいと今心底思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?