土木学会誌 第108巻 第12号 特集「NO 上下水道 NO LIFE」
土木学会誌 第108巻 第12号特集「NO 上下水道 NO LIFE」
主査の濱名さん(竹中土木)をお招きして,DDでは初登場となる,土木広報センター長の小松淳さんにも参加頂き,本年最後の土木学会誌動画(DD)の収録を行いました.
DDメンバーでもあり,本特集の編集メンバーにも名を連ねるReiko Yamamotoレイコさんから頂いた取材メモをもとに,「上下水道」という,とても幅広い分野について,この特集を編み上げる際の工夫ややりがい,について濱名さんにうかがいました.濱名さんに,これまでの土木学会誌で印象的な記事をうかがうと,2023年3月号の特集「こころ弾む次世代建設現場」の導入部分だと.「何がええねん?コーヒーか」で始まる現場の何気ない会話に,ぎゅっと心を鷲掴みにされ,特集に引き込まれた,という.
ずっと「上下水道(仮)」だった特集のタイトルが「NO 上下水道 NO LIFE」に突如切り替わった訳ではなく,多様な編集メンバーとの議論の末,こうなった,とのことだった.その辺りは,編集後記を読めばよく分かる.
冒頭の鼎談『水道行政移管 60年ぶりの機構改革で水道行政はどう変わるのか』では,2024年4月に水道整備・管理行政を厚生労働省から国土交通省へ,水質・衛生に関する事項を環境省へ移管するという内容だった.令和3年10月3日の和歌山市で水道橋が崩落し,60,000世帯に一週間水道が供給されないという事態に陥ったことは記憶に新しい.
取材の間中「暮らしを支えるインフラ」,「当たり前を支えるインフラ」という言葉が耳に残った.インフラの来し方行く末を考える2023年を締めくくるに相応しい特集であったように思う.
そして,今回の「わたしの本棚」は,マンホール博士の白浜公平さんの『都市を観る』皆さん,今月号も袋から取り出し,ぜひご覧ください!