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連載【癌で死ぬか死刑が先か・19】俺につけられたアザ

※ お読みになる方へ : 事件の詳細が書かれており、不快な思いをされる場合がございます。ご注意ください。

 拘置所と言う所は本当に色々な奴が多く、正直、こいつヤバいなーってぐらい1日中うるせーのが居て…
壁はドンドン叩くはドアは蹴るわー声は大きいわー。
夜もうるせーので、眠れない。
余りに酷いのは、保護房に連れていってくれるけどね。
とにかく隣の音が響くので、ちょっとでも壁に物が当たると、隣室の奴がドンドンやり返す奴が多いので、生活音には気を付けてはいるが、逆に隣室の奴、、、わざと、ドンドン音出してねーか!?って。
そういう時はイライラするので、俺も机をおもいきり、壁にドンと打つけてやります。(笑)
もの凄い音になるので隣の奴は、相当ビックリしてくれる!
そこでやり返してくる頃は看守が気付くので、俺は隣室が眠っている時間帯を狙って、おもいっきり壁に打つけてやり、安眠妨害する事で、相手の気力を削ぎます。
ある意味、負けず嫌いなので、、、まぁ、お子ちゃまです(笑)

 コロナが流行しだした頃は、本当にここの処遇の対応は酷かった。
風呂も運動もダメ!一日中、ずーっと室内での生活です。
正直、心が折れます。
仕出しの弁当になるのはいいけど、温かい物が一切食べられない。
まぁ、白米が食べれる分いいけどね。

 基本ここは、15分に1回は看守が各舎房を見回らなければならない。
平日の日は基本、フロア担当が一人なので忙しい訳で…
その基本通りには行かない事が多く、酷い時は1時間近く報知器(看守を呼ぶボタン)を押していても対応しない時が多い。
しかし、夜勤や休日は必ず、1人の看守が2〜3のフロアを掛け持ち、必然的に収容されている人が報知器を押せば、15分以内には対応するのが決まりで、無視してはならないのだ。

 万一でも、収容者が体の不調を訴える、唯一のナースコールに近い命の危機が迫っている場合も有り、ないがしろには出来ない筈だが、、、
いかんせん、これを遵守しない看守もいる訳で…
俺が報知器を押して、どう考えても休日のラジオ番組を聴いても、30分はとうに過ぎていた。
余りに遅い対応に腹が立ち!その後に看守は来たのだが、
俺が「何でこんなに遅いの?おかしくないですか?何かあったらどうするんです?」と訊くと、謝りもしない。
それに俺の用事も聞かないで、勝手にどこかに行ってしまう始末にリングのカン♪の音が響く!!

 直ぐ報知器を押して、看守を待っていると、又しても30分近くも対応しないので、「オヤジ(看守)いい加減にしろよ(怒)なにサボってんだよ。それに、俺の用事も聞かないで、勝手にどこかに行くって、対応は看守として、おかしくねーのか!?」と怒鳴ってやると、また逃げだしそうなので、直ぐ報知器を押す。
でオヤジが報知器を消す。
オレは直ぐ報知器を押す。
そのバトルの繰り返しを続けてたら、オヤジが、処遇に電話しだした。
2〜3分もしないで、7〜8人の看守がバタバタと俺の房の前に来て、ガチャとドアを開ける。
そこの中の御山の大将が「行けー!!」と命令した。
安全靴の看守が部屋の中に4人ぐらい入って来て、俺を力づくで押えつけて、俺は息苦しさを感じ、また、無理やり力で押さえつけられているので、手足が痛い。
俺は精一杯の声で、「何だよ、テメーら!!痛いだろ!!」と叫ぶが、看守らは、俺を4人以上で持ち上げて、ヒコーキよろしくが如く、俺を拉致した。

 行き先は保護房だ。そのドアを開けると投げ付けるように、俺を下に降す。一瞬レイプ被害者って、力で押えつけられて、無力感に苛まれるのと一緒で、何か気持ちが分かるように思えた。
所で何なんだ!!あのやり口は(怒)
そもそも、俺は暴れてない訳で、オヤジに大声で怒鳴ったが、それはオヤジの対応がおかしいからで、保護房に連行するにも、暴れてない収容者には、7〜8人の中のお山の大将が「スリッパ持って出て来い」とか言って、
連行するのが普通の筈なのに何故か俺がヒコーキされなきゃならんの?!
余りに理不尽じゃねー!マジ卍でここ人権侵害もいい所!

 それで何か身体が痛いと思い、服を脱ぐと、あっちこっちにアザが出来ている、、、(怒)
保護房の報知器を押して、看守を呼び「このアザをデジタルカメラで撮ってくださいよ!お前らを訴えてやるから」と言うと、
「それは出来ない」とぬかす(怒)
この刑事施設は人をバカにした態度と暴力をしといて、ぬけぬけとその証拠をデジカメで撮らせない。
卑怯極まりない公権力に超―ムカツク!
ガーシーが如く暴露してやる!
金儲けの為にユーチューバーでは無いけどね!
政治家みたく、金集のパーティー会でも無くSNSで国会問題にもなって「日本シネ。保育園落ちた」のように、日本の社会の歪んだ、政治家、役人の欲まみれな、自己中心的な我欲の亡者に、本気で日本の未来を考えてもらいたい。
なので、官僚や役人共を正さなければならないし、公権力を私欲で使ってはならない!
何で官僚や元OBが大企業の民間に元事務次官だか知らんが、天下りの斡旋(あっせん)してんの?!
未だに(怒)その口利きで、便宜をはかる、国の仕事をしている。
キャリアが、これで本当の日本の為に働いているとは思えん。
東大だ何大だって、言えや日本の将来を背負ってるとかちやほや言われるが、この中の何人が、いや何分の一が、国民の事を考えているぐらいじゃないか?控えめに言ってだよ!

 そんな輩が公権力を握る法務省の管轄の入管。
刑事施設、そこには常識では考えられない。
非人道的が当たり前に在る。
俺に付けられたアザはこれは、暴力なのに、警察にもこの声は届かない。
手紙を書いても、警察も検察も非協力的な為だ。
法務大臣宛に苦情を訴えても、多分読んでないんだろう!
読んだとしても、まともに取り組まないので、返事も一切ない。
これが日本か?って疑いたくもなるが、これが、この闇の中を知らない皆様方の世界なのだ!

 そのクセ、刑務官が100%拘って(かかわって)いないと思われる傷には
えー、こんなちょっとの傷で、わざわざデジカメを持って来てパシャリとその傷を撮るのだ。
例えば風呂場でカミソリ(髭剃り)で手を切ったり(少しね)足の指をどこかで切ったとすると、それを自傷行為か?それとも仕方なく付いた傷か?で、デジカメでパシャリと撮る訳。
中には、デジカメ + 紙にボールペンで、どうしてこの傷が出来たかの理由まで書かされる。
「これは職員から受けた暴力ではありません。私の不注意で、誤って付けた傷です。以後、この様な事が無いように、気を付けます」
「この傷はどこでどうして付いた云々で、この傷はわざとではありません」と一筆書かされる。
自傷行為と認定されたら懲罰!!
ここまで徹底してますよ!と言う官が(看守)が俺に傷付けたアザは、デジカメで撮らないばかりか、保護房まで連行している間にはカメラで撮影しているし、保護房にもカメラが天上に在るのにも拘わらず、その証拠さえ、裁判所の許可を得て証拠保全の手続きをしなければ、闇に消されるのだ。

 俺の個人のプライバシーなのに、官は簡単にその証拠を見せない。
理由は個人のプライバシーに拘わる為とか云々です。
そのプライバシーを本人が「俺が見せていい」と言っても、馬の耳に念仏です。これが罷り通る。
刑事施設の世界観って、、、ここはどこの国なんだろう?
俺はこの件で懲罰を受けるのだが、その前に審査会と言う、いわばセレモニー的な場がある。
「反省してるか?」「この件の認めているか?」云々と聞かれる。
勿論、反論も出来るが、ここでその反論が通る事は100%ない。
いわば、裁判でいうと起訴されたら、100%裁かれるのであって、無事であっても、この世界では通らないのだ。
だから何度も言うが、看守は調子に乗るのだ!!
なので、ここは、反省の振りをするのが一番で、それで、少しは懲罰の日数が減ると思えばと納得するしか手はないのだ。

ただ、俺は審査会に出席して、俺から見たら、いちばん後に偉そうに、ふんぞりかえっている、首席がこの中のお山の大将って訳で、、、
この偉そうな首席が俺に向って、罵詈雑言(ばりぞうごん)をあびせる。
鬼の首でも取ったかのように、「ここ1〜2年以上お前程、ひどい奴は見た事がない」云々と、、、嘘付け!俺なんて可愛い犬が吠えるぐらいだ。
他にはそれ以上の暴れ馬がいるだろうと心の中で、吐き捨て乍ら、その場を出た。

 懲罰は15日だった。
フロア担当に訊いたら、ビックリしていた。
何がビックリかと言うと!俺がもっと重い懲罰と思っていたらしい(苦笑)ヤイ、ヤイ、ヤイ、ヤイーそりゃー担当さん勘弁してよって思った。
この罰でも理不尽と思ってるのに、、、
それに保護房のトイレは囲いも衝立も無いので、小も大も全て丸見えの和式だ!トイレの水も自分で流せない。
刊紙をくださいと言っても2枚しかくれず、これでどうやって大便すんだよ(怒)なので、何度もオヤジを呼び「刊紙ください」を繰り返して、刊紙が10枚以上溜まれば、何とか安心して大便に行ける感じだ。

 ここ保護房って名前は、一丁前な人権に配慮(はいりょ)した名前だが、全然嘘。
ここはその昔…手を前と後に革手錠して、腹が凹んだところに、看守が思い切り紐で縛り、これは相当に苦しく痛いらしい。
食事もその格好で、犬のように口だけで食べるのだ。
ム所を懲役とも言うが、その名の通り懲らしめる役なのだ。
そこに人権や人の尊厳が無いのがお分かりでしょうか!?
一歩間違えると死ぬのだ。いや死人も出てる。
俺は初めて、拘置所に入った頃はビックリしたものだ。
部屋の中にトイレが在ると居うか。。。常にトイレが見えるのだ。
これには馴れるまで、相当に時間が掛かった。
又、俺が一番最初に入ったのは愛知県の岡崎拘置所で、ここがまた古く、トイレは洋式やが、トイレの上に木の板を乗せて、トイレの直ぐ横がちょっとした机で、そこで食事を食べるのだ。
これには流石に気分が悪かったし、隣の房の奴は、俺がちょっと壁に手がぶつかっただけでも隣室に響くらしく壁をドンドン足で蹴っとばし、大声で、俺に怒鳴ってるのだ!
クレイジーもいい所で、こんな奴ばっかりがム所に一杯居るのと思ってたので、刑務所は、ヤバイわーと思っていた。
その時の事件は求刑1年の執行猶予3年で出たので、ム所には行ってはない。

 とにかく、保護房の話に戻りますが、冬でも布団はペラペラ。
どう考えても布団って言える品物では無い。
狭い食器口から、取り出せるぐらいの代物。
温度が低い日は、冷死してもおかしくない寒さだ。
俺はこの保護房に2日入れられた。
本当に人間腐るよな、ここじゃ、、、。

Vol.20に続く

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