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家呑みの咼(コロナ禍)

今週末は、外呑みの諸条件が満たされているのですが、家呑みにしました。以前なら「残念」な気持ちが湧いたでしょうが、時節柄(コロナ禍)「気が楽」が本音です。

Radlerにしたのですが、普段は買わないビール、二度と買わなかったビール(安いけど、まずい)を買ってみました。理由は、安いから、好奇心から、気分転換に... のような渾然一体な気持ちと言うか、感情というか、思いつきで、スーパーのビールの棚の前でこの禍々しい(まがまがしい)ビールを手にしました。

なぜ「決して買わないビール」になったかといえば、無論、呑んでみたから、です、大昔に。「貶められた(おとしめられた)ような味」のする飲料水でした。ビールの本場のドイツにも、こういった「安いだけ」のアルコール飲料が少なからずあります。擬物(まがいもの)度は、低脂肪を謳ったヨーグルトに加糖して消費者の満足感を維持するような姑息さで、たいていの他のまともなビールよりも、多めなアルコール濃度(1割増しほど)になってます。

で、「今回の感想は?」と訊かれれば、Radlerの定番の黄金比、び~る6割スプライト4割だと、「おっ、これは飲める」でした。心持ち、味が薄いので更にビールを継ぎ足すと、ビールの味はちっとも強くなりません。しかし、普通に呑めちゃいました。

なにせ、値段が他のビールの半分以下なので、造り酒屋で本格ビールを買ってくる時に使うこんなビール瓶(造り酒屋が保証金で客に預けてくれる、大抵20~40ユーロ前後、大きさによる。要らなくなると保証金は全額返ってくるし、パッキンのゴムも定期的に替えてくれる)に注いでから飲めば、貧相な飲み物ではなくなる、かも?

通い瓶

値段的には、この家呑み版のRadler(約1L)の格安版は日本円で100円ちょっとでした。外で呑めば0,33Lのピルスナービール(日本でも普通に見る)で300円前後です。その3倍で100円ちょっと、とは。呑んでから数時間経ちましたが、意外に、虚しいとか、後悔してる、とかは思いませんし、「これもあり」です。

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