5日間ファスティングした感想

9日ほど休みがありそうだったので、所謂断食に挑戦してみました。

断食といっても種類がたくさんありますが、私が行ったのは味噌汁ファスティングです。

これを選んだ理由は、所謂、長期の水断食だと、腸内細菌まで死滅する健康上のリスクがあったので、無添加の麹味噌(白)を出汁なしで1日700ml、味噌50g。水は飲み放題をルールに頑張りました。

他、実験として、他国語を学ぶ、ストレッチのルーティンメニューを作るという試みも行いました。

・1日目
ストレッチの情報収集と実践に費やしました。
断続的な空腹感を感じた。空腹感以上にアルコールやタバコへの欲求が強かったです。

・2日目
空腹感が持続するようになる。この為、嗜好品への欲求やマスターベーションな性欲が低下。
ストレッチのルーティンメニューを完成させる。

・3日目
空腹感というよりも、口に味のあるものを入れたいという味へ欲望が強かったです。
語学はあらかじめ用意していた英語しか着手できませんでした。

4日目
手足に冷え症がおこり、お腹周りの脂肪がポカポカしてきました。ケトン体と呼ばれる脂肪分解成分が低体温により分泌されたものとみて間違いないでしょう。ジムに行きトレッドミルで700kカロリー消費。塩分の低下が懸念されたので、干し梅を食べました(これはルール上問題なしです)

5日目
ジムで600kカロリー消費。心拍数の上昇が昨日よりも遅く感じた。
口にものを入れたいという欲求がより具体的になり「ケンタッキーフライドチキンのように味付けの濃い揚げ物が食べたい」と思うようになりました。
ふだん、ケンタッキー行かないのにコレですよ?
語学は、英語をハブに他国語も調べてみましたが、頭に入らず。

6日目
仕事が入ったので断食終了しました。車の運転も予定していたので、断食状態では不可能と判断しました。

できれば9日間がんばりたかったです。心拍数の変化は体に起こった変化では一番興味深かったし、ケンタッキーの先にどんな素っ頓狂なモノを食べたがるのかも気になります。で、機会があればもっと長期したいです。

・ファスティング期間中は食欲以外の欲望から解放される

1日にワイン2本開ける私ですが、アルコールへの欲求は2日目に消え失せました。中ば習慣化していたポルノをみたいという欲求も起こりません。
すべての優先事項は、食欲を抑え、生活を全うする事です。

そら、宗教家が断食するのは合理的ですわ、欲望から解放されるんですから。

ハングリー精神とか嘘です。
腹が減る⇨強欲になるなんて事は起こりません。腹が減る⇨無欲になるが真実です。
世界が物質的に豊かなら争いは起こらない、これも嘘です。豊かになれば豊か故の争いが起こりますよ。
かといって、私は断食を推奨しません。欲望から解き放たれたところであるのは無です。多くの人にとって、そんな人生は有意義じゃない。
そんな無から有を見出す宗教家はやっぱすごいですよ。種類や宗派問わず尊敬が深まります。

・ファスティング期間中は0ベースの学習は困難

ストレッチや英語は私なりに下地があったので、できたんだと思います。中国語や韓国語にまで及びませんでした。ファスティング中に学習を行う場合は、事前に学習した分野で、反復的な学習課題を作っておいた方がいいです。
語学なら暗記したいフレーズ、単語帳ですね。

・味噌汁ファスティングなら導入食、回復食に気を使わなくてもシームレスにON OFF可能

これは私自身が丈夫というのがあったかもしれませんが、この度のファスティング、導入食と回復食なしでいきなり絶って、いきなり食べました。
これは「味噌汁だと腸内細菌が本当に死なないのか?」という実験を兼ねておりましたが、お腹を壊す事はなく快便でした。少なくとも5日間は味噌汁さえ与えておけば腸内にダメージは至らないとわかりました。

・ファスティングで体重は3キロ落ちるが、体脂肪は1.5kgしか減らない

まず、体脂肪1kg燃焼するのに7200kカロリー必要です。
ファスティングで体重は3kg減りましたが、5日間、基礎代謝を2000kカロリーとして10000kカロリーと2日の運動で1300キロカロリー、1.5キロしか減りません。そして、計算通り、体重は通常食にすると、1.5キロもどりました。

結論から言うとダイエットの為にファスティングを行うのは効率悪すぎです。

たしかに欲望をマネジメントするという訓練は、その後の長期的なダイエットにプラスになります。ケトン体も生成されますが、痩せる為のファスティングは全くお勧めできないです。ファスティングを行い、欲望をマネジメントしやすくして、ケトン体の生成された体質でその後の長期的なダイエットに望むというのが正解でしょう。

まとめ:味噌汁ファスティングは安く安全に断食を行い、欲望をマネジメントする気づきを得られるので、やって損はないですが、ダイエットには適していない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?