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飼い犬に手をかまれた米国の誤算、超大国の崩壊始まる=トルコ・メディア

2024年06月23日(日) 
https://sputniknews.jp/20240623/18683986.html

サウジアラビアは
米国との間で結んでいたオイルダラー協定
(石油をドルで売ることを定めた合意)を終了した

が、これはバイデン大統領に
「ならず者」と侮辱されたサルマン皇太子の復讐に他ならない。
この協定終了により
世界はポスト米国時代へと突入した
トルコ紙「サバ」の国際ニュースデスク、トゥタル氏が指摘した。

トゥタル氏によると、
グローバルバランスと西側の立場は劇的に変化しているという。
欧米は内政と外交のいずれにおいても破滅へと向かっており、
「古い秩序は急速に崩壊しつつある」

そして、
「最大限の目標を追求する西側の指導者らは
ポスト米国時代への移行をさらに加速させている」
とトゥタル氏は記している。

ポスト米国時代の主な兆候の一つは、
オイルダラー制度の終焉だという。
バイデン氏は2020年の選挙戦中、
サウジアラビアのサルマン皇太子を「ならず者」と呼び捨て

反体制派ジャーナリストであるカショギ氏の殺害を巡り
裁判にかけると豪語していた。
これについてトゥタル氏は次のように分析する。

サウジアラビアの決定は
米国にとって完全な失敗を意味する

オイルダラーの崩壊が世界的超大国である
米国の終焉をもたらすことに疑いの余地はない

なぜならこの動きは
世界の金融秩序に大きな混乱を引き起こすからである。
皇太子は自分を『ならず者』呼ばわりしたバイデンに復讐したのだ」

1973年のオイルショック後に締結された
サウジアラビアと米国間のいわゆる
オイルダラー協定は6月9日に終了した。
この合意では、
サウジアラビアが輸出石油の価格を米ドルで設定し、
余剰収入を米国債に投資することが定められていた
これと引き換えに、
米国はサウジアラビアに軍事支援と庇護を提供した。
この協定によりドルの世界基軸通貨としての地位が高まり、
米国経済に多くの恩恵をもたらしていた。

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