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#269 [視覚芸術] ゴッホの絵の中でも特に知られている一枚

第39週 第3日(水)視覚芸術「星月夜」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「星月夜」です。

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本の要約

フィンセント・ファン・ゴッホの絵の中でも特に知られている一枚。

「星月夜(糸杉と村)」は、1889年6月19日の夜、ゴッホがサン=レミの精神科病院に入院中に描いた。

この作品を、ゴッホは自然を直接見て描いたのではなく、前もって描いた数枚の素描をもとに制作している。完成した絵では、実際のサン=レミ教会の形を修正し、故郷オランダの教会建築でよく見られる尖塔を付け加えている。

この絵については多種多様な解釈がされてきた。

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「星月夜」

画像1

渦巻く雲と星々と月が浮かぶ、広大な夜空。その下には小さな村が見え、村を守るように立つ教会は、尖塔を夜空に突き刺すように伸ばしている。静かに眠る村は、なだらかな山々に囲まれている。そして画面の左には、火炎のような姿をした糸杉が、空にそびえ立っている。

様々な解釈

ある研究者は、教会の暗い窓と扉は、インスピレーションが見つかるのは既存の教会ではなく、巨大な糸杉に象徴される自然からだということを暗示しているのだと考えている。

別の研究者は、ねじれた糸杉と力強さを感じさせる夜空は、苦悩するゴッホの魂を表現したものだと主張している。

また別のひとは、この絵には象徴性はまったくなく、1889年のあの晩に現れた現実の星座を描いたものにすぎないと言う者さえいる。

私はこの絵を最初に見たときは、よくわからないけど穏やかな気持になった。煌々と輝く星と月が小さな町に子守唄を歌ってあげている、虫のさえずりが静かに聞こえてくる穏やかな平凡な1日が目に浮かんだ。トトロを見ている感じ。タイトルも星と月と夜が焦点だし、苦悩するゴッホというより落ち着いたゴッホ、そんなイメージをこの絵には感じた。

皆さんはこの絵を見てどう思ったでしょうか。
見る人によって感じ方が違うのが絵画のいいところでもありますね。



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