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未来の寓話プロジェクトの全体像

皆さんは、どのような未来を過ごしたいと思いますか?寓話の創作を通じて、未来社会のアイデアを一緒に考えてくださる方を募集します。
寓話の創作と言っても、生成AIの力を借りるので、どなたでも大歓迎。あなたの「あんなこといいな、できたらいいな」や「せやかて、ほんまにいいんかいな」をおきかせください。


未来の寓話プロジェクトとは?

https://youtu.be/LlJxaeZ4A84

未来の寓話プロジェクトとは、対話(人×人、人×AI)によって、未来を舞台にした寓話をつくるプロジェクトです。例えば「ウサギとカメ」のように、単純でありながら、様々な考えを刺激する物語を、ここでは寓話と呼んでいます。寓話という物語形式で未来を表現することで、様々な登場人物の視点に立ち、描かれた未来社会で生きることを疑似体験できます。そこには、人同士、社会、環境の複雑な相互作用の過程も含まれます。これらの特徴により、未来を自分事として捉えやすくなります。

未来の寓話プロジェクトは、東北大学知の創出センターと東京エレクトロンによる協働プログラム「デジタル×サステナブル社会のデザイン」の支援を得て発足した「未来社会デザイン塾」が開催するイベントです。

未来社会デザイン塾は、広範な学生、様々な分野の研究者と企業人など、異なる立場の参加者が統一的なテーマについて自由に対話し、 ありたい未来社会をデザインしていくことを目標としています。

未来の寓話プロジェクトでは、毎年一つのテーマを掲げて、寓話を創作するためのワークショップ/対話(communication、collaboration)を、年に複数回行います。各ワークショップの中では、多様な背景を持つ人々との対話を通して、未来に対する想像力を刺激し、創造力(creativity)を発揮しながら、同時にその未来像に対する批判的思考(critical thinking)を培います。

VUCA(不安定、不確実、複雑、曖昧)な現代では、未来を予測することは困難です。しかし、どういう未来で生きたいのかを考え、それを共有することはできます。未来に向けて「こんな未来になったらいいな/なったら困るな」という思いを「物語(寓話)」に込め、生きたい未来の実現のために必要なことを一緒に考えましょう。

寓話の創作を通じて未来を描く(fireflyで作成)

誰でも自由に参加できる3つの理由

とはいえ、寓話をつくった経験のある人は、それほどいませんよね。
未来社会デザイン塾では「誰もが自由に対話をする場」の提供を目指しています。もちろん、未来の寓話ワークショップも、誰もが自由に参加できるように3つの工夫がされています。

1.人×AIによる共創

未来の寓話ワークショップでは、人が未来の言葉(概念・技術)や舞台設定をつくり、AIがその文章化やイラスト化を行い、それを再び人が推敲するというサイクルを繰りします。AIの力を借りることで、文字入力などの手間を極力省き、繰り返し改良を加えることができます。また、同じ言葉から、AIと人とでは、異なる連想をすることもあります。そうした意外性も創作をする上での刺激となるでしょう。

2.ワークシートの利用

未来の寓話ワークショップは、未来社会デザイン塾が開発したオンラインホワイトボード(Miro)上のワークシートに沿って行われます。ワークシートにしたがって、対話を進めたり、出力をしていくだけで、寓話が完成します。具体的なワークの進め方は、こちらの記事をご参照ください。

3.現地・オンラインのハイブリッド開催

未来の寓話プロジェクトは、対面だけではなく、オンラインでも実施するので、どこにいても、ご参加頂けます。普段の生活では接点のない方との対話を、立場によるしがらみなしでお楽しみください。

対話のバトンをつなぐ

未来の寓話プロジェクトは、各年のテーマについて、複数のワークショップを開催することで、様々な側面からそのテーマを考えていきます。未来の寓話プロジェクトのユニークな点は、ワークショップの成果を引き継ぐことができるという点です。

ワークショップは、各45分程度の3ステップから構成されます(ステップ3のワークシートは開発中。2024年度4月現在)。

  • 構想:未来の言葉を考え、寓話の舞台、世界観、登場人物を考えます。

  • 創作:構想に基づく生成AIの出力を推敲し、寓話を完成させます。

  • 鑑賞:作品に描かれた世界の実現可能性などについて思考実験します。

時間がある場合は、複数のステップを一度の機会に連続して実施できます。さらに、時間が限られている場合でも、1つのステップを選んで実施することができます。例えば、他のワークショップのステップ1の成果物を基にステップ2を行ったり、実施したステップ1の成果を、別のワークショップに引き継いだりできます。

対話のバトンをつなぐ(fireflyで作成)

このことにより、以下の2つが期待されます。

より多様な視点を取り込む

例えば、高校生が行ったステップ1を、関連企業がステップ2や3で引き継ぐことで、同じ未来像に対して、世代や立場によって、どのように受け止め方が違うのかが分かります。未来はみんなのものですので、ある未来像に対する多様な視点を取り込むことは重要です。

対話が豊かになる

1つ1つは45分の対話であっても、複数のワークショップの成果をまとめたり、比較したりすることで、様々な洞察を引き出すことができます。未来像を考えることは、いつになっても継続しなければなりません。今10年後を考えても、その10年後が来る頃には、また次の10年を考える必要に迫られています。その際に、過去の対話を知ることで、対話は豊かになるでしょう。

興味を持たれた方は、ぜひメンバー登録してください。

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