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学習効率本はどんな人に読まれているの? 感想ツイートまとめ

『最新研究からわかる 学習効率の高め方』(通称、学習効率本)はどんな人に読まれているの?
という質問をいただきましたので、いただいたツイッターコメントを引用しながら、回答します。




中学生や高校生に読まれている

本書は、難解な言葉を極力使わずに書かれているので、中学生や高校生でも読むことができます。


高校生の方。

本書は、論文を読み解きながら、効率の高い学習法を見極めていく本です。
それで、こういう感想になったのだと思われます。



中学生の方。

本書の第1巻と第2巻を読んだ中学生の女の子がいます。
ただ、彼女はツイッターをやっていなのでツイートは載せられません。

彼女的には、単に論文を読むだけでなく、それを分析・吟味していくところが面白いとのこと。
また、第2巻の終わりの方で出てくる【想起度ポンプモデル】に納得感があったそうです。
本書を読んだ後、期末テストの成績が上がり、志望校にも合格し、ご両親も喜んでおられました。




英語学習者に読まれている






「物事の解像度が低い/合理的な数値がないと、判断を全部間違えるなといったあたり」というコメントの背景を少し補足解説します。
学習効率本では、一般に広く行われている学習法や、ベストセラーの勉強法の本で紹介されている方法を、比較実験のデータと突き合わせて分析し、具体的にどのくらいの学習効率になるのかを吟味していることから、こういう感想になったのだと思われます。

同様のことは、以下のツイートからもうかがえます。

「信じるものは(足元を)すくわれる」とは穏やかじゃありませんね。

しかし、さらにもっと穏やかじゃないツイートもあります😎





記憶の定着効率を上げたい方に読まれている

本書は全巻を通して、記憶の定着効率に関する論文をいくつも紹介しています。
それについての感想としては、以下のようなものをいただいています。

ただし、学習法の本に記憶の定着効率を上げる方法が書いてあるのは、当たり前の話なので、その部分に言及するツイートはこのツイート以外、ほとんど見られません。
「犬が人間にかみついた」という事件はニュースにはなりませんが、「人間が犬にかみついた」という事件はニュースになるのと、原理は同じだと思います。




小学生~高校生の親に読まれている



セゾンの常務執行役員CTOの小野さんは、小学生~中学生のお子さんがいらっしゃる方ですが、ブログに感想を書いていただきました。





プロの教育者に読まれている

本書は、ゆるふわなキャラによる会話で話が進んでいくマンガちっくな本ですが、教師・講師・家庭教師などのプロの教育者の方によく読まれています。

以下に、例を挙げていきます。


早稲田・慶応・上智など、難関大学の入試対策を行う塾を経営されてる方。


研究者の書いたヘビーな学習法の本をすでに何冊か読んだ後に本書を読んだ、専門学校で講師をされている方のコメント。


日本語教師の方。


IT教育を行われている方。




本格的な本を好む方に読まれている

本書は、1200枚ものイラスト・図・グラフ・表が使われていて、絵本のようにビジュアルな本ですが、本格的な本を好む方にも読まれています。


東京大学の大学院の教授の方。

本書の学習手法は、人間の学習の手法としてだけでなく、機械が学習するための手法にも使えないだろうか、という話です。


『独学大全』の著者の方。

『独学大全』は、「そもそも学習とは何か?」というところから論を展開している本なので、こういうコメントになっているのだと思います。
学習効率本を読んで「学習」というものに対する認識が変わった、という方も多いです。


『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』というブログの中の人。

この方は、年間に何十冊もの本を読む方で、その中にはかなり読み応えある重量級の本が数多く含まれています。


慶應義塾大学の研究員で、慶應義塾大学との共同研究の成果をもとに開発した手法を解説した『心理的安全性の作り方』という本を書いた方。東大卒の非常に頭の切れるデータサイエンティストです。





単なる「学習」を超えて「学問」する方法を学べる

本書は、単なる「学習」を超えて「学問」する方法の入門書にもなっています。
以下のツイートから、その辺が垣間見えます。



少し補足します。
「学習」と「学問」の最大の違いは、「学習」がすでに確定された事実を学ぶのに対し、「学問」は、ファクトを分析・吟味して、どこにも存在しない知識を発見したり、新たな知識を創造するという点です。
このツイートは、そのあたりのことを言っているのだと思われます。




論文の読み方を学べたという感想

本書は、日本一やさしい論文の読み方入門にもなっています。
それは、以下のようなツイートから垣間見れます。












「論文の読み方の勉強になった」という感想はとても多くて、むしろ、これをメインの目的にして読んでもいい本だと思います。






読むのが大変だったという感想

本書は、一見、マンガや絵本のようにゆるふわな本ですが、楽に読める本ではありません。
それは、以下のツイートから垣間見えます。



実際、この本を読むのは、かなり疲れると思います。



この本は、なんとなく読み流していると、話についていけなくなる本です。


そうなんですよね。
この辺の覚悟なしに本書を読み始めると、後悔することになるので、要注意です。




簡単に読めたという感想

一方で、本書を簡単に読めたという方もいらっしゃいます。

ディープラーニングの試験を受けようとしているだけあって、論理がハイスピードでガンガン積みあがっていっても、空気のようにしか感じないのだと思われます。
論理的思考能力がものすごい人なのだと思われます。


この方、1日で全巻読んだとのことですが、これはすごいことです。
この本を書いた著者自身ですら、全巻を1日で読みなおすのは重労働です。





学習効率本を読む人が増えることに不安を覚えるという感想






ちなみに、この方は医学生のようですが、看護学校生、薬学部性、獣医学部生、歯学部生、医学部生、鍼灸学校生など、医療系の勉強をされている方は解剖学、生理学、病理学など覚えなきゃならないことが多いので、記憶の定着効率が数十%違うだけで、勉強が劇的に楽になります。
そういう方々は、絶対に学習効率本を読んだ方がいいと思います。




疑いながら読み始めた方の感想






面白い・楽しいという感想







よかったという感想





異質だという感想





推理小説のようだという感想


この本が推理小説のように書いてあるというより、「論文のデータを読み解いて効率的な学習法を見出す」という作業そのものが、本質的に推理とどんでん返しの繰り返しになるので、結果的に推理小説のようになるのです。




深いという感想






衝撃的だったという感想







今後の「学習」や「学校」の在り方を考えさせられたという感想







格差を広げる本だという感想


おっしゃる通り、本書は、格差を広げる本です。
学生時代に、塾講師や家庭教師をしたとき、「答えだけ知りたがる子」よりも「なぜその答えになるのかを知りたがる子」の方が、はるかに学力が伸びやすかったです。

答えだけ知りたい人

「答えだけ知りたがる人」にとっては、本書はどうでもいいことばかり書かれていて、冗長すぎて、とても読んでられません。
「なぜその答えになるのかを知りたがる人」にとっては、本書には知りたい情報がぎっしり書かれていて、面白く読めると思います。
つまり、本書は、もともと学力が伸びやすいタイプの人の学習効率をさらに引き上げる本なのです。






とりあえずは、以上です。

感想ツイートは、今後も、適宜追加していきます。


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