ワークショップの進め方
未来の寓話プロジェクトでは、どなたでも寓話の創作を楽しんで頂けるように、ワークシートに沿ったワークショップを展開しています。この記事では、ワークショップの紹介をいたします。
未来の寓話ワークショップの概要
独自のワークシート
未来の寓話ワークショップは、「SF思考」をベースに、未来社会デザイン塾が開発した、独自のワークシートを用いて行います。オンライン開催を視野に入れ、ワークシートは「オンラインホワイトボード」(Miro)でつくりました。また、寓話の創作過程では「生成AI」により文章と挿絵をつくります。人と人の対話をベースに、こうした技術を組み込むことで、新鮮な創作体験ができます。
3つのステップ
ワークショップは、3つのステップから成ります。
構想:未来の言葉を考え、寓話の舞台、世界観、あらすじを考えます。
創作:構想に基づく生成AIの出力を推敲し、寓話を完成させます。
鑑賞:作品に描かれた世界の実現可能性などについて思考実験します。
1.構想
ステップ1では、寓話のあらすじをつくります。まずワークショップのテーマについて、キーワードとなる未来の言葉を考えます。未来の言葉を軸にした対話により、新しい未来像(舞台、世界観、あらすじ、登場人物)を想像します。未来の言葉や未来像の概要を生成AIに与え、寓話のたたき台をつくるまでがステップ1です。
2.創作
ステップ2では、寓話を推敲し、完成させます。ステップ1でつくられた寓話について、その未来の良い面と悪い面など、推敲のポイントに沿って対話を行い、未来像を具体化していきます。同時に、画像生成AIの力を借りながら、未来像の可視化も進めます。こうして読者の考えを刺激する作品を完成させるのがステップ2です。
3.鑑賞(開発中。2024年4月現在)
ステップ3では、完成した作品に描かれた社会の実現に向けた思考実験を行います。ステップ3は、専門家やステークホルダーの参加が期待されます。この未来を実現するには、どのような課題に取り組む必要があるのかなどの対話を通し、新たなアクションの可能性を探索します。
寓話の公開
作品、作品で描かれた世界に対する感想、作品から生まれた対話は、noteや冊子等の形で公開する予定です。これらの成果物は、さらなる対話のきっかけとなります。
ワークシートの提供を希望する方へ
希望をする方には、未来の寓話プロジェクトで使用するワークシート等を、無償で提供する予定です(2024年4月現在)。
例えば、以下のような利用を想定しています。
小学校、中学校、高校での総合的な学習の時間
大学・大学院の教養教育、分野を超えた教育
自治体やNPO等による未来社会に関する対話
企業による長期的な社会貢献に関する対話
ワークシートの提供を希望する方は、利用条件等確認しますので、東北大学知の館までご一報ください。
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