10年日記の話。

2010年、未来の自分に今の記録を残してみようと、10年日記を買いました。
毎日3センチ幅４行ほどのスペースに今日の出来事を書いて、
約3年が経ったある日。

その10年日記を…捨てました。（笑）

その理由は「繰り返す自分が許せなかったから」。
太宰治っぽい。

楽しいことも、その日にしか起こらない出来事も沢山あったはずですが、
私は、ひとつの抜け出したい状況だけをじーっと見つめ、
今日も変わらない、今日も同じだった。みたいな事をしていたのです。

人間は、欠けた部分を瞬時に捉える性質があるって言うけど、
まさにそれ。不足感を充足感に変えようと、今考えると、潜在意識的に超デンジャラスな泥沼にはまっておりました。（実は今もよくハマる）

あれから10年、
職場の売り場で「10年メモ」を見つけ、10年前のこの出来事を思い出しつつも、2020年だし再チャレンジだ！と思い、
6月くらいから毎日書いています。

この10年間で、かつて私がもがいていた状況はもちろん変化していて、
大きく変わってはいるのですが、
私はこの「変わってほしい」状況を、
毎日毎日監視する癖が今でもあることに気づいちゃったんです。
太宰現象、再発よ。

欠けているとか、不足していると思う所をフォーカスして、
それを何とかしなきゃ！と、
ただの自分の人生のあら捜しを、それが向上心だとはき違えてると、
達成感よりも心が枯渇して行くんですよねー。
ってわかっていても、またやっちゃってた。

「足るを知る者は富む」
これ、まさに、そう！！！

１日の終わりに振り返って、その日の私が取りこぼしていそうな
想いや出来事を記してあげようと思います。

私よ、覚えていて。