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今大注目のまふまふ(まふ君)雑誌CUTとNHK特番からの感想

【NHKまふまふ特集とインナーチャイルド】

娘と楽しみにしていた10月19日NHKのまふまふ特集
時間が遅かったので、次の朝2人で録画を視聴
娘の滝のような解説を聞きながら、私は娘とは対照的にじっくりと噛みしめるように番組に夢中だった(娘ゴメン)

観ていると自分のインナーチャイルドが泣いていた
もう小さな私(インナーチャイルド)には癒して優しく接して悲しい思いをさせないようにしているのに、古傷がうずき小さな私は辛い過去を思い出す
過去を振り返るのも、辛かったと泣くのも悪いことではない
自分の悲しみを理解し親を責めるのをやめて自分を大切にすることに時間をかけるのがいいのだと気付くための通過点だと思っているから
私はまふ君のようにいじめられていた訳ではない
ただ、両親が不仲で貧乏だった
両親が少しでもケンカをしないように自分がわがままを言って困らせないよう気を使い親の機嫌を気にして過ごしていたから、自己主張のない内気な子供だった
そして貧乏を恥じていた
それに加えて、親に好きなものを否定されるから「好き」と言えない切なさ
気になるアイドルを追うことも、読みたい漫画を読むこともできない
そんな息苦しさが漂う子供時代が大人になった私を自由な気持ちから離さない
それにやっと気づき自分が母親になってから向き合った
全部親のせいにしていたけれど、それでは解決できないと理解し、自分で自分の理解者になり癒し寄り添う
それしかないのだ

【まふまふの魅力とは】

そんな私の心に響く音楽は、明るく元気な音楽よりも悲しさや辛さを前面にだしているものが多い
だからまふ君の歌が41歳の私の心にも響き悲しませる
NHKでは、まふ君の指示者は10代だと言っていた
確かに10代の娘から教えてもらい、娘は友達から教えてもらい、SNSでも子供たちが支持しているのがすぐ分かる
でも、かつて傷を抱えていた大人にも苦しく切ないくらいにまふ君は響いてくる
私の場合はもう小さな自分を愛してあげているから、「古傷がうずくね」と息が苦しくなるんだけれど、感性の鋭い痛み真っただ中の子供達には支えとなり生きていていいんだと認めてくれる人となっている

私は古傷がうずくのだから、聴いていて苦しい気持ちを思い出すなら本当は聴かない方がいいのかもしれない
けれど、まふ君を表現者として尊敬しているし、作詞作曲、編集、最後の仕上げまでしている彼の姿勢だけでもすごいのに、初音ミクの歌も作っているだとか、絵も描けて動画編集もしているだとか、知れば知るほど多才なまふ君を好きになってしまったから、聴かないなんてもうできなくなっている
それに、始めはそこまで歌詞を深く読んでいなかった

【まふ君を好きになった時の話】

娘が半年くらい前から「まふ君尊い」と日々言っていて、私の印象は「ホストみたいな人だな」→「声高い人だな」と横目で見ていただけだった
それが、私もある曲をきっかけに夏位からボカロをよく聴くようになり、まふ君の「歌ってみた」も聴くようになる→並行して初音ミクも聴くようになる(本家も聴きたくなる系)
そうすると、初音ミクの曲でまふ君作ってるのを知り「この曲まふ君作ってるの?!」と衝撃
歌ってみたよりも、歌以外の動画よりも、私はまふ君の才能に惹かれて、もっと「まふまふ」という人を知りたくなった
そこで、文字起こしなどを聴いていたけれど、ちょうどいいタイミングでCUTという雑誌に大特集されることを知り、もっと深い部分の考えとかを知りたかったから「雑誌で分かるはず!」と思い購入
普通に娘も欲しがっていたから、娘も喜んでくれた

【CUT10月号と自己容認】

読んで分かった
私が好む傾向の「才能がある心に闇を抱えてる人」だった
そして、それをそのままにすることなくちゃんと表現して世間に認めてもらっている
私は表現できないでいたし、子供の頃、詩を書いていた時に暗い詩しか書けなくて「こんなんじゃだめだ!明るいのが書けなければいけないんだ」と、世間一般にこだわったから、まふ君が「暗いのでもいい」とすぐに悟って貫いたその姿勢がかっこいいし自分にないものだから惹かれた
惹かれる要素が多すぎる人だ
因みに、私の大好きなBTSのミンユンギも音楽を作ることを夢見て、小さな事務所でアイドルをすることとなり、心の病を乗り越え今は世界的に有名なグループの一人となったが、まふ君と重なる部分が多く、更に色白という点でも共通するものがある
まぁ、好きな人と好きな人の共通点を見つけて喜んでいるだけである

現在中3の息子を生み育てる中で、キャラでもなのに「明るい元気なお母さんを目指さなきゃ」と勘違いしていた時があった
長い間その勘違いに苦しんだが、自分で自分の味方になる中で、「太陽のような明るく元気なお母さんにはなれないけれど、日向ぼっこの優しいふんわりとした暖かさのあるお母さんでもいいじゃないか」と、自分にないものよりあるものを認めることができるようになった
その時に、やっと「暗い詩を書いていた自分もあれでよかったんだ」と長い歳月を経て認めることができたのに、まふ君は自分の強みに気付くのが早くて素敵だなと思った
羨ましいし尊敬してしまう

人は自分のできないことをできる人に惹かれる
ある時は「明るい歌詞を書けるあの人」に憧れ
今は「弱い自分を認めて自分の出来ることを貫く人」に憧れる

まふ君の良さを知ることが出来たCUTとNHKにありがとう
ネットで調べれば何でも分かる時代だと思っているけれど、きれいにまとめてくれる媒体はやはり貴重だと思う
そして、CUTの写真が何よりも美しかった


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