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追悼 西村京太郎さん

こんにちは。
トラベルミステリーの第一人者である西村京太郎さんがお亡くなりになりました。
享年91歳でした。
心から冥福を祈りたいと思います。

私は、西村京太郎さんの大ファンであり、小説が好きになったきっかけも西村京太郎さんの著作を読むようになってからです。
今から30年以上前のことであり、それからずっと推理小説といえば西村京太郎です。

日本全国を走る列車を舞台に殺人事件が起こり、それを警視庁の十津川警部とカメさんこと亀井刑事の名コンビが解決に導く完結型の小説が多く出され、サスペンスドラマでも人気でしたね。

西村さん自身も大の鉄道ファンで、殺人事件の舞台にしたい列車に実際に乗って細かく取材した上で小説を書いているので、リアリティがあって列車に乗って旅している気分になれました。

十津川警部は西村さんの分身であり、十津川警部がふと発する色々な想いというのも西村さんの想いそのものなんだろうな。
そう感じてきました。

全国の愛称がある列車やちょっとでも特徴がある駅や列車であれば、JR(国鉄)、私鉄問わず何でも殺人事件の舞台として小説になるので、新しい列車が登場するといつ小説になるのかが楽しみでした。

逆に今では廃止となってしまい、乗ることが叶わない多くの寝台列車やJR(国鉄)の急行列車の旅が紙上で味わえるのも魅力です。

これからは新しい列車が登場しても十津川警部やカメさんが解決してくれる「殺人事件」が起こらないなんて寂しいです。

これまで本当に多くの作品を楽しませていただきました。
本当にありがとうございました。

古いものも新しいものもどれも魅力的な西村作品。
これからも様々な想いを馳せながら楽しませていただこうと思います。


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