LIFE TUNINGレポートvol.1 :『リモートだからこそ五感を大切に』人事組織サービス企画・山下健介さん
このところ、リモートワークが一気に身近になってきました。急な環境の変化に戸惑う人もいれば、意外と楽しいという人もいます。
連載「LIFE TUNINGレポート」では、毎回様々な人に、「リモートワークを快適に過ごすためにどんな工夫をしているか聞いていきます。初回は、山下健介さんにお話していただきました。
山下健介さん(38歳)
人事組織コンサルティング会社のサービス企画。奥さん、長男、長女の4人暮らし。プライベートでは、運動(フットバッグ(足お手玉))、音楽(ウクレレ・SNSでの多重録音演奏動画)、絵(イラスト、グラレコ、抽象画)などを楽しむ。新潟出身。
「オンラインのやりとりが増えてきたので、実体のあるものに触れ、五感を使う時間を取るようにしています」
ーリモートワークでのご調子はいかがですか?
もともと2013年から、会社のリモートワーク制度の開始に合わせて週1でリモートワーク をしていましたが、今年の3月になってフルリモートでの勤務をしています。完全に在宅勤務となると、また違うものだなぁ…と感じているところです。
ーそうなんですね。では、これまでのリモートワーク生活の良いところと悪いところを教えていただけますか?
良いところは、家族と一緒に過ごす時間が増えること、移動時間がほぼなくなることだと思っています。良くないなところは、仕事柄オンライン会議が続き、企画を考えるなど「思考の時間」をとることが、なかなか難しくなっていることです。
会社ではマネジメントの仕事をしているのですが、オンラインでの対話だと具体的な仕事の中身の話ばかりになってしまい、背景にある思いなどを汲み取りづらくなってしまうので、リモートワーク におけるマネジメントの難しさを感じています。
ーリモートワーク期間の一日の流れはどのようなものなのですか?
(山下さんの1日の調子グラフ)
朝はだいたい7時に起きて、家族で朝食を食べます。その後、9:30-12:00頃まで仕事をします。だいたい会議で予定が埋まることが多いですね。
お昼を食べてから、また13:00-16:00頃まで仕事に集中します。引き続き打ち合わせが多く、プロジェクトに関する打ち合わせや、メンバーとの1on1などを主にしています。
16:00には奥さんの仕事が終わるので、可能なときは家族で近くまで散歩に出かけます。散歩から帰ってきてから、また1時間くらい仕事して、それから家族で夕食を食べます。お風呂や寝かしつけなどをした後、22:00頃からが自由時間となり、趣味など好きなことをやってから、寝ています。
ー朝から夜までびっしりと予定が詰まってますね。そんな中で、ご自身の調子を整える「チューニング」としてやっていることはありますか?
(山下さんご自宅の仕事環境)
毎日やっているのは、呼吸法です。二分間くらいの短い時間でできるので、仕事の合間合間でやって気持ちの切り替えをおこなっています。
外に出ることがほとんどないので、休憩中にベランダで飼っているメダカを眺めながらぼーっとすることもいい切り替えになっています。
また、本棚の上にPCを置いてデスク 代わりに仕事をしているのですが、アイデアに煮詰まった時などは、本棚に置いてある本を手に取りパラパラと眺めることで、頭の切り替えをしています。
他には、朝、仕事を始める前にコーヒーを煎れて飲むことや、ストレッチやヨガなどで身体を動かすことを合間におこなっています。趣味であるフットバッグやウクレレも、ちょうど良い気晴らしの手段となっていますね。
オンラインでのやりとりが増えてきた反動で、「実体のあるもの」に触れたくなっているので、五感を使うような時間を取るようにしています。
ーリモートワーク期間 で買ってよかったものやはじめてよかった習慣を教えてください。
・キーボード
本棚の上にPCを置いて仕事をしているのですが、本棚が少し高い位置にあるので、キーボードを膝に置いて操作することで、楽な姿勢で仕事をすることができています。
・LAN線
家庭内で同時にネット接続しているので、回線が混み合ってしまうため、有線LANを購入し、直接ネット接続するようにしたら、快適に仕事ができるようになりました。
・打ち合わせ内容に合わせて、実際に部屋の背景を変えるなど「空気づくり」のための工夫をする。
例えば個人で行っているコーチングのセッションでは、zoomに移る部屋の背景に実際に絵を飾り、話しやすい空気を作るようにしています。
また、友人とやっているコミュニケーションの場づくりの活動では、キャンプっぽい雑貨を置いたり、服装もパタゴニアの服を着たりして雰囲気づくりをしています。
このように、打ち合わせの内容に合わせて服装や部屋に飾るものを変えることで、気持ちの良い空気づくりを行っています。無機質になりがちなオンラインだからこそ、こういった空気づくりにこだわりたいなと思っています。
ーリモートワークで今後試してみたいこと/あったらいいなと思うものを教えてください
オンラインmtgでは、コミュニケーションが直線的になってきており、違和感や頭の中で考えていることを吐き出しにくくなっていると感じています。だから、それぞれが抱えている感情を出すことができるような場づくりを行っていきたいなと思っています。
また、今後人々の中でオンライン疲れがくると思っているので、もっと気軽にオンライン以外でも人と繋がれる仕組みを作り、つながりの選択肢を増やしていきたいと思っています。役に立つことばかりが重要視されるのは疲れてしまうので、そうではない時間・体験も作って行きたいですね。
ー最後に、山下さんご自身の、今後の目標・ありたい姿について教えてください。
元々、私は目標をあまり立てないタイプで、それよりも、どういう状態でありたいか、ということを重視しています。
自分が健やかでありつづけることができれば、周りにも良い影響が与えられると思うので、今後もそうしていたいです。自分の中に余白があることを大切にしているので、生活の中に遊びを入れること、その状態を保てることを大切にしていきたいですね。
ー山下さん、どうもありがとうございました!
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