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土木学会誌 第109巻 第2号 特集「土木のパラダイムシフト」

 諸々の事情で、今回の土木学会誌動画DDは、土木学会誌WEB情報誌偏集長のマツさんこと、松永 昭吾さんと、サシで読書会(笑)

特集「土木のパラダイムシフト」

 「土木のパラダイムシフトは、幅が広過ぎて特集では語り尽くせないのではないか」という僕のややネガティヴな問いかけに、マツさんは「パラダイムシフトの中の土木の役割として、ベンチマークを示したという点は評価できる」「6分野の中に『教育』があることが、救い」とポジティブに回答して下さいました。

分野⑥教育

 僕達が編集委員をしていた羽藤組は、まさにコロナ禍での編集で全会議がオンラインという過酷な状況でしたが、2020年5月号特集は、高知大学の坂本淳先生が主査の『土木教育ー「できない」を言い訳にしない質の高い教育に向けてー』でした。
https://www.jsce.or.jp/journal/thismonth/202105.shtml

まさに、ピンチをチャンスに!土木教育が、フロンティアに力強く切り込む、チャレンジングな特集でした。

2021年5月号 表紙

 何でもそうなのかもしれませんが、僕は、まちづくりのワークショップをやっていて、無事にWSが終わった後の「ふりかえり」が一番大切だと思っています。ちゃんと、自己肯定的にできたこと、未来の自分のために課題を具体的にできなかったこと、を自己評価としてアーカイブすることが、大切だと考えています。なので、編集後記を読むことを楽しみにしています。「あー、この特集は、こういう人達が一生懸命つくったんだな、ありがたいな」と思えるから。

 そして、今号の論説・オピニオンは、土木学会に学生さん達が主体的に活動する「学生小委員会」委員長の水谷昂太郎くんの登場です!マツさんも、一番最初に読んだよ、と絶賛しておられました。疾走感のある良記事です。ぜひ、ご一読下さい。

水谷くんの記事

文責:田中尚人(熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授)プロフィールfrom DOBOKU 副偏集長。専門は土木史、景観マネジメント、都市地域計画。趣味は散歩と妄想。文化的景観保全の研究と実践を熊本県を中心に行い、水辺の国土史を紡ぎたいと考えている。著書に恩師中村良夫先生らと編んだ『都市を編集する川-広島・太田川のまちづくり(渓水社,2019.12)』がある。