こわいゆめはもうみないよ

ここまで来てしまったね、厭な目をみんな潰して
わすれたいものを手放したら心だけになってしまった
いつかその心も手放すかもしれない
ゆくえ不明のピルケースは浴槽に浮かんだまま
めくれば赤いこと、知らないで絵を描きたかった
はむかったら焼かれる感情、灰になって肺に入る
もすぐりーんの水槽で泳げるのはぼくときみだけ
うまれる前の色、死んだ皮膚の色、透明な赤色
みたくないものに耳を塞ぐと産声が骨に響いて
なまえも知らない女の人に包まれるたびに融ける水
いそがせないでリアル、終わったふりしないで夢
よそみをしても、やっぱり何かを見つめていて

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