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もう一度好きな夏を。


私が中学2年生の夏に母は帰らぬ人となってしまった。

約4年間の闘病生活で、本当は私の小学校の卒業は見られないと言われた程だったのに、母は余命を更新し続け、しぶとく生きてた。

夏生まれの私はただ単純に生まれた夏が大好きだった。中学2年生の夏までは。

悲しみに溢れた夏をもう7回も通り越して、
今年の夏、21になります。

今年は夏が好きだと思えますように。


寂しさがどうしても満ち溢れてしまって眠れない夜にふと、綴りたくなってしまった。

母という存在にぽっかりと穴が空いたようで、
ぶつけ所も無い悲しさに暮れているどうしようもない夜。

失恋は時間の問題と言うけれど、この感情は厄介で、
一緒にしたいこと、話したいこと、行きたいところ、時間が経つにつれ膨れ上がっていく。



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