兵庫県の特性は?気候や地理は?

兵庫県は、7世紀から存在している歴史ある摂津、京都を含む丹波、播磨平野を含む播磨、そして山陰道の1つ但馬と淡路の5つの国から成り立っているため5つの顔をもつ県と呼ばれています。近畿地方で唯一、南北が海に面している県です。兵庫県の北部は日本海に、南部は瀬戸内海に面しています。そのため、日本海に面する北部の但馬地方は冬になると豪雪地帯となります。これはシベリア地方から来る北西の季節風の影響です。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほどです。南部の瀬戸内海に面する地域は1年を通じ温暖な気候ですが、梅雨の時期には豪雨が降ることも珍しくありません。

日本の時刻が基準とする標準時子午線は、明石市など12の市(そのうち9市は兵庫県)を通っています。地球一周360度を24(時間)で割ると15です。要するに経度15度ごとに時差が生じることになります。明石市等12市の東経135度は15で割り切れますが、東京はだいたい東経140度なので、中途半端な時刻になってしまいます。瀬戸内海に浮かぶ淡路島も兵庫県です。神戸市と淡路市は明石海峡大橋で結ばれています。明石海峡大橋は世界一長い吊橋です。県庁所在地は神戸市です。神戸市は海と山に囲まれ、平地が少なく人口が少ないため高層ビルの多い地域ですが自然も豊かです。神戸港は日本を代表する貿易港の1つ。神戸港のシンボル、神戸ポートタワーは夜になるとライトアップされ、港に美しく浮かび上がります。