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秋葉原に新規オープンするポケカ専門店「晴れる屋2(ハレツー)」を取材してみた!

本記事は2021年7月5日に、晴れる屋社がメディア対応デーとして解放してくださっていた日にヒアリングさせていただいた内容に基づいています。
読んでいただいているタイミングによっては、変更されている内容もあるかもしれません、ご承知おきください。

秋葉原にポケモンカード専門店「晴れる屋2」がオープン!

コロナ禍で閉店するカードショップなども出てくる中、秋葉原にポケカ専門店「晴れる屋2」が2021年7月7日にオープンしました!
JR秋葉原駅の電気街口から徒歩2、3分と立地は最高です。
マップを埋め込むほどでもないかもしれませんが、ルートはこちら。
電気街口を出て、歩行者天国になる大通りを渡れば、もう看板が見えてきます。


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店頭でポケモンがお出迎えしてくれます。
生憎の雨模様でしたが、すでに先行買取にいらっしゃるお客様も結構いらっしゃってました。

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店外にある、24時間オリパが買える自販機。
YouTuberの方達が「深夜にオリパを買いに行ってみた」とかやるようになるんだろうか…
*オリパ=オリジナルパック
お店が独自に作る、カードの詰め合わせです。お店によってハイリスクハイリターンのものがあったり、マイルドなものがあったり特色があります。

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入店するとまずは最新弾のカードがお出迎え。
おそらく、新弾発売ごとに入換されるのでしょう。
取材させていただいた日にはブイズ達が勢揃いしていました。

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右側はスタンダードのハイレアリティカード達でしょうか。まだ、一部埋まっていないところもありますが。

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入って左側にあった高額商品達…オープン日の後に、どれくらい残るんでしょうか。
個人的に気になったのは、15周年の時に作られた「ポケモンカードゲーム 15周年プレミアムセット」。
手の届く金額なら…と思いましたが、なかなかのお値段になっていました(笑)

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高額商品ケースから、右手側を撮影したのがこちら。
MTGで晴れる屋を利用している人なら、一度は見ているはずのオリパも、ちゃんとあります。
今、ポケカ全体が高騰しているのでオリパ作るの大変そうですが、やっぱり1ユーザーとしては楽しみにしてしまいますね。

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カウンターは開店を控えての最後の準備中。
作業のお邪魔にならないよう、一瞬で撮らせてもらいました。
貴重なボックスもちらほら見えますね。

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地下一階は、買取専用スペース。
開店に先駆けて、買取ブースだけはオープンしていたので、すでに買取依頼にこられている方が来ています。
買取ブースは6面あり、今までMTGでやってきたのと同様に、買取に力を入れていくのだろうというのがよく分かります。

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4階と5階には、プレイスペースが、合計で88席!
秋葉原では最大規模ではないでしょうか。
4階の奥に行くと…

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フューチャーマッチ席が!
高田馬場にある晴れる屋トーナメントセンターのフューチャーエリアは、卓上の配信などもできるようになっているので、今後配信環境なども整っていくのかもしれませんね。

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特筆すべきは、このテーブル。
ポケカ用に、バトル場とベンチが描かれています。
専門店ならではのこだわりを感じるテーブルでした。

店内を散策させていただいた後は、晴れる屋の代表取締役である「齋藤 友晴」さんと、晴れる屋2の初代店長である「とり店長」こと「渡辺 翔」さんにインタビューをさせていただきました。

齋藤 友晴(晴れる屋代表取締役)さんへのインタビュー

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齋藤 友晴さんは、マジック:ザ・ギャザリングの競技プロとして若い頃から活躍をされ、プレイヤーとしての活動と並行してマジック:ザ・ギャザリング専門店「晴れる屋」を創業。
近年ではトモハッピーとして、YouTuberとしても精力的に活動をされています。
▼Twitter
https://twitter.com/TomoharuSaito
▼YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCs9qQmAfeQzd1PuuwgHV_hw

――今まで「マジック:ザ・ギャザリングで世界を一つにする」を理念に掲げて運営をされていた「晴れる屋」がポケカ専門店を立ち上げることになった理由を教えていただけますか?

齋藤 今までマジック専門店を経営してきたノウハウを生かして、とにかくポケモンカードを盛り上げるために全力を尽くす!というのが、晴れる屋2になります。
このプロジェクトをやろうと決めたのが2月だったんですが、その時点でポケモンカードの人気はコレクター需要もバトル需要も本当に大きなものでした。

一番最初のきっかけは、カードゲームバーでポケモンカードに触れたことだったのですが、そのすぐ後に小学生の長男が「ポケモンカードやりたい」と言い出しまして。一緒に500円のスタートデッキを買いに行きました。
長男と遊んでいて感じたのは「とっつきやすい、そして、面白い」ということと、「新規ユーザーの多さ」でした。

晴れる屋を経営していて感じるのは、MTGって色々なTCGのゴールにあるようなポジションだなと。
MTGの新規プレイヤーさんって、昔やってて復帰してきた方や、他のTCGからカードゲームに興味を持って、MTGにも手を出してみようっていう方がとても多いんですね。
そう考えた時に、晴れる屋ってカードゲームの入り口側に全然貢献できてないな、っていうのが問題意識として出てきました。

その点ポケモンカードは、ゴール側として魅力のあるゲームなのはもちろんなのですが、入り口側としてとても素晴らしいカードゲームだなと思うようになって。
ポケモンカードの店舗を運営することで、TCG全体を盛り上げるお手伝いが少しでも出来ればと思って、晴れる屋2のプロジェクトがスタートしました。

――コロナ禍によって実店舗ではイベント開催が難しいなど、色々大変なこともあるかと思いますが、なぜこのタイミングで開店を決めたのでしょうか?

齋藤 もちろんコロナ禍の序盤では、イベントなども出来ない上に、先も全く見えないという状況で、経営的にも消極的な立ち回りにならざるを得ない状況でした。
ですが、やっと少しずつ先が見えてきて、経営的なダメージもどれくらいですむのかが見えてきました。
晴れる屋で言うと想定より1割くらいの利益減だったのですが、逆にこのような状態でも1割減ですんでいるのであればチャンスだなと。
もっと前向きに攻めていこう、とコロナ禍の途中から切り替えて行きました。

今、晴れる屋では、MTG専門店を、3年間で47都道府県に100店舗展開するのを目標に経営をしています。
MTGを盛り上げるためにもちろんやるのですが、万が一MTG専門店として出店してうまくいかなかった場合、MTGだけやっていると撤退して終わってしまうことになる。
ですがポケモンカードを事業として扱っていれば、そういう時にでもサブプランとして「ポケカを半分入れてみる」とか、状況によっては「ポケカ専門店に変える」とか、色々な選択肢が取れるようになります。
そういう選択肢を用意しておくことで、より積極的にMTG専門店も出店していけるようになる、というメリットもありますね。

――最近、ポケカ人気が非常に高まっていて、なかなかパックを買えない状況が続いています。大規模店としてスタートされるわけですが、この辺りについてはどうお考えですか?

齋藤 残念ながら、晴れる屋2だけの仕入れルートがある、といったわけではないのでパックなどは他のショップ様と同じような状態になると思います。
ただ、専門店ということで、スタッフの知識・教育や、在庫確保のためのリソースなどは全てポケカに集中できるので、プレイ用のカードの確保は出来る環境が作れるのではないかと考えています。
買取にも非常に力を入れていくつもりで、同時に6面対応できる買取スペースをご用意していますので、ぜひご利用いただければと思っています。

――カジュアルな質問をさせてください。ポケモンカードで一番お好きなカードを教えていただけますか?

齋藤 うーーーーーん…一番好き、だと難しいので2種類にしますね(笑)
一枚目は「カメックスVMAX」ですね!
カメックスはポケモンカードに触れて、子供とたくさん対戦してた時に使ってたカードなんです。
カメックスとフシギバナのデッキでずっと遊んでたのですが、やっぱり思い入れのあるカードですね。

二枚目は「かんこうきゃく(SR)」ですね。
ポケモンカードを触り始めた頃に、がんばリーリエが高額カードとして有名だって言うのを知ったのですが。
同じイラストレーターである「さいとうなおき」さんが描かれているのに、なんでリーリエは30万円で、かんこうきゃくは1.5万円なんだろう?って思ったんですよね。(いずれも当時の価格)

店舗を経営していく上で、相場の勉強にもなるかなと思って買った何種類かの1枚だったんですが、手に取ったらすごい素敵なイラストで。
やっぱり、ショーケースに並んでるのと、手に取ると違うな!ってなってしまって、気がついたらバインダー1ページ分埋まるくらい集めてしまいました。

なので、バトルで「カメックスVMAX」、コレクションとして「かんこうきゃく」が好きなカードですね!

――最後に、読んでくださった方へ一言お願いいたします。

齋藤 ひたすらポケモンカードを盛り上げるために尽力して、一番ポケモンカードを盛り上げている店はここだ!と思ってもらえるように全力を尽くします。応援、よろしくお願いします!

渡辺 翔(晴れる屋2初代店長)さんへのインタビュー

渡辺 翔さんは、長年TCG業界に関わり、店舗の運営からサプライの開発、広報業務などありとあらゆる業務を経験してきたスペシャリストです。
その中で、TwitterやYouTubeでの情報発信を継続的に行っており、とり店長という名でも親しまれています。
(以下、とり店長と記述させていただきます)

――晴れる屋2の初代店長として、開店を2日後に控えていますが、今のお気持ちはいかがですか?ビル1棟という、大規模店としてのスタートですが。

とり店長 お話をいただいて4月から準備していたのですが、本当にあっという間に時間が過ぎて行きましたね。
あと、先行買取をやってみて思ったのが、ポケモンカードユーザーの層の厚さを改めて実感しています。
それから、コレクター需要という部分の深さだったり、ユーザーの方の熱さと言うのをひしひしと感じています。
Twitterなどでも、晴れる屋2への期待感というのは感じていたのですが、それをよりいっそう感じるようになったので、その期待感に応えられるように全力を尽くさなければいけないなと思っています。

――プレイスペース88席、ビル1棟など、開店までの苦労は相当だったかと思うのですが、一番大変だったことを教えていただけますか?

とり店長 正直大変だったとは、実はあんまり感じてないんですよね。
今も開店直前の店づくりのラストスパートですが、スタッフと一緒に作り上げていく過程がすごい楽しくて。
もちろん急がないといけないな、とか、期待に応えないとな、とか色々あるんですが、それよりも楽しいが先にきてますね!

――晴れる屋2として、ここがイチオシ!と言うところを教えていただけますか?

とり店長 ポケモンってもう20年以上続く、幅広い世代に受け入れられているコンテンツなので、ポケモンを好きでお店に来てくれる人たちにとって快適なお店であり続けるように、と言うのは意識しています。
スタッフの教育の中でも「我々が何かひどい対応をしたら、ポケモンに泥をぬってしまう」と言うのを伝えています。
誠実な対応をできるように、という部分はかなり意識していますので、実際に来店してくださった時にそれを感じていただけると嬉しいなと思います。

――カジュアルな質問をさせてください。ポケモンカードで一番お好きなカードを教えていただけますか?

とり店長 そうですね、赤緑からずっとポケモンをやっているので色々ありますが…最近だと「ヤドン&コダック」っていうカードですかね。
ポケモンカードって、いわゆる定番のカード、定番の動きっていうのはある程度決まってくるんですが、それ以外にも「大会ではなかなか実績出せないけど、面白い動きをするカード」っていっぱいあると思うんですよね。
「ヤドン&コダック」もまさにそう言うカードだと思います。

インターネットで情報がいくらでも入手できるようになって、強いデッキレシピをコピーすることは前より簡単になっています。
それ自体はもちろんとてもいいことなんですけど、それ以外にもカードゲームの楽しいところはいっぱいあると思っているので、そういう要素もお客様に伝えていけたらいいなと思いますし、好きですね。

――直近で参加できるようなイベントがあれば教えてください。

とり店長 もちろんコロナの状況次第というところはあるのですが、専門店ということで「毎日試合・イベントに参加できる店」という形を作っていくつもりです。
ジムバトルはもちろんですし、非公認の大会などもどんどん行っていくつもりです。

また、YouTuberの方々にも利用しやすいお店作りをしようと思っています。
例えば、撮影許可をすごい簡単に撮れるようにしていこうと思っていますし、席の貸し出しや、撮影用のスペースの用意などもしていこうと思っています。
YouTuberがいるかも?というのでお店に遊びにきてもらうのも、いいかもしれないですね。

――最後に、読んでくださった方へ一言お願いいたします。

とり店長 ポケモンカード好きのための、ポケモンカード好きにとって居心地の良い店を作るために全力を尽くすつもりです。
スタッフもポケモンカード好きな人間ばかりですので、もしご意見等があれば、ぜひお気軽にお寄せいただければと思っています。

終わりに

以前にMTGのグランプリで齋藤さんには個人的にご挨拶をさせていただいていたこともあり、今回の取材が実現しました。
開店2日前というお忙しいタイミングに、お時間を作ってくださったお二方、対応してくださった広報担当の方、準備中にも関わらず写真撮影を快く対応してくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました。

(おまけ)晴れる屋2の開店日に行ってみた!

列形成に合わせて7時に行ってみたのですが…既に、晴れる屋2のビルと中心にぐるっと1周の列ができていました。この時点で300人くらいはいたんじゃないでしょうか…

列作るの7時じゃなかったんかい!と思っていたら、とり店長が出てきて、改めて0から列形成を始めてくれました。
コロナもあってお店側も入場管理には結構センシティブになっていますが、今回の「事前整理券で、入る時間などは完全ランダム」というのは公平感があっていいですね。
グループで並んでも一緒に入れない、とか欠点が無いわけでもないのですが、アルバイトの人を雇って転売目的のユーザーが買い占める、とかも出来なくなるのでそちらの方が重要な気がしました。

肝心の事前整理券は…仕事のMTG時間と入店時間が被ってしまったので、スゴスゴと退散することに。
福袋買いたかったので残念!
買えた人は、良いものが当たりますように〜!



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