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コロナ禍、学びも多い

コロナ禍どんぴしゃで病気になってしまった。
治療に伴い免疫力が落ちているので、いつ来るやも知れぬ感染症への恐れは人一倍大きい。
行動が制限され、就ける仕事の幅も狭まってしまった。
が、コロナ禍ゆえの学びもあったように思う。

例えば、治療中「風邪や感染症にかからないように人混みは避けてね」などと言われるのだが、
以前の私なら「人混みを避ける」の意味がよく分かっていなかっただろう。
大勢の人がいるところへ行かなければいい、というのはそうなのだが、
では大勢とはどの程度?外で行列に並ぶのは?狭い空間に2、3人なら良いのか?マスクをしていても駄目なのか?等々。
具体例が分からなかったように思う。
初詣は避けても、近所の換気の甘い喫茶店くらいなら平気で行っていただろう。

コロナ禍で、感染症に関する知識が人類に多く共有されたと感じる。
行く先々に消毒液が置かれ、人々が距離をとって並び、高熱があるような人が出歩けなくなった世の中というのは、窮屈この上ないが一方で、私のような病人にとってはある種息のしやすさがあった。
本来なら自分一人が感染症に恐怖しているはずなのに、多くの国民が自分と似た立場で、感染症対策を遵守してくれているこの状況は、言い知れぬ心強さを感じていた。誠に勝手な話だが。

今や流行の波が何度も訪れ、少しずつ共存の方向へと舵を切りだしたように見えるコロナ。
マスク、外食、旅行など、対策の一貫で制限されていたものも徐々に捉え方がかわり、各々の判断に委ねられつつある。ように思う。
幸い私はここまでコロナに感染せず生活できているが、それは多くの人たちの心がけ、行動のおかげだと思えてならない。

いよいよ自分は元通り少数派になるので、自分の身は自分で守ろう、と改めて思う。
身の守り方を教えてくれたこと、多くの人の心がけによりこの脆弱な身を守って来れたことに感謝して、あとは自分の力でなんとか生きていきたい。
で、あかんかったらまぁしょうがねえ、と思うようにしたい。

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