アサイーはどうやって日本にやってくるか?
只今、再ブレイク中のアサイーですが、みなさんアサイーはどこからやってくるか知っていますか?
ハワイ?アメリカ?いやいや、実はブラジルのアマゾンからです!
今回は日本の裏側から日本に届くまでをお伝えしていきます!
■アサイーとは?
アサイーは、ブラジルの主にアマゾン川沿岸を原産とするヤシ科の植物です。
実のほとんどは種であり、
わずか2~3%程の果皮、果肉部分を食べる事ができます。
風味はグリーンアロマとアントシアニン特有の渋みもありますが、
甘味も酸味もクセもほとんどなくあっさりとしています。
他の食べ物に例えると、巨峰の皮から甘味と酸味を抜いた味に似ています。
収穫の際は最大20mもの高さの木からの収穫なのでとても危険ですが、
古くからアマゾンの人々の貴重な栄養源として食べられていました!
鉄分やアントシアニン、その他の栄養素が多く含まれており、
現地では「アサイーを食べていれば元気になれる!」と言われている
そうです。
※アサイーの詳細はこちらから↓
■アサイーのふるさと
当社のアサイーは、
ブラジルのパラ州というアマゾンエリアにある産地から
アグロフォレストリーで栽培・収穫されたものを使用しています。
ブラジル国内でもパラ州のアサイーが最も美味しいと評価されています。
川べりの産地では、住民は川のすぐそばで生活し、
家のすぐ裏のジャングルでアサイーや他のフルーツなどを収穫しています。
9月頃から年末にかけて収穫されたアサイーは
CAMTA(トメアス総合農業共同組合)に
集められ選別され加工、冷凍されます。
※当社とパートナシップ契約を結んでいるCAMTAの詳細はこちらから↓
加工、冷凍されたアサイーたちは
アマゾン川の河口エリアにあるヴィラドコンヂ港まで運ばれます。
■さぁ!船旅のスタート
ヴィラドコンヂ港を出発
↓
約20日間かけて、中米のパナマ共和国にあるパナマ運河へ到着
↓
パナマ運河通過
↓
約36日間太平洋上を航行し、やーっとの思いで日本に到着。
場合によって上海や釜山に寄ってから日本に運ばれるケースもあります。
いざ、ブラジルから積み込まれた荷物がコンテナから出されます。
ブラジルの空気を感じられるかも。
ここから、検疫や検品作業などを経て
ようやく国内のお取引様へと配送されていきます!
長い長い旅を終えたアサイーさんお疲れさまでした!!
■河川の航行が大ピンチ
ここで、パナマ運河の
船便が直面している世界的な問題
についてです。
パナマ運河は、
1隻通航するたびに約1億9,300万リットルの水を使用し、
メガエルニーニョが発生しなければ、1日に通航できる船舶は平均36隻。
しかし気候変動による水不足により、
近年は少ない時は1日13~15隻しか通航できないこともあるそうです。
2023年に起きた干ばつの影響でアマゾン川の水位が低下し、
上流のマナウス港からの船が航行できなくなり、
陸路で運ばれたコンテナがヴィラドコンヂ港に集中し港が混乱しました。
そこで当社のアサイーを積んだコンテナも出航が遅れ、
さらにパナマ運河も干ばつで水位が低下し、便数調整で船の渋滞が起き、
港で足止めされてしまう事態が発生しました!
トラックでの陸路の輸送も併用してどうにか
太平洋上に出られたわけですが、
パナマ運河庁によると、運河流域の観測史上2番目に乾燥した年であり、
当社だけでなく運河を通過するコンテナ全てに起きた事態でした。
温暖化、もはや沸騰化とも言われている異常気象は、この様に海上輸送にも影響するものであり、全世界、全人類に関係する重大な問題です。
■アグロフォレストリーで貢献
当社は今後も温暖化、沸騰化を少しでも緩和できるように、
アグロフォレストリー(森をつくる農業)で作られたフルーツを
皆様にご提供することで、
アグロフォレストリーの森を増やし、
排出された二酸化炭素の吸収を促していき、
地球に少しでも貢献できるように取り組んでいく責任があることを再認識しました。
※アグロフォレストリーの詳細はこちらから↓
■最後に…
さて、アサイーが日本の裏側から日本に届くまでをお伝えしてきましたが、
ブラジルのアマゾンからはるばる日本にやってきたアサイーを
今まで以上に美味しく、また、愛おしく思いながら味わってみてはいかがでしょうか。
皆様もブラジルからパナマ運河を通り、太平洋上を揺られて日本へやってくるアサイーに思いをはせて、是非、お召し上がりください!
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