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ベランダでバナナは収穫できる?~3年目までの栽培記録~

東京のマンションのベランダでバナナが収穫出来たら面白そう!と単純な思い付きで始めたバナナの栽培。栽培開始から3年目が経過し、どんどん大きくなるものの未だ収穫できず。ひとまずここまでの栽培の記録を書いていこうと思います!


バナナの品種

バナナの品種は三尺バナナです。先人たちのブログなどを見ると、バナナは思った以上にたくさんの品種があることを知りました。ここでは私たちが一般的にイメージする生で食べられるバナナに絞って説明します。生で食べられるバナナだけでも多くの品種があるのですが、育てる品種を選ぶ際に考慮する観点として、①大きさと②耐寒性の有無で分類できるかと思います。

まず①大きさですが、ざっくりと大・中・小の3種類があります。「大」は私たちがスーパーで買うような一般的な品種で草丈は5m以上になります。一方で「小」は60㎝くらい`までしか成長せず、親指サイズのバナナがなります。「中」はその中間で1.5~2mほどに成長します。
大きさについては消去法で「中」を選びました。さすがにベランダで5mは育てられないです。一方で、「小」だとバナナのサイズが小さくて感動が薄いかなと。

次に、②耐寒性の有無です。ご存知の通りバナナは熱帯地域の植物です。そのため、耐寒性は無く、教科書的には10℃以下で完全に生育停止、 5℃で葉が枯れ、-2℃で地下茎含め完全に枯れるそうです。一方、種類は多くないのですが、耐寒性を持つ品種もあります。それでも-5℃までしか耐えられないようです。
通常の品種でも耐寒性品種でも、東京の冬では屋外では越冬させることが難しく、どちらにしろ室内に取り込むことになるだろうと思い、通常の品種を選択しました。(後述しますが、今思うと室内に取り込むとしても耐寒性のの品種の方が良かったかなと少し後悔しています。)

ということで選択したのが、三尺バナナという品種です。この品種はスーパーで売っている品種である「キャベンディッシュ」という品種の矮性品種になります。名前の通り、1-2mほどの大きさにしか成長しません。(三尺=90㎝なのでちょっと名前に偽りあり?かと思いましたが、幹(正確には偽茎)が90㎝くらいの長さなので、この部分を指しているのでしょうか??)
この三尺バナナは趣味で栽培する目的では最もメジャーな品種で、調べると一番最初に出てくる、ということで選んだという側面もあります。(じゃあ上で書いた大きさや耐寒性の話はなんだったんだ、ということになりますが、、、敢えて論理的に振り返ると、的なイメージです。)

栽培記録1年目:どんどん成長することに興奮!

2020.8.15 苗の購入

三尺バナナはメジャーな品種のため、Amazonや楽天で簡単に見つけることができます。また、実際に栽培してみて分かったのですが、子株がどんどん生え、株分けも容易なので、メルカリなどで個人でも販売している方が多いです。
私の場合、とりあえず試しで買ってみよう、ということで安さを優先しメルカリで購入しました。ただし、個人売買の場合はやはり品種が正しいかなどにリスクがありますので、ネットショップでも専門店で購入した方が安全かと思います。
実際に購入した苗がこちら。3号ポットに入った手のひら大の元気が苗が届きました!ひとまず家にあった6号鉢に植え替えました。土は近所のホームセンターで購入した野菜と花の培養土を使用しています。

2020.9.19 どんどん葉っぱが伸びてくる!

苗を購入してから1か月が経ちましたが、バナナの成長の早さに驚かされています!真夏の太陽の光を浴び、だいたい1週間に1枚くらいの頻度で新しい葉っぱが出てきて、見る見るうちに大きくなっていきます。このあたりはバナナは木ではなく草なんだなぁと実感します。
葉っぱが出てくる様子も変わっていて、下の写真のように中心から細く巻かれた葉っぱ(正に葉巻!)がにょきにょきと伸びてきてある程度の長さになると展開します。若いころには葉っぱには赤色のまだら模様があり、なんともおしゃれな葉っぱです。

2020.10.8 室内にお引越し

このころになると、気温も下がってきたため成長も緩やかになり、1か月に1枚くらいしか新しい葉っぱが出てこなくなりました。ただ、葉っぱのサイズはだいぶ大きくなり、長辺は30㎝を超えています。日中はまだ温かいのですが夜間は冷えてきたこともあり、バナナは耐寒性が低いということで、ちょっと早い気もしましたが室内に取り込んでやることにしました。

2021.4.17 10号鉢へ植え替え

寒い冬をなんとか室内で耐えてくれました!冬の間は全く成長しない一方で、古い葉から少しづつ黄色くなって枯れていくため、ハラハラしながら過ごしていました。そろそろ外に出せそうな気温になってきたため、その前に一回り大きな鉢に植え替えてやることにしました。
スペースに限りのあるベランダ果樹園では、プラスチックの鉢だと使わない時に置き場所に困るため、今回は10号の不織布の鉢(ポット)を購入しました。不織布ポットであれば、使用しない時にはたたんでしまっておけます。また、ポットの全面から排水・吸気されるので、成長にも良いとのことです。

鉢からは簡単にスポッと抜くことができました。見てみると太い根が鉢に沿ってびっしり生えており、ちょうど植え替えのタイミングだったようです。10号鉢に植えると、まだまだ鉢に対してバナナが小さく、なんともアンバランスな感じで、入学式に制服がブカブカな中学生見たいですが、これからどんどん大きくなっていくでしょう!

2021.8.7 子株の切り分け

昨年の夏同様にどんどん大きくなり、10号鉢にもふさわしい姿になってきました。このころには葉の長さも60㎝を超え、一般的にイメージするバナナの木(正確には草ですが)と言えるのではないでしょうか。ベランダに南国の風がそよいでいます(笑)

そして、いつの間にか脇からは子株が生えてきています!すでに一年前に購入した苗の時と同じくらいの大きさになっています。

すでに窮屈そうだったので、株分けすることにました。しかし、ここで不織布のポットを使用したことを後悔します。プラスチック鉢だと鉢の周りをトントンたたけばスポッと抜けます。しかし、不織布ポットの場合、根っこが不織布に絡みついているので全然抜けません!!四苦八苦してようやくポットから抜き、子株を根元からのこぎりで切り離し、親株・子株ともに植え直しました。この作業が結構きつかったので、植えかえる予定がある場合には不織布ポットはおすすめしません。。。

2022.4.7 2年目の冬をなんとか耐える

2年目の冬も室内でなんとか耐えることができました。しかし、一年目よりも多くの葉が枯れていってしまいました。そして、サイズも大人の身長を超え、今年実がなってくれないと次の冬は室内に取り込めないかも。。。と不安になってきました。

2022-2023 いつになったら実がなるのでしょう。。。?

いきなりざっくりな記録になります(笑)順調に成長して、冬には何枚か葉を落とし、、、をくり返したのですが、これといった変化もなく、あっという間にさらに2年が過ぎてしまいました。教科書的には葉っぱが通算で40枚くらい出ると花芽が出てくるらしいです。途中で記録が消えてしまったので正確な数字が分からなくなてしまったのですが、すでに50枚は出ているはず。いつ花芽が出てきてもおかしくないはず。2024年こそは・・・!

2024.2.4 この冬がヤマ場か・・・無事に越せるかの瀬戸際

この冬は今まで以上にどんどん葉が枯れていき、2/4の時点で2枚の葉っぱしか残っていません。なんともかわいそうな姿です。成長するほど耐寒性が無くなっていくように思えます。やはり、耐寒性品種を購入すべきだったのでしょうか?今年実が付かなかったら耐寒性品種を買ってみようかと思います。

最後に、、、まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました!栽培し始めて4年目に突入しましたが未だ実はできず、という状況です。今年こそは実ができました!とこの場で報告したいです。もし経験者の方がいらっしゃいましたら、アドバイスよろしくお願いします!
また、是非あなたの「スキ」や「フォロー」よろしくお願いします。次の記事の励みになります!

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