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スラムダンク 河田兄に学ぶキャリア論

僕は漫画、とりわけジャンプ漫画が好きで、幼い頃からよく読んでいました。スラムダンクだけでなく、いわゆる黄金世代と言われるドラゴンボールや幽☆遊☆白書、BØYにダイの大冒険と、読み漁ってきた方かと思います。

中でも、今日は自身のキャリア観にも影響を与えた、スラムダンクの河田雅史(通称 河田兄)にインスパイアされた話です。

■河田雅史とは

河田雅史とは、スラムダンクの登場人物です。

身長194cm、背番号は7番。主人公、桜木花道の所属する湘北高校がIHで対戦する王者 山王高校のセンターを務めています。高校三年生にして、大学OBチームのセンターを圧倒するほどの実力がありました。同じ山王高校一年生の河田美紀男を弟に持つため、作品中では「河田兄」と呼ばれていました。(桜木からの呼び名は「丸ゴリ」)

この山王高校との試合は、激闘の末、湘北が勝利を収めます。しかし、桜木を吹き飛ばすパワーと、センターにしては珍しく繊細な技術を併せ持つ河田兄。彼が最後の最後まで湘北メンバーの前に立ちはだかりました。

■河田兄の努力

そんな身長194cmの河田兄ですが、高校入学時の身長は165cm。バスケット選手にしては比較的小柄な体格でした。その後の1年で190cmまで伸びる急成長を遂げますが、成長したのは体格だけではありませんでした。

身長が伸びるにつれ、求められるポジションは変わっていきます。ガードからフォワードを経て、最後にはセンターへと変わっていきました。ポジションチェンジの度に相当な努力をし、スキルを身につけてきました。そういった努力が、結果として河田雅史という最強センターを生みました。

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■キャリア形成において見習うべきポイント

1年の間にガード、フォワード、センターを経験した河田兄。ポジションチェンジの度に、彼は悩んでいたはずです。自分はどのポジションをやればいいんだ、と。

しかも王者山王と言われる日本一の高校。周りには各地から一流プレーヤーが集まってきています。自分がポジションチェンジをする間、周りは各自のポジションを極めていきます。

実際、これは仕事でもよくあることです。コロコロと担当を変えられたり、会社都合での部署異動をさせられたりしてしまう。しかもその間に、同期・同僚はメキメキと実力をつけていく…。

どのポジションにも定着しないまま、周りのメンバーが成長していく。河田兄は練習自体だけでなく、精神的にも辛かったでしょう。それでも負けずに努力し続けたことが、あの河田兄を作っていったと言えるでしょう。

社会人になると、他人の都合に振り回されることばかりですが、河田兄のように、自分が与えられたポジションで最高のパフォーマンスを出せるよう、現業を極めていく姿勢が大事ではないかと感じました。

■プランド・ハップンスタンスセオリー

河田兄から学んだのは、プランド・ハップンスタンスセオリーの体現でした。これは、スタンフォード大学の心理学者であるジョン・D・クランボルツ教授が提唱したと理論で、日本語訳では「計画的偶発性理論」と訳されています。

この理論では、キャリアは意図して形成していくものではなく、様々な偶然によって左右されて形成されるというものです。かの有名なスティーブ・ジョブズがスピーチで「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点を繋ぐ)」と話しているように、キャリアは逆算して形成するより、積み上げてきた点を繋ぐものだと言っています。

■最後に

これを読んでいる方の中には、自分の想いとは異なる仕事にアサインされている方や今の仕事に面白みを見い出せない方もいるのではないかと思います。ですが、キャリアはどこでどう繋がっていくか分かりません。

今やっていることをあまり切り捨てず、与えられた役割で最高のパフォーマンスを出すことが、将来の自分を作っていくのではないでしょうか。

投げ銭制にしてみました。もし何かしら参考になることがあれば、よろしくお願いします。

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