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名古屋グランパスVSジュビロ磐田

なんとか勝ち切る

3連勝後の引き分けを経て、
今回ばかりは負けるんじゃないかって、ハーフタイムによぎったものの、
全身全霊の戦いを見せての勝利。
監督も試合後のコメントで「内容が伴ってはいないが」と語っておりましたが、
なんとか勝ち点を積み重ねております。

開始早々から攻撃陣が躍進!

天気も良く、気候も良いせいか。
開始早々から、攻撃陣の動きも軽やか。
先発起用された倍井と山中のユニット。
開始1分ながらも、相手が拾いきれなかったボールを山中が拾い、
倍井に早めのパス。
山中はそのままオーバーラップを仕掛け、倍井が中に切れ込むためのお膳立て。
ボールを受けた倍井もカットインからのシュートかと思わせてからの、
シンプルにグラウンダーのパスをゴール正面に。
この辺り、周りを使いながら、自分を活かしながらというプレー。
「冷静じゃん!今日あたり、得点してほしいとこだぞ!」
と期待を寄せておりました。
そしてその後も永井へのスルーパスを出したり、
攻撃の軸としてしっかりと機能しています。

ジュビロの布陣

ジュビロは基本4-4-2でラインをしっかりと作った布陣。
2トップは攻撃時、縦の関係になったり、お互いを起点としてサイドに広がったりと、非常に良い関係性で仕上がっているなという印象。
マテウスペイショット。
もう名前だけで、ゴール決めそうじゃん。
なんなら、キャプテン翼の必殺シュートみたいじゃん。
「いけー!マテウスペイショット!」みたいな。
あんまり大きく見えなかったけど、190cmあるんだね。
身体もがっしりしてるからかな。
ボールも収まるし、ワンタッチシュートとかもうまい。
ヘディングも強いという感じで。
早速「欲しいものリスト」に入れちゃいましたよ。
そして、もう一方のジャーメイン良。
シュートもうまい、ボールも運べる。
ボールのもらい方もうまい。
ジュビロっぽいFWというんですかね。
点取るだけじゃなくて、技術もしっかりしてますよみたいなFWですね。
何度も良いシュートを打っていましたが、
今回も我らが守護神ランゲラック様が呪いをかけた、
「ゴールポスト」様の餌食になり、
ノーゴール。
安心しましょう。次節からはペイショットさんと二人で、
バカバカ得点できることでしょう。
今回はランゲラック様の呪いにハマったということでご勘弁を。

ジュビロもチームとして、シンプルな戦い方でしたが、
グランパスとは噛み合わせが悪かったようで。
というのも、負傷者が戻ってきたDFライン、
安定のダブルボランチがある程度、目途が立ってきたのと、
いかんせんFWの数がそろっていないおかげで、
永井を1トップに据えて、シャドー的に倍井と森島を起用。
ジュビロのきれいに並んでいる守備陣形の人と人の間で
きれいにボールが収まり、裏に抜けたり、
MFとDFの間で横に運んだりと、やりたい放題。
球離れの良さもあってか、ものすごくボールがつながる。
久しぶりにこんな攻撃を見ていました。

そして先制!マスイケン!

7分台、ジュビロがボールをFWにめがけてけりこむものの、
うまく合わず、グランパスボールに。
和泉が回収したボールを稲垣に。
簡単に米本にはたくと、米本から右サイドの森島に鋭い縦パスが入ります。
森島がボールを収めて、縦に突破するかと思いきや、
上がってきた米本に落として、米本はそのボールをシンプルにサイドチェンジのパスを左サイドの倍井に。
PA内には永井、森島。
ドリブルでカットインしてくるかと思わせて、
クロスともシュートともとれるボールを入れます。
一瞬、「誰か合わせたのか?」と思ったボールはそのままゴールに。
マスイケン。プロ入り初得点!
川島さん。ちょっと油断してたよね。
絶対、永井か森島が合わせると思ってたよね。
で、「ヘディングシュートなら簡単に止められるわ!」
と思ってたよね。
これがさ。山岸とかパトリックとかでも、ヘディングしてたら、
川島なら取ってたと思うんだ。
至近距離からの反応はめちゃくちゃいいからさ。
でも、昔から、こういったルーズなボールがあんまり得意じゃないって印象はあってさ。いい感じで今回はハマりましたわ。

そして、このプロ入り初ゴールがもう一つの伝説を作るとは、
この時は誰も思ってたかったけどさ。
でも、このシュート。
彼の今後のプレーの幅をすごく広くしたシュートだと思うんだ。
彼の魅力はどこまでいってもドリブル。
縦にいってのクロス。
カットインしてからのシュート。
そこに、このクロス気味のシュートの印象が付いたらさ。
守る側はやりづらくて仕方ないよ。
次節は事情で出られないけどさ。
その次はまたバンバン暴れてほしいものです。

グランパスの改善点

その後、危なっかしいところはあまりなく、
試合は進んでいきます。

グランパスは基本、守備時には5-2-3
山中、和泉の両サイドは低い位置を保ちます。
気になったのは、今回ジュビロのサイドバックが余ってたこと。
森島や倍井がワイドめに広がっていたから、
そこをケアしていたんだろうけど。
おかげさまで、いつもならWBが前進していくスペースがなく、
そこで攻撃が停滞していたんだけど。
ボールがしっかりと縦の運べ、攻撃の糸口に。

この点は今回の試合だけでなく、
次節の首位セレッソ戦でも経過を観察したいところ。
河面、ケネディの左右のCB、ボランチの米本や、
今回は少ない出番だったけど、椎橋とかが、
低い位置から、正確な裏へのパスが出せるようになってきたから、
相手チームもそこをルーズにはできなくなってきたんだろう。
内容は伴っていなくとも、勝ち点を積み重ね、
試合ごとに成長していくチーム。
そんな悠長なことを考えていた前半42分。
事件は起こったのです。

そして10人に

今日は調子に乗ってる倍井君。
そんな時だからこそ、やっちゃうこともある。
DFが回収したボールを受け、ドリブルを始める。
ちょっとコントロールがルーズになったところで、
ボールが相手の足元に。
そのまま相手に渡しておけばよいものの、
若気の至りなのかなんなのか。
思わず、足を出しちゃうんですね。
一発レッドです。
本当に不要なレッドとはこのこと。

この時、ジュビロのペイショットが、倍井の手を引いて、
倒れている選手のところに連れていくんですけど。
本来ならば、味方がやられて、逆時感情的になってもおかしくない場面で、
呆然としている倍井の手を引き、
「お前の気持ちはわかるよ。でも、きちんと向き合いなさい」と促す姿。
勝手にですけど、お互いにリスペクトをもってプレーしている姿ってこうゆうことなんだなって思いました。
しかしながら、ここまでゲーム中に非常に効果的な動きを見せていた倍井が退場ということで、ジュビロ側はかなり安堵したと思います。
そしてグランパスは10人で後半の乗り切ることになるのでした。

後半開始

前半残り5分も1人少なくなったものの、
大きなバタつきを見せることなく、前半を終えたグランパス。
この日のハーフタイムを年末の映画「インサイドグランパス」で是非見たいところです。
関係ないけど、この映画くらい、DAZNで見られるようになんないかな。

というわけで、後半開始です。
基本的に守備ブロックは5枚。
ダブルボランチから森島を1列下げて、トリプルボランチ気味に。
防戦一方ではありましたが、
チームとしてもう一点取るという姿勢は継続。
ボール奪取後は全員が、前に前にと突き進みます。
もっと早めに交代枠を使ってフレッシュな選手を使うのかと思いましたが、
68分に山中を内田に代えましたが、
じっくりと耐え忍ぶサッカーを続けます。
しかしながら、今シーズン結構な頻度で感じることなんですが、
よくもまぁ、ここまで相手に好き勝手やらせておいて、
最後の最後で点を取られないというのは、
地味に凄みのある守備ということですよ。
なんなんですかね。
GKだって、第1GKのランゲラックじゃないんですよ。
もう一人の第1GK武田なんですよ。(第2とは言わない)
ハチャンレの迫力あるパワーディフェンス。
ケネディの数試合前までは危なっかしいとまで思っていた、
ボール保持。
河面のフィードだけじゃない、身体を張った守備。
いやはや、ボランチの稲本(稲垣、米本のことね)。
和泉、内田の簡単にやらせない粘っこい守備。
元々、攻撃的な選手がテクニックを使ったボールキープと
ボール運びで、時計をうまく進めていきます。

椎橋とパトリック、吉田と選手が投入され、
一瞬「パトリック!走れ!追いかけろ!」と思いましたが、
試合終了を告げるホイッスルが。
いやはや、耐えに耐え、しのぎにしのぎましたよ。
価値のある勝ち点3でした。

次節とルヴァン

次の試合は水曜日にルヴァンカップ。
こちらはDAZNでもやらないから、観戦できそうにないな。
このためだけにスカパーには入らんですよ。
でもまぁ。
J3とはいえ、調子に乗ってる大宮。
でも、我らがクヴァは不在。
近年のグランパスはルヴァンで若手が輝いていますから。
椎橋、吉田のダブルボランチ。
開幕戦の屈辱を晴らすために井上を起用したり。
久保、中山をシャドーで使うのもいいだろうし。
なんといっても、ミスタールヴァンの酒井ですよ。
山中、久保あたりから供給されるクロスを、
パンッ!パンッ!っと簡単に決めてくれるんじゃないでしょうか。
あと、ターレス。
早く覚醒してくれ。
怪我でもしているのか?
まずはルヴァン。延長とかしないで、90分で決着を。

そして、週末のセレッソ戦。
現在首位。
とはいえですよ。
桜の季節も、もう終わり。
セレッソがこれまでに当たったチーム。
FC東京、鹿島、柏に引き分け。
ヴェルディ、鳥栖、ベルマーレ、新潟、川崎に勝ち。
ということで。
まだ、強豪らしい強豪と当たってはいない。
そこまで脅威を感じる必要はないと思います。

ここからがグランパスの正念場。
今回のジュビロ戦のようにチーム全体の攻撃時のポジショニング。
ボールを持った時の推進力は向上してきております。
是非、是非、勝ち点を積み上げていきたいところであります。

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