ゆーれい未満な僕へ。

怒鳴るゆめでさわやかな朝におやすみ。ベルセウスの空を夜空の虫とどこまでも飛んでいきたい。いくつになったら学校に行きたくない僕のブルースは映画になるんだろうか。背伸びができないひとりぼっちの少女は、一生ズッ友だと約束した静かなあの子か新宿駅で「仲間を探したい」と叫んでいるのを見て、友達なんていらない死ねと思った。知恵ちゃんの聖書を片手にトンネルで僕はぬいぐるみになろうと決意した。決戦の日。雲が流れるように、口ずさめる様に、僕は僕のバグったのーみそを撃ち抜いた。自分らしく生きられなかったたんぽぽはコンクリートの向こう側でグロい花になってしまったけど、おっさんの夢はきっと叶う。ずっとROM専だった匿名希望くんがるるちゃんの自殺配信で初めてしたコメントは「きっと良くなるさ」だったけど、るるちゃんはコメントが送信された直後に死んでしまった。そよぐ風の中で砲の上のあの娘を想う。夕方のピアノはいつも何かが欠けていて、死にたい季節に感じる虚無感とどことなく似ている。学校では「宇宙人」とか「バイ菌1号」と呼ばれても、家に帰れば「おかえり」と言ってくれる人がいるから僕は頑張るよ。美ちなる方へ行きたくて、逝きたくて、生きたいからオルゴールの魔法を唱えたのに、いつの間にか聖マリア記念病院にいて、2年の間そこで過ごした。不定期に送られてくるプシ子の手紙で僕は励まされていた(あたしのお姉ちゃんなんだけどね)。少女の部屋で歌ったカエルのうたや雨あめぴっちゃんの歌は8月の駅で飲む夏空サイダーみたいだなって、思いたかったんだけど、そういえば僕は夢遊病ニートでいかれたNEETだったから大人しく今夜も夜空のすみっこでマイスリー全部ゆめ。グッドナイト流星群。まぼろし大好きだよ。イマドキの子の人間関係なんて糸ほどの仲で、恋はエンドロールの前に彼と彼女の関係性を終わらせてしまうけど、男はロマンだよね、たけだ君。22才、23才、26才、そして33才になっても夏をインストールできないけど、それなりに幸せなんでしょ?だって笑ってんじゃないの。天使は地上じゃちっそく死してしまうらしいけど、この目で見るまでは信じられないよ。新学期の下校途中、コタツから眺める世界地図を買うためにぺんてるに行きました。帰り道、スーパー帰りのお母さんに会いました。「夕飯、黒いたまごと白いたまご、どっちがいい?」と聞かれたので迷わず僕は「肉魔法」と答えた。僕の飼っていた源氏蛍が彼女の飼っていた芋虫さんを殺してしまった時は流石に神様それではひどいなりと思ったし、「大丈夫?」と言う彼女に向かって「だいじょぶわないじゃん!」と罵ってしまったけど、彼女は太陽のエンジェルだから、きっと傷つかない。

そんな2年前のお手紙。

「2年後に2年前の僕らを笑い飛ばせるように」って話したこと、実現したって言ってもいいよね。
これからも一緒に一生、鳥みたくあるいてこうね。


「建物んちの君」こと笛吹花子より。

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