2023年7月3日浜名湾短水路での選手権突破


浜名湾短水路というレースの位置づけと結果


まず僕にとって今回の浜名湾短水路がどのような位置づけのレースだったのかというところから話していく。

今年度(2023年度)10月日本選手権・12月 ジャパンオープン
これらを突破するための短水路のレースとしては少々早いがラストレースになる。
ここから長水路はあるものの、今までの僕の調子や能力を加味して長水路で100mを突破するのは現実的ではなく、それを踏まえると実質100mを突破するためのラストレースだった。

そして100m平泳ぎチャレンジレース 

58.82

結果として突破できた。
もう1回やれと言われても出来ない、出せた根拠も薄い。
そんなレース。
ただそんな中にもレース当日はしっかりとしたビジョンはあった。
切れる自信はあったかといわれるとなかったけど、じゃあ無理かと言われれば可能性はある。こんな感じだった。
ここらへんはまたあとで触れていこうと思う。


僕にはこういう感じのレースがよくありそれがベストタイムになることが多い。そして再現性の低さからそれから長い期間トンネルに入ることがよくある。
今回はベストではなかったけど58秒82という数字は2013年ワールドカップ東京大会決勝の58秒66に次ぐ2番目のタイム。

そう、10年ぶりの58秒。

まぁ2013年以降短水路でフルテーパーをしたレースがなかったってのはあるにしても期間が長すぎた。
近いところでは2019年に59秒10・2020年に59秒27を出している。

それ以降59秒で泳げたのですら今年の3月、トビオマスターズが久々だった。
それくらいいいタイムからは短水路は遠ざかっていた。

ちなみに人生で4回58秒では泳いでいるけどランキングはこんな感じ

①58秒66 2013年W杯東京大会決勝
②58秒82 2023年浜名湾短水路
③58秒89 2013年W杯東京大会予選
④58秒90 2010年W杯東京大会決勝


ここに辿り着くまでのレースについて


ではこの浜名湾までは何もチャレンジしてなかったかというとそうではなく、短水路のレースは年明けから2度チャレンジしている。

2月1週目の和歌山オープンがまず最初に目標としたレースだった。
ここで突破すれば4月の日本選手権に出場できる。
この時は50mもまだ突破しておらずニ兎狙いだった。

去年11月の社会人選手権でまだ2023年度日本選手権出場の権利を一つも獲得していない、その事実を把握して以来2月の和歌山オープンに標準を合わせて始動。
順調には来てた。
和歌山オープン1週前に出場した浜名湾長水路で50mは狙ったもののチャレンジレースで0.03ほど足りず、それでも次週和歌山オープンは短水路で自信もあった。
100mは正直微妙で、予選決勝レースなのでうまく予選でいい感触を作れればワンチャンあるかなくらい。

しかし当日朝現地まで行くもそこで急激に体調が悪化して、コロナのこともあったので全レース棄権して検査を受けに行くことに。。。
結果陰性だったけど、大人しくホテルで安静。。。

これによってあっけなく4月の日本選手権出場は絶たれたわけですが、仕切り直して4月に鈴鹿で行われる短水路レースに切り替えていくことになりました。

愛知県は社会人が出れる短水路のレースが非常に少なく、何度もトライできるわけではないのですが、近隣では4月津田チャンピオンズカップと7月浜名湾短水路がおそらく1年のうちにいい会場で出場できる短水路のレース。

他は1~2レースほどあると思うけど、会場問題等でタイムを狙いに行くには難易度がどうしても上がってしまいカツカツの僕にはとても厳しい状況。

4月の津田チャンピオンズカップは鈴鹿で環境もいい。

1か月前に、トビオマスターズという短水路のレースがあった。
もともと日本選手権に向けた最終確認のつもりでエントリーしたわけだが、意味合いが変わってしまったレース。

結果は
28秒18ー59秒65(31秒47)

感触としては現状の100%はできた。
疲労もあったし練習からスピードも出てなかったのであと0.6は詰めれる可能性出てきたなって感想。少し自信にはなった。
ただ前半後半両方を上げなくてはいけないのは難易度は少し難しい。
津田チャンピオンズカップに向けての改めて自分の位置を確認できた。

ここからの1か月。
練習メニューの工夫でどう詰めていこうかという面白い局面で、今度はひどい胃腸炎になり1週間以上泳げないことに。
津田チャンピオンズカップの終わりを意味した。笑


当然津田チャンピオンに間に合うわけもなく、結果
28秒40ー1分00秒23(31秒83)

ただ50mは日本選手権標準27秒38のところ
27秒37
うまく突破することができた。


胃腸炎になった時点で7月頭の浜名短水路で最後になるであろう日本選手権チャレンジをすることを決めていた中で50mの突破は結果的には大きかった。
まぁ僕の場合、50mが突破できないようなスピードでは100mは絶対に切れないんだけど、そういうことではない。これも後述。


迎えた浜名湾短水路当日


前置き長すぎたが、ここからが本題。

浜名湾短水路当日、ここ最近(2年くらい)の中では朝起きた時の状態がよく、というか今までが本当に良くなかったのもあり、久々に気になる疲労感なく健康状態、五体満足で出れる雰囲気に、久々に順調に来たことへの嬉しさがあった。

ここから解説していくのは、当日3回レースをしたわけだがどのように戦って最後チャレンジレースであのタイムまで持っていったのか。
その時おこなったレース分析からの次レースへの詰め方。
そして今後の課題点。
を中心に話していく。。
もちろんいつもうまくいくわけではないし僕は失敗が多い。
ただレースの向き合い方に少しでもこれが参考になればと思う。

(レース動画も100m、50m、100mチャレンジと3本をYouTube限定公開で載せてあります。)

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