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イスラエル軍が、ガザ住民「140万人」が追いつめられているラファ地区への空爆を開始

2024年2月14日 

https://japan.hani.co.kr/arti/international/49132.html

バイデン大統領の攻撃反対にもかかわらず、ガザ地区最南端のラファへの空爆を強行

12日未明、パレスチナ・ガザ地区のラファにイスラエル軍が大規模な空爆を行い、爆撃された建物から炎が吹き上がっている/AFP・聯合ニュース

イスラエルが、
パレスチナのガザ地区の全人口の半数を超える
140万人あまりが密集する最南端のラファに対する攻撃を、
12日に事実上開始した。

イスラエル国防軍(IDF)は
この日早朝、ラファに大規模な空爆を行ったと、
ロイター通信などの外信が報道した。

この日の攻撃では、
イスラエル軍の戦闘機だけでなく
戦車や戦艦なども加わったと同通信は報じた。
この日の空爆でラファでは
100人ほどが死亡したとガザ地区保健省が明らかにした。
イスラエル軍も声明を出し、
「ラファのシャブラ地域を空爆した」と明らかにした。

これに先立ち、
米国のホワイトハウスはこの日、
ジョー・バイデン大統領が
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と午前に電話会談を行い、
「バイデン大統領は、100万人以上となるラファの避難民に対する
安全と支援を確保する信頼できる実行可能な計画なしには、
イスラエルはいかなる軍事作戦も進めてはならないと求めた」
と明らかにした。

しかし、ネタニヤフ政権は
この発表が出た直後にラファ空爆を断行した。

パレスチナのガザ地区で最も南側にあるラファには、
避難民と住民があわせて 140万人あまり密集しているが、
これはガザ地区の全人口の約 230万人の半数を超える

イスラエル軍は、
昨年 10月7日のガザ戦争勃発後、
ガザ地区北部のガザ市から攻勢を加え、
ガザの住民に南部に避難するよう要求してきた。

パレスチナの避難民は戦争初期、
南部の中心都市であるハンユニスに大勢が移動したが、
イスラエル軍の攻撃がハンユニスでも強まり、
最近は最南端のラファにまで追われていた。
また、ラファはエジプトと国境を接する都市であり、
外部からの人道支援が通過する場所であるため、
避難民が救援物資を得るために集まっていた。

イスラエル軍によるラファ攻撃は、

これ以上逃げる場所のない
ガザ地区の住民たちの
大量虐殺を引き起こすことになる

と、米国を含む国際社会は懸念している。

しかしネタニヤフ首相は、
ラファにはハマスの 4個大隊が駐留するなど
ハマスの最後の潜伏先であるとして、
ラファ攻撃を断行することに固執してきた。

イスラエル首相府は、
イスラエル軍に
ラファの民間人の避難計画を作成するよう命令したことを明らかにした。
しかし、イスラエル政府は、
民間人をどこにどのように避難させるかなど詳細な事項については
言及を避けた

ネタニヤフ首相は
イスラエルの報道機関との会見で、
住民たちを北部に避難させるよう命令を出したことだけを明らかにした。

イスラエルはこの日、
ラファ攻撃を利用して、
ハマスに拘束されていた 2人のイスラエル人の人質を
救出したことも明らかにした。
この日の攻撃が人質救出のためのものだったと主張するが、
この空爆をラファでの地上戦のための準備とみる向きも多い。


(参考記事)
戦争の目的は「イスラエルによるガザの民族浄化計画」であることがイスラエル情報省からの流出書類で判明





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