テスラモデル3ハイランドが納車されたので、新型プリウスと比較してみる

テスラのモデル3 ハイランドが納車されました。色はステルスグレーでロングレンジモデルです。

直近まで、新型プリウスZに乗っていての買い替えになります。プリウスについては以下の記事で触れています。

プリウス自体はめっちゃいい車です。今年、カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するんじゃないかと思っていますが、それに値するいい車だと思います。

なのになんでテスラに乗り換えたかと言うと、シンプルにエンジンを消したかったというのがあります。プリウスを購入してから気がついたのですが、僕はCVTがあんまり好きじゃなかったですね。

バッテリーで走れるレンジを増やすためにプリウスのPHEVへの買い替えを本気で検討したのですが、PHEVは自宅に充電設備が存在することが前提なので、マンション住まいの自分だと不適当で諦めました。

その後、Youtubeでテスラの話を見ていたり、知人の同業界でテスラに乗ってる人に聞いてみると、実はテスラについてはスーパーチャージャーを使って、マンションの機械式駐車場で運用している人がいると知って、その用途だと、テスラ一択になるということがわかった矢先にモデル3のハイランドの発売が発表されたため、そこでポチしたという流れになります。

さて、実際にテスラに乗ってみると、直前まで乗っていたプリウスと比べて良いなと思う点と、そうでもないなって点が見えてきましたので、書いておきます。

プリウスより良いなと思った点

・アクセルを「標準」に設定するとめちゃくちゃ速い。普段はコンフォートです。
・やっぱりワンペダルドライブ。操作性は特殊ではあるのですが、ある種の人馬一体感という言葉を使いたくなる運転体験は良いですね。プリウスはプロアクティブドライビング・アシストと言う機能が優秀で、前の車との距離を測って自動減速してくれる安心機能があるのですが、時速15km/h以下はブレーキを自分で踏む必要があります。
・ハンドル上の操作ボタンはテスラの方がシンプルで使いやすい。特にオートクルーズのボタンは使いやすい。プリウスは他のボタンとワンオブゼムに並んでいて、こんな重要なボタンなのにそこなの?と思ったりします。間違えて別のボタンを押してハンドルのアシストとか止めてしまったりしますね。
・音声認識のクオリティは圧倒的にテスラ。というかトヨタは認識精度にせよ処理速度にせよ遅すぎという感想。窓を開けてると自分のエンジン音がノイズになって音声認識がうまくいかないとか。
・ナビなどのインフォテイメントのタッチパネルの操作性も圧倒的にテスラ。プリウスは、ドライブレコーダー画面などの操作が遅すぎる。これレクサスも含めてトヨタで統一されてるものなの?
・トヨタのナビは、CarPlayというiOSを使ってるのでiPhoneとの連携も一見いいんだが、Google Maps / Apple地図アプリ / トヨタナビとナビアプリが3つもあるのは美しくない。テスラはGoogle Mapsベースで統一されたナビゲーション機能

プリウスの方が良いなと思った点

・オートパイロット、オートクルーズはプリウスのほうが優れてる
・テスラのオートステアリングは車線変更に対応してない。解除がビビッドすぎる。プリウスは車線変更しても自動制御は解除されずについてくる。
・プリウスはワンペダルはないが、プロアクティブドライビング・アシストが安心。オートパイロットを入れてなくても自動的に減速してくれる体験はハイブリッド向きで良かった。自動ブレーキもついていて、安全装置が優れてる。テスラはそういう機能はあまり充実してなくて運転手任せだなって印象。
・一度エネルギーを補給した後の巡航距離は、プリウスが800kmぐらい、テスラロングレンジで400km(バッテリーに優しい80%充電の場合)なので、エネルギー補給頻度は、プリウスの方がざっくり2倍の距離走れますね。

自動運転については、トヨタはあくまでも運転の支援機能の位置づけで、テスラは完全自動運転を頂点に置いているので設計思想が違うなって思いました。運転支援に割り切った方がUXとしては応用性が高いと取るのか、単純にテスラの方がオプション課金をするための制約なのかはわかりませんが、思想が違うなと思いました。

ちなみに手放してから気がついたんですが、プリウスにも自動車線変更があるんですね。標準装備です。

なので車としての完成度はやっぱりトヨタかなって思う点もあり、一方で、インフォテイメントはテスラだなって感じます。IT系の人間としては、その辺の使い勝手はこだわりたいところなので、そういう意味ではテスラかなぁという印象です。充電の問題も含めて、都会型の生活用って感じですかね。

テスラを買うことについて

ちなみにハイランドもプリウスも実車を見ずに買ったのですが、見た目についてはどっちも納車の段階で初顔合わせでした。

個人的にはテスラの旧モデル3とかモデルYのデザインはあんまり好きではなく、一部改良であるモデル3ハイランドについても、あんまり好きじゃないと思う部分もあります。少なくともめちゃくちゃカッコイイ〜惚れた〜みたいな感じではありません。

とはいえ、空力ファーストであること、EVである特性を生かしたシンプルなデザイン、運転のしやすさみたいな部分における共感はあって、概念としては以前乗っていたVWゴルフに近い印象もあり、そこは良いなと思っています。

その上で、自分は一体何にお金を出しているんだ?と考えると、テスラスーパーチャージャーによる充電ネットワークに参加するためのクライアント端末を買ったって印象です。冒頭の写真もスーパーチャージャーでの充電の写真を置いているわけで、スタンドアロンでの写真にはあんまり興味はなかったりします。なんかいずれエアロパーツでもつけてイカツイ感じにするかもしれませんが、今のところそんな感じです。

補助金は申請してますし、テスラの車両保証のこともあるので、4年は乗るぞって思いは持っているのですが、さてはてどうなるかな。今は適切なリセールの市場がないって状況っぽいので売却する際には割り切るしかなさそうですね。


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