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SAITAMAプラチナルート乗車券でいく日帰り旅

埼玉県の主要観光地である川越市、長瀞町、秩父市を結ぶルートを「埼玉プラチナルート」と呼ぶそうです。
その呼び名がどこまで浸透しているかは定かではありませんが、それらの観光地を訪れるのに便利なフリー乗車券を東武鉄道と秩父鉄道が発売しています。
それが「SAITAMAプラチナルート乗車券」です。

SAITAMAプラチナルート乗車券 フリー区間

この乗車券は東武東上線、越生線の全線と秩父鉄道の寄居~三峰口が乗り放題で1900円と使い方によってはとてもお得な乗車券です。

今回は6月のとある平日にこの乗車券を使って日帰りでグルメと温泉の旅をしてきました。

まずは池袋駅でこの乗車券を買い、東武東上線で出発です。
このフリー乗車券は券売機では買えず有人改札での購入となりますので注意が必要です。

特急料金不要の「川越特急」で出発

池袋駅で乗り込んだのは10時00分発の川越特急小川町行き。 
有料座席指定列車TJライナーに使われる車両と同じ車両で、車内は進行方向を向いた二人掛けのクロスシートが並んでいます。
ゆっくり景色を見ながら乗って行けるので旅気分が盛り上がります。

この川越特急は平日、休日共に池袋10時発と11発の2本。川越特急という名前ながら小川町まで行ってくれるのもありがたいです。
東上線で観光に出掛けるのにオススメの列車です。

川越特急

川越特急に乗って27分、川越観光のアナウンスがあり川越駅に到着。
今回はここでは下車せずに越生線との乗り換え駅である坂戸駅に向かいます。
そのまま小川町方面に進んでいっても良いのですが、せっかくなのでフリー区間である越生線に乗って行ったことのない越生駅まで片道約20分の乗り鉄をしてきました。

越生駅

越生は越生梅林が有名で、越生駅から3.5km程のところに位置しバスでのアクセスになるようです。
梅の花が咲く季節であればここを観光ルートに組み込んでも楽しそうです。

越生駅を後にし、坂戸駅から池袋を1時間後に出発した川越特急に乗り小川町駅へ。
ここから先、終点寄居駅までは同じ東上線でも単線でワンマン運転の4両編成の電車が走る区間で一気にローカル色が強くなります。のんびりした旅を楽しみ16分程で寄居駅に到着しました。

小川町~寄居は普通電車のみのワンマン運転

グルメと温泉を求めて秩父路へ

秩父鉄道との乗り換え駅である寄居駅は東武東上線の終着駅であるとともにJR八高線も乗り入れる結節点の駅ではあるものの、駅前には9年程前に閉店した大型スーパーの建物がそのままになっており、ちょっとした寂しさを感じてしまいましたが、やってきた秩父鉄道の車両はかつて都営三田線を走っていた車両。
30年位前のよく乗った記憶があり、今度は懐かしい気持ちになりました。
地方私鉄に乗ると、昔都心を走っていた古い車両が短編成でのんびりとした風景の中走っていたりするのでこれもまた面白いところです。

懐かしい元都営三田線の車両がやってきました

秩父駅に13時過ぎに到着。
大分お腹も空いてきたところでお待ちかねの昼食です。
秩父駅隣接の地場産センターの中の「茶房レストラン春夏秋冬」でいただくことにします。
秩父の名物といえば、ソースカツ丼、味噌豚、そば、みそポテトといったところで、そういったメニューも豊富に揃えていましたがいずれも一度は食べたことがあったので、今回はお店の売りでもあるせいろのメニューの中から「二段せいろ蒸し膳~香り豚~」1800円を選択しました。

二段せいろ蒸し膳~香り豚~

せいろの中に蒸ししゃぶのような感じで秩父のブランド豚と白菜がたっぷり入っており、ゴマだれ、ポン酢、岩塩の3種類でいただくことができました。甘味のある豚肉との相性も抜群でどれもスゴく美味しかったです。
せいろご飯、付け合わせの野菜も美味しいうえに全体的にかなりのボリュームでした。

さて、お腹も満たされたところで次は温泉です。
秩父鉄道で皆野駅まで移動し、シャトルバスに乗り換え、「星音の湯」という日帰り温泉施設にいきます。
最寄りは皆野駅になりますが、長瀞駅や本数が少ないですが西武秩父駅からもシャトルバスが運行されており無料で乗車することができます。
鉄道を使った旅行にはありがたい限りです。

ちなみに温泉はそれなりに人がいましたが、平日だからか行きも帰りもシャトルバスは私と友人の二人で貸切。車での利用が多いようですね。

星音(せいね)の湯 外観

平日料金ですが930円でタオルや館内着の貸し出しも含まれていました。
露天風呂、サウナもあり休憩スペースも充実していますので今回は1時間程の滞在でしたが時間があればのんびりするのに適していると思います。

涼み所も良かったです。足湯もありました。
無料シャトルバス

帰りは長瀞駅までシャトルバスに乗り、寄居経由で来た道を戻る感じで小川町駅へ。池袋駅に乗り換え東松山駅で下車します。

締めは東松山やきとり

東松山駅到着は18時過ぎ。ここで「東松山やきとり」を食べて旅を締めくくりたいと思います。
駅前のお店は混雑していましたが何とか入ることができました。

まずは旅で疲れた身体にビールを流し込みます
盛り合わせはなかったので上の段を全て2本ずつ注文
ピリ辛のみそだれをつけていただきます。

やきとりも、やきとんもそれ自体が美味しく、みそだれに良く合います。
みそだれを付けずに食べてみるとそれほど味が付いているわけではないようで、やはりみそだれを付ける前提で提供されるようです。

美味しいものを食べてお腹も気持ちも満たされた状態のほろ酔い気分で池袋に戻ることとします。
東松山駅から池袋駅までは快速急行電車で47分程。
東上線の快速急行は夕方から夜間の上りで約30分毎に運転されており、この電車も川越特急同様のクロスシート車両ですので池袋駅まで快適に過ごすことができます。
急行や快速といった電車もありますが、通常の通勤電車と変わらないロングシートなので快速急行を狙って乗車すると良いです。
ただし車内にトイレはないので飲み過ぎには注意が必要です。
今回は池袋駅まで何とかもちましたが。

以上、SAITAMAプラチナルート乗車券を使った日帰り旅行レポートでした。

秩父へ行くルートは西武鉄道を使うのが主流であり、特急ラビューで快適にアクセスできますが、東上線を使ったアクセスもリーズナブルで魅力的なところもありますので選択肢の一つとして考えても良いと今回の旅を通じて感じました。

これだけ楽しんで池袋駅からの交通費はプラチナルート乗車券の1900円のみ。
プラスの料金はありませんでした。

今回ご紹介したこと以外もこの乗車券で川越観光や季節によっては越生の梅林、長瀞の紅葉など様々な楽しみ方ができると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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