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125ccのバイクで日本一周【57日目】 山形県鶴岡市〜新潟県新潟市

よし、この日も快晴。予定通り行きますよ。修験道の聖地「出羽三山」へ。やはり、この国に産まれたからには一度は行ってみたかったのです。

目指せ羽黒山、いざ行かんと勢い勇んで出発するが、走ってすぐに現れた美しい水田に見惚れ小休止。水を貼った田んぼは綺麗なのですよ。北海道が長かったもので、水田の美しさにやられっ放しです。


気を取り直して再出発。バイクで走ること20分くらいか。羽黒山に到着。遂に「瑞神門」が現れました。ここから先は神域ですよ。

羽黒山随神門


いやあ静かですな。空気もシンっとしてますな。何となく気が引き締まります。まずは、すぐ側の「羽黒山天地金神社」にご挨拶して山頂に向かいます。道中の杉並木が見事。

羽黒山天地金神社
爺杉


樹齢1000年以上と言われる「爺杉」にもご挨拶すると遂に現れました、国宝五重塔。これですか。デカいね。実際に観ると凄い所に建ってるんだな。

羽黒山五重塔


長いこと見てた。人が来ないから一人でジッと見てた。塔のシルエットが凄い綺麗だという訳ではないのだが、今ここで、この場所で、このシチュエーションに中にズンと建っていることが凄い美しい。その存在が美しい。見れて良かった。


そして、その後も登り続け山頂へ行くと「羽黒山三神合祭殿」が現れた。いいねえ、急に派手だねえ。これが日本一の茅葺ですか。凄いね厚いね。建物も立派だ。鐘楼堂も素晴らしい。

鐘楼堂


さてさて、羽黒山は堪能出来たので、続いては月読命で有名な「月山」へ向かいます。大忙しですが、まだまだ登ります。ところがここで大トラブルが起こる。

気合いを入れて峠をひたすら登っていたら、山頂部まで来たところでこれまで走っていた道が急に自動車専用道路になりやがったのです。そうですよ、例のアレですよ。原付は通れない問題ですよ。

嘘だろうとしばし呆然。近くで工事してたおっちゃんに、他の道は無いのかと尋ねたら、ニコッと笑って戻るしかないと言われる。ああ、だからちゃんと調べろと言っている俺。

信じられない思いで、それまで登って来た20数キロを戻る。しかも、その後どこへ行くにも大きく戻らなくてはならないので、合計60キロ以上のロス。コレは流石にコタえた。峠の山道は登りも下も身体にもコタえるのですよ。

完全に自分が悪いのだが、思いっきり心が折れた俺は予定を大きく変更し、月山をあきらめ山形に別れを告げることにした。そう、尻尾巻いて逃げ出し新潟へ向かうことにしたのです。サヨウナラヤマガタ。ゴメンイツカマタクル。

というわけで今日も結局日本海側を下る事になった。7号から345号と走ってひたすら南下。ここはとても素敵な道だったな。オロロンにも引けを取らない名ルートだと思う。

道中、「だるま屋ウィリー事件」の現場を通過する。折角なので記念撮影。札幌に続き二度目のどうでしょう。独りでニヤニヤする。

「だるま屋ウィリー事件」の現場


海が綺麗で非常にナイスな景色に、折れた心も若干癒される。本当にこの国は美しい。感動と共に睡魔が襲って来る。ヤバいぞ俺、走れ。


その後もモクモクと走り続け、陽が暮れる前になんとか新潟市に到着。ヘロヘロ過ぎて速攻就寝する。非常に疲れた1日だった。

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