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「お座敷電車」の魅力

こんにちは。
「お座敷電車」をご存知でしょうか?
その名のとおり車内が畳敷きのお座敷になった電車で、JR東日本が運行しています。
とは言っても毎日運行しているわけではなく、たまたまどこかの駅のホームに停まっているのを見て「何この電車?」と思ったり、乗ってみたいけどどうすれば良いのか分からないと思った方もいるのではないでしょうか。
今回はこの「お座敷電車」についての乗り方や、今回の乗車記録を交えて紹介していきたいと思います。

今や希少な「お座敷電車」

「お座敷電車」は古くなった特急電車を改造したものが多く、元々は団体貸切用としてイベント列車として造られたものです。
旅行会社が企画するツアーに組み込まれたりしていたことが多かったと記憶していますが、いつの頃からか臨時列車として個人客にも開放し、指定席券を購入すれば乗車できるようになりました。
ただ、列車自体は古く、老朽化が進んだこともあり、今や残るは1編成のみ。485系「華」という列車です。
元々人気は高く指定席券の入手が難しい列車でしたが、近年は1か月前の発売と同時に売り切れる人気ぶりで、本当に入手が困難となっています。

居酒屋?旅館?いや、電車の中です


「お座敷電車」の魅力

さて、その「お座敷電車」って何がいいのでしょうか。
それは「お座敷電車」に乗っていると普段使うような日常の路線を通常の電車ではありえない非日常の空間に身を置けることではないかと思います。
「お座敷電車」の車内は靴を脱いで畳に上がり、大きなテーブルに掘りごたつで椅子は座椅子となっています。
主に観光地に向けて走ることが多いですが、そこまではいつも使うような通勤路線も走りますので何とも不思議な感覚に陥ります。
実は私はその「お座敷電車」が好きで、これまで10回ほど乗車したと思うのですが、グループで遊びにいくために手配したことが多く、その度に一緒に行った大人も子どもも皆喜んでくれました。
旅館の和室にいる感じがするのに、それは電車の中であり、目的地まで連れて行ってくれる。大いなる魅力です。

どうすれば乗れる?

「お座敷電車」に乗るためには、まず指定席券を確保する必要がありますが、臨時列車として運転されますので、まずいつ走るかを確認する必要があります。
JRの臨時列車は春、夏、秋、冬と季節ごとに設定されます。
今回は4月に乗車しましたので、春(3月~6月)の臨時列車として設定されたもの。例年その内容は1月中旬頃にJRのホームページに発表されます。1か月前から指定席が発売されますので3月のそれに間に合うようなタイミングだと思います。
そこで発表されたものの中に「お座敷〇〇号」というものがあれば、それがお座敷電車です。
今回(2022年)の春でいえば、「お座敷青梅奥多摩号」、「お座敷やまなし満喫号」などの列車名と運転区間、運転日が書かれています。
今回乗車したのは「お座敷大藤まつり号」であり、4月29日~5月1日の運転、区間は八王子~桐生とあり、始発と終着の時刻が書かれています。
後は狙いを定め、乗車日の1か月前の10時に指定席券(普通列車グリーン券)を確保するのみです。
駅のみどりの窓口でも買えますが、10時ジャストに窓口で申し込めるとは限らないので、「えきねっと」の会員になって、ネットで申し込む方が良いと思います。

3年ぶりに乗車

1か月前の10時に「えきねっと」のページでスマホをポチッとクリック。
でも、その瞬間に売り切れということがままありました。
特にコロナ禍で列車の設定が少なかったり、席を間引きして販売しているようなこともあるようで、乗ろうにも中々手配できずにいましたが、今回は「お座敷大藤まつり号」を6席手配することができ、大宮駅からあしかがフラワーパーク駅まで約1時間半乗車し、大藤で有名なあしかがフラワーパークに行ってきました。

お座敷大藤まつり号

やっぱりいいです

久しぶりに乗った「お座敷電車」。やっぱりいいですね。
皆笑顔になります。このご時世、あまり騒ぐことはできませんが、それでも楽しい雰囲気になります。
あっという間の1時間半。料金は100kmまでですと乗車券に加え1,000円(普通列車用指定席グリーン券)。格安です。

あしかがフラワーパークの大藤 
お座敷電車と同じ色?


いつまで残るか

1編成しかない「お座敷電車」。車両自体は国鉄時代に造られた古い車両ですので、相当古くなっています。いつまで走るのか分かりませんが、もしかしたらこの車両が引退したら、「お座敷電車」というもの自体がなくなってしまうかもしれません。
そう考えると、乗るチャンスはそう残されていないのかもしれません。
一度は乗ってみたいなと思っている方がいれば、是非チャレンジしていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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