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サウジアラビア:ASEAN諸国と友好協力条約を締結

JUL 13, 2023 
Saudi Arabia inks amity and cooperation treaty with ASEAN states (thecradle.co)

サウジアラビアとASEAN加盟10カ国は、
貿易のために米ドルを使用しないことを検討している
数十カ国のうちのひとつである。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は7月12日、
ジャカルタで開催された第56回ASEAN外相会議の傍ら、
東南アジア諸国連合(ASEAN)との友好協力条約(TAC)に署名した。

「この条約への署名は、
国際的な平和と安全の達成、対話と相互協調の強化における
王国の役割を補完するものです」とファイサル王子は述べた。

「インドネシアのレトノ・マルスディ外相は調印式で、
「サウジアラビアをASEANファミリーに歓迎します。
「ASEANの同僚を代表して、本日、TACへの加盟文書に
署名していただいたことに最高の感謝をお伝えしたい。
ジャカルタまでお越しいただき、本当にありがとうございました。

「ASEANは、今年後半にリヤドで開催される
湾岸協力会議(GCC)との首脳会議を控えている。

ASEANには、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムが加盟している

サウジアラビアは、
平和的共存と友好協力のためのガイドラインを作成し、
安定と安全を促進するためにASEAN加盟国間で
1976年に署名された平和条約であるTACの51番目の署名国となった。

ASEANの10カ国はEUを上回る人口と面積を持ち、
450万平方キロメートルに6億人が暮らしている。
2022年の東南アジア圏の国内総生産(GDP)の購買力平価は
約10.2兆ドルで、これは世界のGDPの約6.5%にあたる。

3月、ASEAN諸国の財務大臣と中央銀行総裁は、
米ドル、ユーロ、円、英ポンドを金融取引から外し、
代わりに自国通貨で貿易を決済することについて議論を開始した

サウジアラビアも最近、このアイデアを持ち出しており、
サウジアラビアのモハメド・アルジャダーン財務相は1月、
米ドル以外の通貨で貿易を行うことについて
「話し合いに応じる」と述べた。

2021年にジョー・バイデン米大統領が就任して以来、
サウジアラビアは
ロシア、中国、イランとの外交・経済関係を強化することで、
ワシントンの影響圏から離れつつある。

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