目の前のあなたが運命の人でないとどうして言い切れるだろう
(傷だらけの恋愛論 第五回)
前回のおさらい
前回は、恋するふたりがどのようにして言葉を用いることなく暗号を送り合い、お互いの恋心を確かめ、距離を近づけていくのか、ということについて書きました。
その過程では、「知りたい」という欲望から「ひとつになりたい」という欲望への移行が起きています。しかし現代ではそもそも恋愛に夢をもつことができない人も多くなっていて、そのせいで「ひとつになりたい」という欲望が生まれずに恋が冷めてしまうことも増えているのでした。
それを避けるため