不妊治療と仕事の両立

私は一年半の不妊治療の末、体外受精で娘を授かった。

不妊治療は仕事との両立がかなり相当難しい。高頻度な通院、通院タイミングの予測ができない、病院が混んでる。これに加えて、治療によってはきつい副作用を伴う。

例えば人工授精の場合、排卵日付近になると病院に行き、排卵しそうかどうかをチェックする。
翌日排卵するとなれば、翌日人工授精で通院。
翌日排卵しなさそうということになれば、翌日はもう一回排卵チェックで通院、翌々日人工授精になるか、再度翌々日排卵チェックになるか。
つまり病院に行ってみないと、翌日休むか分からない状態が何日も続く。
これはなかなか仕事しづらい。
明日休むかもしれないし、明後日も明々後日も休むかもしれない、けど休まないかもしれないという状況。予定立てづらい。打ち合わせも外出も入れづらいのが月の半分。しかも終わりが見えない。

幸い私は、理解ある女性の上司で関係性も良かったので、不妊治療についてを打ち明けて、かなりわがままを認めてもらっていた。チームメンバーも同世代が多く、迷惑はかなりかけたが、察知し応援してくれていた。

ここにプラスして、フレックスタイムが導入されていたこと、自分の裁量で進められる企画業務だったこと、ある程度経験年数があり要領よく仕事を進められるようになっていたこと、プロジェクト自体が超繁忙期でなかったこと、があったから、思う存分治療をすることができたと思う。

でも本当に、これは単にラッキーだっただけ。本当に。仕事をなくす未来も、娘に出会えてない未来も容易に想像できる。

不妊治療を保険適用するなどの金銭的援助は絶対的に必要で、並行してキャリアとの両立支援も進むといいと強く願う。
不妊治療のための休暇制度を取り入れてる企業も出始めてるけど、超超超トップランナー企業だけ、よね。

今はまだ、大変なのが現実。
だからこそ、どうかまずは身近な人が寄り添ってくれますように。旦那さん、どうかどうか。同僚、上司の方、どうかどうか。
それだけしか言えないけど。

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