見出し画像

NIKE対決、あなたはどっち? ZOOM X STREAK FLY vs ZOOM X VAPOR FLY NEXT%2

みなさん、こんにちは。ジャストフィットのお手伝い、
藤原商会代表 シューズアドバイザー藤原です

さて、みなさん、ストリークフライはもう買いましたか?
わたし個人としては、5K、10K用に特化したレーシングが日本では飛ぶように売れる状況に正直驚いています・・・

ということで、今回は、ヴェイパーフライネクスト%2とストリークフライは何が違うのか?そして、どこかがいいのか?それを解説していこうと思います。

では、NIKE ZOOM X STREAK FLY vs NIKE ZOOM X VAPER FLY NEXT%2の比較レビューをお届けしていきましょう

NIKE  ZOOM X ストリークフライとはどんなシューズ?

NIKE  ZOOM X STEAK  FLYは、5K、10Kなどショートディスタンスの“ヴェイパーフライ“ということで、早くからその開発はうわさされて、SNSなどであえてなのか、リーク画像もたくさん出ていましたよね。

しかし、結局、発売は競合ブランド「アディダス」に先を越されたカタチで、アディゼロタクミセン8に遅れること限定発売されました。

ちなみに、ナイキズームストリークシリーズは、あのヴェイパーフライ登場までは、ナイキのレーシングラインのメインストリームでした。つまり、いわゆる薄底レーシング、レーシングフラットであったのですが、そのストリークシリーズを再構築したものがストリークフライだと考えるといいですね。



樹脂製のミッドフットシャンクが中足部をコントロールする構造、カーボンファイバープレート搭載モデルではないです。

ヴェイパーフライのソールスタックハイトは、ロードルール公認、リーガル限界のが40mmなのに対して、ストリークフライのそれはは、32mmと、2割もソールの厚みを抑えた構造になっています。

わたしのサイズ、25.0cmで、ヴェイパーフライが175gに対して、ストリークフライ154gとさらに軽量になっています。

しかし、25mm以内というトラックルールでは公認されない、イリーガルシューズという側面もあります。あくまで公認トラックレースですが、トラックでは使えないんですね。

トラックで使用できないという点ではヴェイパーフライもストリークフライも同じフィールドでの使用になると言えますね。



ストリークフライは、ヴェイパーフライと比べて、6mmドロップのほぼフラットなソール構造で、接地感覚が高く、そして、薄底、レーシングフラットを思わせる、足の動きを追随していくような、やや自由度の高いフィリーリングを目指したシューズになっています。

まさに、5K、10Kのレース用というアプローチですが、アメリカ・ヨーロッパなど海外では、プロフェッショナル・アマチュア問わず、盛んにこの距離のロードレースが行われるということがまずこのシューズ開発の背景にあるでしょう。

ヴェイパーフライのようなバウンド感が適度にあり、コーナリング時の安心感、
強いパワーを伝える接地感があるスペシャルシューズというわけですね。

ヴェイパーフライネクスト%2ではショートディスタンスは走れないのか?

では、ヴェイパーフライでは、5K、10Kは速く走れないのでしょうか?

答えはNO。

ちなみに、現状、多くのNIKE エリートランナーでも、ショートディスタンスでもヴェイパーフライを履いている感じです。5Kの世界最高記録もヴェイパーフライで達成されたもの、わたしも5Kのタイムトライアルではヴェイパーフライを使うでしょうね。

Instagramより出典

それは、そもそもランナーの走力をそのまま伝えるような作りであった、いわゆる薄底レーシングの時代から、ヴェイパーフライは速く走る概念が変えてしまったわけですよね。ワールドアスレチックスのルールさえ変わったわけですからね。

ヴェイパーフライは、10ある力を12にするような助力ではなく、10の力を8割で出せるような画期的な助力構造になっている。少ない力で、結果、速くなるシューズなわけです。

結局、5Kでも1歩1歩のストライドやピッチに対しての助力の総和は、良い結果になっていることは想像に難くないですよね。

軽くて、反発弾性が高い「ペバックス」というセンセーショナルな宇宙船のシートのクッション素材、そして、「カーボンプレート」のコラボレーションが多くのランナーにそんな助力を与え続けているわけですよ。

わざわざその機能性を落として、接地感を高めたことを天秤にしても、多くのランナーにとってもはやレースではメリットが多くないと言えると思います。

インターバルなどワークアウトで履く?トレーニング用?


接地感覚があって、ほどほどのバウンドのシューズという機能性のバランス感、その辺にナイキも開発に時間がかかったんだと思うんですよね。

だって、1歩間違えれば、ただのレーシングフラットの機能性に逆戻りですからね。

ですから、ストリークシリーズの再構築には、ヴェイパーフライの要素が絶対必要だったわけですね。

例えば、ロードでのワークアウトしかできない環境だとか、プレートもなく自由度が高いシューズは、ショートディスタンスでのインターバルなんかには確かにいいですよね。

現に、インターバルや、ワークアウトでももちろん短めであれば、わたしはストリークフライの方がむしろ全然好感です。

実はパワーメーターでデータをとってみると、このストリークフライは、開発の苦労が報われるような結果で、ハイパワー、ハイLSSと、ヴェイパーのようなローパワーではないのですが、ヴェイパーのようにスクワット力は高まっていて、実は、わたしのカラダが重力負けしないで走れているんですよね。

はっきり言って、ストリークフライで走っている感覚としては、ヴェイパフライのような扱いにくさ反面の驚きの推進力はないのですが、走行データーは、確かにクラッシックな薄底レーシングと同じでないんですよね。

つまり、体感の感覚より、エナジーセービングがこのシューズには確かにあります。


ヴェイパーフライと大きく違う機能性は垂直振動、素材自体のバウンドだけです。安定的なストライド長を作り、それを持続するような効果はやや劣るというわけです。だからショートディスタンスレースデイシューズという所に行き着くのでしょう。

結論:レーシングフラットの機能性が欲しいランナーが履けばいい


結論、ストリークフライはヴェイパーフライではないです。ただヴェイパーの要素もある、つまりネオレーシングフラット、進化したレーシングフラットなわけです。

そう考えると、単純に、どうも厚底レーシングはヴェイパーフライには、しっくりこない、そんなランナーが使ったらいい、そう思います。

ややピッチ気味のランナーとか、クッションより接地感が欲しい。そんなランナーはストリークフライも買ってみたらどうでしょうか?

まるでアシックスのスカイとエッジのような話ですが、そういうニュアンスもあるように感じています。

逆に、ヴェイパーフライに満足しているランナーは、それをレースデイシューズとして
今までのようにしたらいい、シンプルにそう思います。

結局、ヴェイパーフライの方が速く走るロジックは強固ですしね。


ヴェイパーフライに満足できてないランナーは是非ストリークフライを!

ヴェイパーフライがいい気に入ってるという人はそのままヴェイパーフライを!

そんな選び方をオススメしたいですね。

シューズアドバイザー藤原でした

動画もご覧ください!クリックで動画に飛びます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?