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活動レポート「私の今ここをわかちあう」


1.概要

人やグループを支援するために、ファシリテーターが私自身を使いこなしていくことは大切と考え、トレーニングを実施した。
非構成のセッションを通して、今ここ(私の中で起きていること、私と他者の関係で起きていること、私とグループの中で起きていること)に気づき、わかちあう対話を行った。

2.ゴール

・今ここで起きていることに気づき、私のことばで語れるようになる

3.プログラムの流れ

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トレーニング前はラボラトリー体験学習の基本である、フィードバック、コンテントとプロセスについてのミニレクチャーを行った。前半で2グループに分かれて非構成的なセッション、後半ではPO・PO・POを実施して、それぞれのグループ・プロセスを分かちあいながら、ふりかえりを行った。

4.参加者の声

Q1.本勉強会に参加した理由をお聞かせください

・コンテントとプロセスの理解と活用、非構成の場の経験
・コロナのせいで最近は場を持てていないのですが、ファシリテーターとして自分のあり方について非常に興味を持っています。自分は場にどんな影響を与えているのかを知りたいと思っています。
・オンラインでの非構成のワークショップがどんな感じになるか知りたかったため
・とっきーの企画だから応援したという気持ちと、オンライン上の非構成な場からどんな学びができるか興味があったため。
・タイトルにひかれて参加しました。
・最近、このような体験学習をしていないなぁ、と思っていたところに開催前日にfacebookの案内を見て、参加しよう!と思いました。
・オンラインで非構成の場づくりをしたいというとっきーの熱い想いに動かされました(^^)
・オンラインの無構造に挑戦したかったから。
・「私の今ここを分かち合う」に惹かれたのかな、と。
・とっきーに誘われ、今ここのテーマに惹かれたため。

Q2.よかった点や改善点、お気づきの点がありましたらお聞かせください。

・セミナーの構成の良さ、タイムマネジメントがしっかりしている
・事前に資料が送られてきたこと 予習することで何をするかがわかってよかったです
・参加者の方々が温かく迎えて下さったのでよかったです
・最初の自己紹介は二人でその後5人のグループになりました。はじめから5人でやるという計画なら、5人で自己紹介した方が入りやすかったと思います。
・Use of selfやプロセスとフィードバックの説明とエクササイズとの関係が今ひとつ理解しにくかったように感じます。
・最初の非構成のセッションも、次のPO・PO・POのセッションも面白く、学ぶことが多かった
・非構成だからこそ見えてくるものがありました。
・非構成のセッションをオンラインで行ったチャレンジは、よかったと思います。また、非構成に入る前に「私の窓」で日ごろの人間関係について分かち合いができたことがその後セッションに影響をしていました。
・今回はPO・PO・POを従来のものとは違う形でグループへの問いかけとしてやったことも新たな試みだったと思います。
・PO・PO・POは、今までチーム診断で行われていたことや、観察者はいろいろなプロセスをみて、それをフィードバックしていくので、そもそもプロセスがわかっていないと難しいと思います。また、それを問いかけに反映させて、相手の成長につなげる視点を持つかは、かなり高度な内容だと感じていました。ただ、今回体験して思ったことは、ふりかえりだけのPO・PO・POだったので、特に批判にはつながりにくい構造になっていたのかと思います。また、相手グループのフィードバックではなく、問いかけすることに重点が置かれていたので、お互いのグループ・プロセスをふりかえることを促進したと思います。
・今回のワークの可能性としては、グループでプロセスについてのふりかえりを行うというのもありかと思いました。
・あと気になる点として、コンテントの説明で、グループの目標、時間管理、役割の明確化、仕事の手順については「グループ・プロセス」の中にはいるのではないかと思います。もしくは、タスク・プロセスの中の一部だと思っています。
・資料を事前に配布していただいたことがうれしかったです、初参加だったので安心しました。
・全体の構成がわかりやすく、ストレスなく参加できました。
・とっきーのファシリテーションの語り口やスピードがとっても心地よかったです。
・5時間があっという間に過ぎていきました。
・1セッションだけだったのに同じグループの皆さんとの気持ちの距離がとても近くなった
・グループでのふりかえりシートの内容共有をしっかりやりたかった
・セルフビューの非表示によって、グループメンバーに集中しやすくなった
・オンラインで無構造があそこまでできるという事は素晴らしかったです。セルフビューの停止というのもとても効果的でした。一方で、あらさんが言っていた「Zoomは精神疾患の患者に囲まれている気がする」というのは、なぜオンラインに我々が違和感や疲労感を感じるか、が明確になった気がします。
・時間がたっぷりあるので、時間を気にせずじっくり話したり聞いたり、待ったりできるところがいいです。休憩がちょこちょこあるのもいいです。
とっきーが居なければ始まらないんだけど、みんなで場を作っている感じがいいです。
・休憩のタイミングを予めお知らせいただいてもよいかと。ブレイクアウトルームを覗きにいくことは明確に宣言いただくほうがよい。また、カメラオフ非表示だと覗きにきたことがわからないが、安心安全に反する面があるように感じます。

Q3.特に、学んだこと、今後に活かしたいと思われたことは何でしたか?

・テーブルモデルの活用
・最初は緊張していましたが、みなさんのおかげで視線を気にせず話せるようになり、結局自分がみなさんに緊張を与えており、その反応を見た自分が緊張していたのではないかと気づきました。要するに自分が安心・安全な場を感じていると表出すれば場は安心・安全なものに近づいていくのかもしれません。良い機会となりました、どうもありがとうございました。
・自分が開催する講座等で実施してみたい
・ZOOMにおける沈黙の影響力
・オンラインでも非構成なセッションの新たな可能性を感じられたこと。アメリカでのNTLではオンラインでTグループを起こっているので、これから日本でもTグループをオンラインでやるところができるかもしれないと感じました。
・しばらく無言でいたら他のグループメンバーが気にしていました。無言でも場に影響を与えていることを再認識しました(本人はそんなつもりはなくても)。
・自分のいろんなバイアスがることや、知っていても行動をしていない自分に気づきました。創造性やイノベーションが大事とわかっているのに、お互いに顔を出さない提案をされたときに、すぐに「いいですね!」って言えなかった。いつの間にか、ふつうはこう、って思っている自分に気づきました。
・今ここで起きていることに気づくために、テーブルモデルの3つのプロセスの視点から見ていくこと
・プロセスの観察を見誤ると、グループの成長の芽を摘むことがあること
・今ここで起きていることを私の言葉で語るためには、フィードバックのフォーマットを活用して、感情、思考、行動の3つのインパクトを語ること
・放課後のPO・PO・POとリフレクティングについてのゆうこさんの説明は分かりやすく理解できて助かった
・セルフビューの非表示は活用してみたい/たき火動画もやってみようかな
・オンラインの可能性は広い。一方で、やはり不自然なものではあるので、時間を短く細切れにしながらも、どう深い対話をできるようにするかを考えていきます。
・一対一ではなく、グループだからこそ話や関係が深まるのを体験しました。「自分自身」を語ること、「相手の思い」に耳を傾けること、「自分を主語」で伝えること…。まさに「対話」を体験出来たと思いました。今後、対話をしたくても対話にならない場面、対話が出来ない状況はどんなかな…ということを考えて、そこから対話的関係へと変化していくには…ということを考えてみたいです。
・オンラインでも非構成の場が作れること。それには事前準備が大切なこと。対面でもzoomだからこそ視線が気になる方がいらっしゃること。など。

5.話題提供者ふりかえり

ファシリテーター・トレーニングと非構成は切っても切り離せないものと考えていますが、このご時世にサークルを作り、今ここをわかちあうことが難しい状況です。
このような状況でも、本質的なところは変わらないという確信から、オンラインによる非構成にトライしました。限られた時間、画面越しという制約はあれど、1人1人が「今ここで自分が感じていること」をわかちあい、つながっていく過程を目の当たりにすることができました。
また、画面越しでの表情や息づかいは遮断されてしまうなどの制約はありますが、画面共有機能の活用したグループもみられました。オンラインが得意、不得意とするところの理解がより深まりました。
ファシトレは全国各地から参加しており、一堂に会することが難しいコミュニティです。今後もオンラインツールを使いながらも、お互いの成長を支援しあっていきたいと思いました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。

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ファシリテーター・トレーニング・ラボラトリー

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