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LIFE TUNINGレポートvol.4 :『リモートワーク をきっかけに、場所や時間に囚われず柔軟に働ける組織を目指したい』一般財団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」事務局長・尾田洋平さん

リモートワーク生活において、それぞれ何を考え、どのように働いているのか。また、心身ともに健康な状態で過ごすにはどうすればよいのか。そんなテーマを追求する連載「LIFE TUNINGレポート」、第四回は一般財団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」事務局長の尾田洋平さんにお話していただきました。

尾田洋平さん
34歳。島根県出身・在住。一般社団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」事務局長。2011年株式会社リクルートに入社。旅行領域(じゃらん)の営業マネジャーとして全国を飛び回る生活を経て、2018年7月より現職。北海道から沖縄まで日本の各地域にある魅力的な学校に入学し、充実した高校3年間をおくるプログラム「地域みらい留学」などを統括する。その他、複業として古民家をリノベーションした宿泊施設を3棟経営。趣味は筋トレ、サウナ 。

「オンラインの打ち合わせでは、これまでと重視される能力が変わってきているように感じます」

ーーリモートワークでのご調子はいかがでしょうか?

現在、地域・教育魅力化プラットフォームの事務局では常勤スタッフ10名程、業務委託のパートナーさん50名程が働いていますが、自分とアシスタントの方以外は、4月の初めから原則リモート勤務に切り替えて働いています。

リモート勤務になって良いなと感じるところは、これまで雑談の中で暗黙知的に決まっていたことを、しっかりと形式知化する必要が出てきたことです。これにより、普段直接顔を合わせる機会が少ない業務委託のパートナーさんへの情報共有も行いやすくなり、チームの力が上がってきたように感じています。

私自身は、元々月の半分は東京出張、月の半分は島根にある事務局で働く、という働き方をしていたのですが、緊急事態宣言が出てからは東京出張が全てなくなり、リモートでの打ち合わせに切り替えるようになりました。移動時間が少なくなったため、会議の予定を入れやすくなったことも良い点だと思います。

一方で、これまであった移動やご飯を買いに行くことなどの合間の時間が、実は気分の切り替えとなっていたのだなと感じています。

少し不安に感じている点としては、オンライン環境の中でのマネジメントや組織運営において求められていることが大きく変わったということです。

オンラインでの働き方に変わり、雑談の機会が減少したり、メンバー1人1人の顔色や状況がわかりにくくなったこと、よりアウトプット(成果)で評価をする環境に代わってきました。

これまでオフラインでの対面コミュニケーションで重視されていた「人間関係構築力」がオンラインでは活かしづらく、戦略性や実行力などは元より、1人1人の業務状況やゴールへの進捗を把握しながら伴走する力や非対面(スラック上やオンライン会議上)での人間関係構築力が重視されるようになってきていると感じています。

オフラインで必要とされていた私のようなマネジメント人材は、今後淘汰されてしまうのではという気持ちも少しあり、これからどのような成長・学び
をしていくか、じっくり考えていきたいと思います。

ーーリモートワークにより組織で重視される能力が変わってきているというのは、興味深いです。尾田さんのリモートワーク期間中の基本的な一日の流れを教えていただけますか?

尾田さん1日調子グラフ

          (尾田さんの1日の調子グラフ)

朝起きて、朝食を食べた後、筋トレや読書をしてから、9:00頃に事務局に出社しています。リモートワークが始まってからは、徒歩通勤に切り替えたので、朝30分ほど歩いて出社するのがいい運動にもなっています。

他のスタッフは原則リモートワーク ですが、事務局への電話応対、取引先の高校や自治体の方とのメールや電話でのコミュニケーション、全体管理業務などがあるため、事務所に出社のうえ、アシスタントさんに協力いただきながら、働いています。9:15から9:30までメンバーと朝会をしてから、その後はずっと打ち合わせが続いています。

現在注力しているのは、これまでオフラインイベントとして開催してきた「地域みらい留学」の説明会をオンライン上でどうやっていくかということで、全体設計や具体的なコンテンツについて議論を進めています。

他にも、事務局長として、監査、決算、採用、ファンドレイジングなどの業務に取り組んでいます。夕方6:00から夕会をしたのち、夜8:00頃まで打ち合わせが続き、その後、デスクワークをして終了します。

食事に関しては、現在人生二回目のパーソナルトレーニング期間中で、食事制限を行っています。朝はステーキや鶏肉などガッツリしたもの、昼は職場近くのスーパーでお肉を買って職場で焼いて食べたりしています。

夜はあまり食べないようにしているので、サラダなど、軽めのもので済ませています。コロナ禍の影響で飲み会がなくなったのはダイエットにおいていい影響を与えてくれています。

ーーそんな忙しい日々の中で、尾田さんが調子を調える「チューニング」としてやっていることがあれば教えてください。

自宅から事務所まで朝30分歩いて出社することが、始業前の良いチューニングとなっています。通勤途中で国宝・松江城を通るので、毎日近くで眺めながら歩くのがお気に入りです。

リモートワークを始めてからは、チームメンバーと朝会と夕会を毎日やっているのですが、そこでそれぞれの気持ちを話し合うことが、メンバーの気持ち・自分自身の気持ちを理解することができ、良いチューニングとなっています。

プライベートでは、筋トレにハマっており、朝8:00-9:00に筋トレをしています。筋トレで徹底的に身体を追い込んだ後、シャワーを浴びると、とても調子が良くなるなと感じています。

また、もともとサウナが好きで良く通っていたのですが、最近テントサウナを購入しました。一棟貸しをしている古民家のひとつがビーチ沿いにあるのですが、その庭でテントサウナに入ってからそのまま海に入って整うのが、休日のいいチューニングとなっています。

ーー海沿いのテントサウナは贅沢な体験ですね。他にもリモートワーク で買ってよかったもの・はじめてよかった習慣があれば教えてください。

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         (尾田さんの職場での仕事環境)

・朝会・夕会
リモートワークになってからは、朝会・夕会で毎日顔を合わせるようにしたことが、コミュニケーションをうむ良い機会となっています。

その中で、自分たちの時間の使い方や働き方を考え直そうという話し合いが行われ、皆がそれぞれ自分の時間や家族との時間を確保しながら、有意義に働ける環境づくりを対話し、考えているところです。

また、リモートワーク において、自宅での働きやすさ担保のために一人2万円使って、リモートワーク環境を整える制度を整備しました。ワイヤレスマイクを買った、椅子を買ったなど、朝会・夕会でメンバー間で情報交換をしあっています。

また、自己探究や越境体験のために年間職員1人あたりに使える予算・制度があるのですが、これをコロナ禍の影響を受けて、自身のwell-beingのためにも使えるように変更し、この状態でも働きやすい、組織・環境づくりを進めています。

朝会・夕会により、リモートワークにより、物理的に顔が見えづらくなっていた問題はカバーすることができましたが、これからはお互いの気持ちをどう理解・共有・共感していくかに取り組んでいきたいと思っています。

ーーリモートワークで今後試してみたいこと/あったらいいなと思うものを教えてください

リモートワークでの「働き方改革」「採用改革」に取り組んでいきたいと考えています。

もともと2020年は新しい組織体型・働き方を考えていく年として位置付けていたのですが、今回半強制的にリモートワークが始まったことで、問題なくコミュニケーションを取り働くことができると分かりました。

これまで採用活動においては勤務地がハードルのひとつとなっていましたが、リモートワークの浸透によりそのハードルがなくなったことはとてもポジティブなことだと考えています。

柔軟なリモートワーク が可能などそれぞれ一人一人にに合った働き方を選ぶことができる組織を目指して、一気にアップデートをしていきたいと考えています。

また、個人の働き方としては、出張の数が大幅に減り規則正しい生活ができるようになった一方で、今東京で何が起きているか分かりづらくなっていると感じているので、情報感度を保つための工夫をしていきたいと思っています。

今後もオンラインで問題ない打ち合わせはオンラインでしつつ、どのような場合は対面での打ち合わせとするか、最適なバランスを追求していきたいです。

ーーオンライン、オフラインのバランスはこれから様々な面で考える必要がありそうですね。最後に、尾田さんの今後の目標・ありたい姿について教えてください。

先ほど話をしたように、組織としては時間や場所に囚われない新しい働き方を実現していきたいと考えています。

事業面では、「地域みらい留学」の進学イベント(地域みらい留学フェスタ)のオンライン開催を成功させたいと思っています。

従来のイベント内容をそのままオンラインで行うのではなく、オンラインならではの価値創造をしたいと考えています。また、コロナウイルスが収束して、オンライン・オフラインが融合した時に地域みらい留学の価値をどう創り、拡げていくかも、今のうちから考えていきたいです。

個人としては、リモートワーク での働き方に適応していきつつも、自分の強みである対面での人間関係構築力をどう発揮していくかという自分らしいリーダーとしてのあり方を探究していきたいと考えています。

ーー尾田さんの今後のご活躍を楽しみにしています!どうもありがとうございました!





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