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J1「90分平均得点」/「1シュート平均得点」分析

先日、サッカーダイジェストより

「J1通算ゴール数1位は大久保だが、最も決定力が高いFWは…【1試合平均得点で検証】」

というデータ好きには興味深い記事が出されましたが、
こういうのを見ると、1試合平均ではなく、90分平均で出した方が良くね???
といつも思ってしまう自分がいます。
で、これ、90分で計算したらどういう結果になるんだろう???
という素朴な疑問が浮かんだので、
さっそくJリーグデータサイトからデータを拾ってきて、算出してみました。

まず結果を記載する前に、驚愕の事実が!
実はサッカーダイジェストの記事、超こたつ記事でした(苦笑)。
だってJリーグデータサイトから検索しただけで「1試合平均」ゴール数が出てるんだもん!

いやぁー、さすがにこれは(苦笑)。

しかもよくよく考えたら、14選手しか分析していないし(苦笑)。

という事で、さすがにもう少し工夫しようと思い、対象となる選手を大幅に増やし、
さらに90分平均とともに、1シュート平均まで算出してみました。
(まぁExcelにデータをコピーして計算式を入れてソートしただけですが)


1.「1試合平均得点」


まず「1試合平均得点」のおさらい。

J1通算100ゴール以上の選手だと、
1位:ウェズレイ : 0.571(124得点/217試合出場)
2位:エジミウソン : 0.470(111得点/236試合出場)
3位:マルキーニョス : 0.456(152得点/333試合出場)
4位:中山 雅史 : 0.442(157得点/355試合出場)
5位:ジョルジーニョ : 0.439(116得点/264試合出場)
でした。

ちなみにこのデータの対象を通算50ゴールまで拡げてみると、
1位:ワシントン : 0.753(64得点/85試合出場)
2位:エジウソン : 0.729(51得点/70試合出場)
3位:スキラッチ : 0.718(56得点/78試合出場)
4位:エメルソン : 0.710(71得点/100試合出場)
5位:マグロン : 0.709(61得点/86試合出場)
となりました。
やっぱりワシントン選手ってすごい!

ここまでほとんど外国籍選手なので、日本人縛りにすると、
1位:呂比須 ワグナー : 0.552(69得点/125試合出場)
2位:中山 雅史 : 0.442(157得点/355試合出場)
3位:三浦 知良 : 0.433(139得点/321試合出場)
4位:福田 正博 : 0.421(91得点/216試合出場)
5位:城 彰二 : 0.413(95得点/230試合出場)
となります。
ゴン&カズに関しては、正直、身体があまりいう事をきかなくなってきてからも、短い時間でもJ1の試合に出場していた事を考えると驚異的です!

では↓にJ1で50得点以上している選手の1試合平均得点の一覧表を掲載します。

J1:1試合平均得点


2.「90分平均得点」


次に「90分平均得点」を算出してみました。

J1通算100ゴール以上の選手だと、
1位:ウェズレイ : 0.586(124得点/19,052分出場)
2位:中山 雅史 : 0.534(157得点/26,451分出場)
3位:小林 悠 : 0.515(106得点/18,530分出場)
4位:エジミウソン : 0.513(111得点/19,473分出場)
5位:ジュニーショ : 0.499(116得点/20,901分出場)
となりました。
やっぱりウェズレイ選手ってすごい!

ちなみにこのデータの対象を通算50ゴールまで拡げてみると、
1位:ワシントン : 0.782(64得点/7,368分出場)
2位:マグロン : 0.720(61得点/7,626分出場)
3位:エメルソン : 0.718(71得点/8,898分出場)
4位:エジウソン : 0.716(51得点/6,414分出場)
5位:スキラッチ : 0.711(56得点/7,085分出場)
となりました。
やっぱりワシントン選手ってすごい!

ここまで1位が外国籍選手ばかりなので、日本人縛りにすると、
1位:呂比須 ワグナー : 0.632(69得点/9,829分出場)
2位:中山 雅史 : 0.534(157得点/26,451分出場)
3位:小林 悠 : 0.515(106得点/18,530分出場)
4位:森山 泰行 : 0.504(66得点/11,791分出場)
5位:高原 直泰 : 0.494(77得点/14,035分出場)
となりました。
呂比須ワグナー選手って地味なイメージがあったのですが、すごかったんですね!

では↓にJ1で50得点以上している選手の90分平均得点の一覧表を掲載します。

J1:90分平均得点


3.「1シュート平均得点」


最後に「1シュート平均得点」を算出してみました。
J1通算100ゴール以上の選手だと、
1位:興梠 慎三 : 0.243(148得点/608シュート)
2位:佐藤 寿人 : 0.225(161得点/717シュート)
3位:前田 遼一 : 0.220(154得点/700シュート)
4位:中山 雅史 : 0.211(157得点/743シュート)
5位:小林 悠 : 0.190(106得点/557シュート)
となりました。
興梠慎三選手ってシュートの精度が高いって事でしょうか?

ちなみにこのデータの対象を通算50ゴールまで拡げてみると、
1位:マグロン : 0.255(61得点/239シュート)
2位:興梠 慎三 : 0.243(148得点/608シュート)
3位:森山 泰行 : 0.229(66得点/288シュート)
4位:野口 幸司 : 0.228(59得点/259シュート)
5位:佐藤 寿人 : 0.225(161得点/717シュート)
となりました。
マグロン選手、外国籍選手唯一のトップ5入り!

ここまでマグロン選手を除くと日本人選手ばかりなので、外国籍縛りにすると、
1位:マグロン : 0.255(61得点/239シュート)
2位:エジウソン : 0.224(51得点/228シュート)
3位:ワシントン : 0.212(64得点/302シュート)
4位:スキラッチ : 0.211(56得点/265シュート)
5位:ディアス : 0.205(52得点/254シュート)
マグロン選手、ダントツ!

では↓にJ1で50得点以上している選手の1シュート平均得点の一覧表を掲載します。

J1:1シュート平均得点


4.まとめ


こうやってデータを再分析すると、おもしろいですよね!
1試合平均得点も確かにウェズレイ選手はすごいのですが、
J1通算50得点まで範囲を拡げると、やっぱりあのワシントン選手の凄さが分かる!
さらには50得点まで拡げると、トップ10が全て外国籍選手!
さらに呂比須選手を例外とすると、トップ20にやっと日本人選手が入ってくる状態という、、、
(呂比須選手も含めて)まさしく「助っ人」ですね!

そして90分平均得点ですが、基本的な傾向は1試合平均得点と同じですが、
じゃっかん日本人選手の順位が上がってきますね。
特に森山泰行選手の順位の上がり方が驚異的!
森山選手は短い時間で効率よく得点を稼いでいたという事でしょうか?

最後に1シュート平均得点ですが、上位に日本人選手が多数を占めるようになりました。
これまで個人的に
・外国籍選手は「数打ちゃ当たる」方式でガンガンシュートを打つ
・日本人選手は外国籍選手と比較するとシュートがじゃっかん少ないかな?
と思っていたのですが、ある程度は証明されたと考えていいのかな?
それと1シュート平均得点に関しては、いわゆる「キッカー」の順位が低く感じます。
やはりこれは直接フリーキックを直接得点に繋げるのがいかに難しいかを物語っているのでしょうか?


最後に、作者のサッカー用のツイッターはこちら(fubie12)です。

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