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心の野球

こんばんは。剛腕です。
最近本ばかり買ってしまって読んでない本が増えすぎてきてしまいました。

なんで今まで読んでなかったのかと、逆に今気づいてよかったとそう思います。

私は16年間野球をずっとやってきました。

10月に現役を引退し、第一線でのプレイヤーとしては終わりました。

昨日のnoteで書いた本気について、どんなだったのだろうかと。

書こうと思います。

これが正解ではないと思います。

しかし心の野球とは何か、本気とは何か。

勝利至上主義。

なんなら現代ではそんな野球はダメだとも言われるかもしれないですけど、

この野球をして僕は人間的にかなり成長したと思います。

・心の野球

チーム全員が本気で一つに向かって取り組んだ事はありますか?

僕は中学生のときに、某県内では有数の強豪クラブチームで同期で4.50人 3学年だと130〜150人くらいいるチームに所属していました。

感覚レベルはかなり高く、チームの基本構成は

3年Aチーム トップチーム
3年Bチーム 2年生の選手もちらほら
2年Aチーム 2年の中ではトップチームしかし上の学年にいる選手もいる 1年生がほんと数人いる
2年Bチーム 1年生はいない
1年 遠征によって変わる固定ではない

大体こんな感じで振り分けられていて、試合の数も全チームかなり組み込まれている。

土日しか活動がないのと基本その土日は試合ばかり。

あまり練習はありませんでした。

とにかく平日、各々が練習してきてそれをいかに土日に出せるか。

トップチーム安泰なんて選手はまずいなくてほんと2人3人くらい、あとはみんなB落ちや2軍落ちを経験してると思います。

ちょっとミスしたらすぐ落ちるし活躍したらちゃんと上げてくれる。

そんな環境でした。

私は実質チームの中では3番手投手。

最後の方はかなり先発任されてエースの彼は抜けなかったけどその次のピッチャーになるくらいまではいけました。

投げ合った同期ならプロやアマチュアで活躍してる選手も沢山います。

投げない時は一軍では打者として出ないが2軍戦ならスタメンみたいな感じでほんとに使ってもらっていたと思います。

僕は2年生の時によく3年のBチームでプレーさせてもらっていて初めて心の野球というか一球への気持ちの入れ方がハンパなく凄いと感じました。

一球一球にがっついてる。何から何まで全てにおいて。

そして年下の私にめちゃくちゃやりやすい環境でやらせてもらったのを今でも覚えてる。

例えばピッチャーの一球への声かけ。

起こりうる想定できる事は全て把握。

バッターの傾向。天候、グランド状態、

もうなにから何まで、

で、何がすごいって一球への強さがすごい、

本気でやってるから本気で一つのことに喜ぶし、

ミスも悔しがる。ミスの場合そこまで顔や態度に出さないようにしてるがベンチからみても悔しがってる。

その目の前の試合に勝つために、1点多く取るため、1点を守るためだけに野球をしている姿は僕にとってすごく新鮮だった。

まずなんで最上級生のBチームはそんなチームかというと、

もうチームとしてはあとがない存在。

とにかくAチーム目指して、チームの全体の目標でもある全国制覇を掲げてやってる中でなんとかしてでもトップチームに上がっておれも試合出るぞ!

という姿勢がハンパなく強い。

結果を出して活躍する。

その為には目の前の試合勝つことが最低条件その中でも自分がチームのために何ができるかを一人一人考えてやっている集団だった。

地区の上に繋がらないトーナメントとかはうちのチームは基本的に2軍、Bチームを出す事が多い。

そこで何がすごいっていつもの通り優勝してしまう。

なぜか、もうやるしかなくてAチームに上がる為には勝つしかないから。

そういう野球を追い続けているチームだった。

まあちょっと話が長くなってしまったが、

先輩達が引退した後、僕はトップチームスタートだった。

しかしながらオープン戦では投げる度打たれて、2年の前半の活躍というのが全くできてなかった。

自分たちは関東大会に進むもいつも勝っているチームにここぞという場面で負ける勝負弱い世代でもあった。

新チームで負けて、私は2軍に落とされた。

悔しかった。まじかと!

まあ確かに力は間違いなくなくて緩急とかコントロールで勝負するピッチャーだったので

冬乗り越えてパワーつけてまたここから這い上がろうと思った。

まあこんな事を思っていた。

そして2軍に落ちた直後2軍のキャプテンを任される。

なんでそもそも落ちたというとうちのチームの2軍のキャプテンというのはチームの中でもキャプテンの次に偉いわけではないけど、そういうなんて言えばわからないがチームを引っ張る存在だ。

2軍のキャプテンの子が家庭事情でやめて、抜擢されたのが僕という形になった。

そして少しの間忘れていた感覚が一気に蘇る。

そう心の野球。本気の野球だ。

なぜそもそもそうかというと昨日のnoteでも出てきた恩師がBチームの2軍のコーチであるからだ。

彼は本気の野球をしている。

なんか蘇った。うまくいかないのもなんとなくうまくいこうとしてたから、

ピンチ作って踏ん張れないのもなんとなくなんかうまくやろうとしている自分がいたから、

ここ絶対凌いで次の攻撃繋げるぞくらいのイメージが全くなかった。

そしてここから自分でも本気の野球が始まる。

そもそも結局のところはBチームで選手自体の力は本当にない。

球早いピッチャー来たら打てないし、いいバッターには打たれる。

けどまず、できる事はやる。

本当にシンプルだ。

全力疾走、全力投球、フルスイング、

準備の声かけ、あと全てにおいて積極的。

なんでかというと後がないメンバーでここで活躍しないと上には上がれないから。

けどここにはすごく難しいことがあって、やる気のないやつ、好きな風にバッティングするやつがもちろんいる。

ノーアウト2塁とかで平気で内野フライとか

ノーアウト一塁で、平気で三振とか

食らいつくとか最低限何かしようとかしないやつもほんとに出てくる。

これを全員でいう。もちろん中には言わない奴がいる。

これがBチームは難しい。

引っ張る立場になると、やらない人もこっちに同じ方向に向かなければならない。

恥ずかしい話、胸ぐら掴んだり、もうグランドから出したり、多分もっとひどいことしてるんだけどここでは言わないが、嫌われるような事をめちゃくちゃした時期でもあった。

というか嫌われていたと思う。

けどそれは勝つため。

めちゃくちゃメンバーには問いでいたと思う。

これでいいか?

このまま終われるか?

Bで真剣にやってる中、手を抜いてやってうまくもねえのにすかして何やってるんだと。

まずそもそも野球なんでやれてるんだと、

この土日くらい野球向き合おうと、

みんなでここ乗り越えていこうと。

常にモチベーターでその時はいました。

春前の大会始まる前になると私はトップチームに合流して、そこからはずっとAチームの主戦として投げてきました。


よくここでは色々な人に言われました。

剛腕って本気だったよねと、

ついていきたくなるようなキャプテンだったとよく言われてました。

確かに嫌だと思ってる人ももちろんいると思うけど、あそこまで言ってくれる、あそこまで受け止めてくれるやつは剛腕の次のBのキャプテンはいなかったよとメンバーに言われた。

恩師にも人間的の成長がプレーにも繋がったと思うと言われた。

ちょっとごちゃごちゃになって今読んでくださってる人はいないんじゃないかと思っちゃうが、

何かというと本気の野球に出会えた事が何よりも今の財産となっている。

集団で本気の集団てめちゃめちゃいいです。

僕もなにかそんな事がそんな人が1人でも恩師のように作っていきたいと思います。

その為にはまずは自分が本気で生きること。

これだと思います。精進します。

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