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何ものでもない私がサークルを作った話#8

前回まで

3年目の文化祭でついにパフォーマンス部門入賞を果たし、サークルとしての地位と人権を成して、私達1期は引退したのでした。

正直なところ、ずっと一緒にやってきたA子は留学中でおらず、当時他にプライベートでも遊ぶほど、仲の良かった同期は一緒にikonのヲタクをしていたE子しかいなかったため、充実感はあるものの、どこか寂しさの残る引退となった。
それでも2期の幹部をはじめ、後輩たちが成長して引っ張っていったのは頼もしかったし、引退した後も色々イベントの企画をしていたようだ。

目次
①初めてサークルの無い日々
②クリスマス公演でカムバック
③最後の文化祭
④他大学との引退公演
⑤”追い出される”立場へ

①初めてサークルの無い日々

引退した後、初めてサークル活動のない日々が始まった。
それまでずっと毎週2日はサークルの日。ノンサー(サークルや部活に所属しない人)ってこんな毎日なんだ。

私は”就活ガチ勢”だった。
というより育った環境からして大企業至上主義みたいなものがあったし、とにかく失敗だけはしたくない変にプライドが高かった。
(その結果、完全に配属ガチャで苦しんでいて、キャリアや人生設計に迷いが生じている今なのですが…皮肉)

ESを書くとき、必ず聞かれる項目がある。
「あなたが学生時代に力を入れたことはなんですか?」
当たり前だけど、サークルしかなかった。
一応2つのゼミに所属して卒論も書いたけれど、理系に比べたら、ただの読書感想文だし、TOEICは未受験、資格は世界遺産検定とFPのみ。簿記は3回落ちて諦めた。
(前述のとおり、社会人になってこれまた資格が足りずに苦しんでいる)

だから、サークルについてガクチカ(学生時代に力をいれたこと)について書くのですが、その時に初めて今まで設立しようと決めた2016年4月9日から遡って、客観的に振り返った。
思えば色々なトラブルや葛藤を乗り越えたものだな。そんな感慨深い気持ちになってしまった。
とある損保会社の面接で言われた忘れられない言葉がある。
「あなたにとって、そのサークルっていうのはとても大事な存在なんですね。話している時に目が輝いているし、熱いですよ。」
自分では他のトピックも同様の熱を込めて話していたつもりだったが、実はそんなことなかったみたいだった。
知らず知らずのうちに、自分の思いが乗っかっていたんだろう。

と同時に
「他に勉強で頑張ったことはないんですか?」
この指摘を痛いほど受けた。
どう考えても自分は4年間勉強しなかったのです。
この負債を社会人の今、痛感しているのでリスキングに励む毎日です。
そして、私は就活を始める前まで自分のサークル設立の話に自信を持っていたけど、周りにはそんな人間は沢山いた。
むしろ、利益の伴うイベントや海外イベントの企画開催、企業、ボランティアやメディアの設立、世の中には同年代でも”何か”を自分で作って運営している人なんてザラにいるんだ。
”特別なことを成し遂げた”気でいたけど、そんな自信は木っ端みじんに砕かれた。
だからなんで弊社が私を採用してくれたのか全くもって謎だ。
ありがたいことには変わりなく、感謝10倍ですけれども。

そんな自信喪失の中でも、引退した後にリリースされた曲を見ては
「踊りたいリスト」は増えていった。
夜な夜なESを作成して、1本ご褒美にMVを見ては踊りたい欲が募っていく。
多分、私はこのサークル活動を通して、踊る楽しさに完全に目覚めてしまったんだと思う。
社会人でも継続できたらいいな。そんなことを思っていた。

②クリスマス公演でカムバック

就活も佳境になり、毎日インターンや合同説明会をこなす毎日。
11月頃に「クリスマス会」なるイベントをお楽しみ企画としてあると後輩が教えてくれた。
息抜きにもなるだろうからと誘ってくれたのです。
のこのこと参加する4婆4爺。老害ですよ。
けど、最後にどうしてもやりたい曲があったから最後に思いっきり好きな完全に趣味の曲をします。


Miss A「good-bye baby 」

iKON「사랑을 했다」

1曲目に関しては10年前の曲です。
私のKPOP大好き時期の2012年頃の曲。毎週Mcountdown(韓国の歌番組。通称Mカ)や人気歌謡(こちらも韓国の歌番組)にかじりついて見ていた中学生の時の曲。
ライブも沢山行って。
前述のE子もこのグループのあるメンバーが好きで、私もボーカルのミンちゃんをしたかったので、残りの2人を募集。
過去のエピソードでも紹介した新歓実行委員で知り合って2期メンバーとしてサークルに入会してくれた先輩が4年生で卒業前に踊りたいな(+曲の雰囲気に合っている)ということでお誘い。
後は贅沢に2期のサークル幹事長をスカウト。
今まで引っ張ていく立場で気苦労も絶えなかっただろうから、全部私達が仕切るので、末っ子として楽に参加してほしかった。
ありがたいことに二人とも快く引き受けてくれた。
そして絶対に現役時代は人気がなく、出来なかった曲を消化することができたのです。

ちなみにやった後、全然関わりのなかった後輩が
「Miss A好きで!!」って言ってくれたり、他の子も踊りたい~~と言ってくれたので、意外と人気あったんじゃん!!ていう気づきがあったのでした。

2曲目は大好きなikonです。
そもそも論として、サークルでのYG人気がなかったので募集を掛けても、文化祭の希望曲で出しても通ることがなかった。

■YGとは…
YGエンターテイメント。韓国の3大芸能事務所の1つ。
ちなみに3大事務所とは、少女時代や東方神起を擁するSMエンターテイメント、TWICEやITZYを擁するJYPエンターテイメントがある。
YGにはBIGBANGや2NE1、BLACKPINKやWinnerが所属する。
メンバー自身が曲やパフォーマンスのプロデュースを行い、本格的なラッパーやダンサーがメンバーにいることも特徴。

ただどうしても、最後に一回くらい踊りたくてね。
たまたま、この曲が人気になったこともあって、手あたり次第声をかけた。
そしてほぼ半強制的に3期の男子達をメンバーにスカウト。
そしてなんと1人あぶれてしまったのです。
その子がそんなにikon好きだなんて知らなかったから、順番でお断りを入れたんだけど、後から(卒業前の追いコン)知って、ちゃんと謝りました。
いや好きなら言ってさ??!!ikonサークル内では人気ないと思っていたんだから。
いや~~練習は楽しい。推しのクジュネのパートはできませんでしたが。E子も推しのキムハンビンはせず、こだわりの故、雰囲気を吟味してパートを配役。
動画が撮れていなくて本番の動画はサイドアングルのみ!なんて悲しい結末だったけど、ただの自己満足で踊った曲なので嬉しい。
やっぱり曲に愛があると100倍はやる気と完成度の追及が違う。大音量で流れるスタジオ練習からテンションが上がる。
やっぱり好きなものは好きなんですもの。

こうして、好きなメンバーと好きな曲を踊って、帰りに新大久保でチキン食べて解散。
再び、就活を頑張る毎日へ帰ります。

3月。
とある会社から内定を頂いた。
まだ周囲は就活を続けていたからなんとも言えなかったけど、
後は他の企業を受けながら自分が本当に活きたい会社を探す。
最終面接が大阪だったのだけれど、初めてだよ大阪滞在時間1時間。
面接して新幹線で即帰った。
今なら帰省の度に買って帰るりくろーおじさんのチーズケーキも、当時は目もくれず。

さて、就活も終わり、最後に1期はカムバックするのか???
長くなりそうなので一旦区切ります。
余談ですが、この時期に誕生日なのですが、1期ズがサプライズディズニーしてくれました!嬉しかったなあ💜
やっぱり誕生日をお祝いしてくれるのは嬉しいものです。

あとは時効だから書くけど、ある企画でNCT127というアイドルにダンスを教えていただくことができたり。
2時間ペンミの状態。
こんな経験ができるなんて、思っても見なかったですよね。
もちろん至近距離のアイドルは肌はすべすべ。脚長すぎる。
ダンスうますぎるでアバターでしたね。
ファンサービスは最高でした。
※プチマウント

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