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ぜんそくについて

昨日5月5日の日経新聞に連載されている『私の履歴書』の中で、女優の吉行和子さんが持病であるぜんそくとの半世紀に渡る付き合いの中で得た強さと、50年苦しんだ発作が収まったのが鍼治療との出会いであったと書いてありました。改めてぜんそくがどのようなものか、以下に記載します。

喘息とは
喘息(ぜんそく)とは、喘(あえ)ぎ、苦しみながら息をする、という意味で、呼吸のたびにひゅーひゅー、ぜいぜいという音をたて、呼吸が苦しくなって、努力をしなければ息を吸ったり吐いたりできない状態を表した言葉です。

気管支喘息は、この喘鳴と呼吸困難が急に起こり、何時間か続いた後おさまってしまうことを繰り返す病気です。
喘息発作は、たいてい夜間におこり、明け方になるとおさまってきます。このようなことがある日数続いた後、発作が起こらなくなって、しばらく期間を経たあとにまた再発してきたりします。

喘鳴発作は気管支内腔が狭くなって起こる
気管支喘息の患者の気管支は過敏で、健康な人ではなんでもないような刺激が加わっても、過激な反応を起こしてきます。

気管支に刺激が加わると、①気管支を取り巻いている平滑筋が痙攣を起こして気管支が収縮する、②気管支の粘膜がむくんでくる、③気管支粘膜の分泌腺から粘りけの強い粘液が多量に分泌されてくる、といった変化が広い範囲の気管支におこって、内腔が狭くなってきます。

その結果、気管支内の空気の通りが悪くなって呼吸困難におちいり、狭い気管支内を空気が出入りするさいの空気の流れの乱れから喘鳴が起こってくるのです。
 
喘鳴発作には誘因と原因がある
気管支喘息の患者の気管支は過敏になっていて、刺激が加わると喘息発作が起こってきます。

発作を誘発する刺激には、ほこりや花粉の吸入、かぜや気管支炎などの呼吸器感染症、急激な気象や気温の変化、大気汚染、激しい運動、精神的ストレスその他さまざまなものがあります。

これらの刺激のうちのどれかが加わったときに喘息発作がおこる人もいるので、その刺激こそが気管支喘息の原因と考えられるケースもあるのですが、原因は別にあって、これらの刺激は発作をおこすきっかけ、つまり誘因としてはたらいている場合が多いのです。

気管支喘息の本質的な原因、いいかえれば、気管支を過敏にしている原因としては、従来からいろいろな説が提唱されてきています。
アレルギー説、自律神経失調症説、内分泌(ホルモン)調節異常説がそのおもなものです。

鍼灸の学会でも喘息に対する鍼灸の治療効果について検討がなされています。
気管支喘息に対する鍼治療の臨床的効果の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/4/56_4_616/_article/-char/ja/

気管支喘息に対する鍼治療の効果の検討
https://www.meiji-u.ac.jp/about/research/publication/i_muim/files/03_toyofuku.pdf

二葉鍼灸療院では、気管支喘息に対して体質の改善と症状の緩和を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
また、鍼治療によりストレスによる影響を軽減し、さらに、適切な生活指導をさせて頂くことにより症状の悪化を防ぐことができると考えます。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

二葉鍼灸療院

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