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【藍の円盤】タイムパラドックスに関する考察

はじめに

どうもこんにちは。3回目の投稿になります。某ポケモントレーナーです。記事を開いてくださりありがとうございます。

当記事ではポケモンSVの考察の種になりそうなことを、そこはかとなく書きつくろうと思います。

⚠︎注意
皆さんは藍の円盤クリアしましたか?今回の記事は藍の円盤クリア後エピソードを踏まえて考察しました。
ネタバレ防止の為、クリア後に閲覧することをお勧めします!

!!!以下ネタバレを含みます!!!

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1.謎のプレートに描かれた図形

過去の記事で砂時計みたいな図形と表現した図形について考察します。

以前から何処かで見覚えがあるなぁと思っていたのですが、最近それが何なのか思い出せました。

ミンコフスキー時空図です。

図1. ミンコフスキー時空図

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/光円錐

これに気づいたときはとても感動したのですが、ググってみるとかなり前から気づいている考察者の方が普通に居ました...

例えば↓

ですので、本記事では図形に関するオリジナルな解釈を加えて考察したいと思います。

その為にまず、考察において重要となるミンコフスキー時空図について解説します。


2.ミンコフスキー時空図とは

ミンコフスキー時空とは、横軸に位置、縦軸に時間をとり、原点に観測者を置いた空間のことを指します。

図2. ミンコフスキー時空。x, yは位置[m]、tは時刻[s]、cは光速[m/s]。縦軸がctとなっているが時間軸と見做して良い。

https://butsurimemo.com/minkowski-space/

この空間上における直線の傾きは、物体の速度を表します。

そして、図2の赤色直線は光速を表しています。

時間軸ctを中心にして光速の直線をぐるぐる回転させると2つの円錐が出来上がります。

これが先ほど示したミンコフスキー時空図になります。パチパチ

で、これ何なん??という話ですが、

簡単に言うと、相対性理論を視覚的に説明する道具の1つになります。

この図に登場する用語を確認します。

  • 現在:時刻t=0、観測者が居る時間です。原点(x=0, y=0)は観測者が立っている位置です。

  • 未来光円錐:原点から発せられた物体が伝達できる範囲です。

  • 過去光円錐:遡った時刻から原点に物体が伝達できる範囲です。

以上を踏まえて、ミンコフスキー時空図から分かることは、『過去光円錐内のとある点から発せられた情報が伝達された結果、原点(現在)に収束して(影響を与え)、その過去ー現在は、未来光円錐内のとある未来に繋がっている』ということです。


3.謎のプレートの図形とミンコフスキー時空図の差異

上述した謎のプレートの図形をミンコフスキー時空図と比較すると、異なる点があります。

それは原点(現在)です。謎のプレートでは2つの円錐が少しズレて重なっており、原点が存在しません。

図3. 謎のプレートの図形とミンコフスキー時空図の比較

これをどのように解釈するか...

私は2つの円錐の頂点が、異なる時刻に居る2人の観測者を表していると解釈しました。

藍の円盤クリア後のてらす池でのエピソードを例に挙げてみます。

図4. 藍の円盤クリア後のてらす池イベント

主人公視点に立ったとき、主人公(現在)とフトゥー/オーリム博士(過去)が観測者に該当します。

このとき、それぞれが過去、未来に干渉して影響を及ぼしているわけです。(謎のプレートの過去光円錐と未来光円錐の重なり)

このような過去と未来の干渉が以前にも起きていたことがバイオレットブック/スカーレットブックで確認できます。

図5. ヘザーが未来人(博士)と交流したと思われる謎の記憶

状況から察するに、当時のヘザーは未来のフトゥー/オーリム博士と出会い、テラスタル現象の原理を教えてもらったのでしょう。


4.タイムパラドックスとその解決方法

ストーリーを全て終えたあなたの頭の上にはおそらく『?』が沢山浮かんでいるのではないでしょうか?

てらす池で博士と遭遇した記録が、遭遇前にゼロの大空洞で見つかり、未来と過去がループしてしまっている。と...

図6. 博士が残したメモ。てらす池で主人公と遭遇したことが記録されている。しかしメモを見つけた時点では主人公はてらす池で博士と遭遇していない。

これがタイムパラドックスと呼ばれているものになります。

このタイムパラドックスを解消する方法として、パラレルワールド(並行世界)があります。

パラレルワールドとは、『今いる世界に酷似しているが少し違う世界』そのものを指し、『そういった世界が複数存在している』ことを前提とする考え方です。

以下では、パラレルワールドを導入してパルデア地方の歴史のパラドックスを説明してみます。


5.パルデア地方の歴史

バイオレットブック/スカーレットブックで記述されている出来事を真として、パラレルワールドを導入した場合の史実をグラフにしてみました(簡単の為パラドックスポケモンについては省略)。

図7. パルデアの歴史(パラレルワールド導入)

世界線Aは私たちプレイヤーが観測している世界で、世界線B〜Dは世界線Aに似たパラレルワールドです。

こうやって見ると意外とすんなり行きそうですね。

???『パラレルワールドとか言い始めたら何でもありじゃね?』

何処からともなくこんな心の声が聞こえて来ましたが、パラレルワールドが存在する可能性については作中でも示唆されているので以下で見ていきましょう。


6.パラレルワールドの根拠

まず、てらす池イベントでの博士の発言です。

君たちは  僕にとって  未来の存在  なのだな
だが  時空の可能性は  無数に  存在する・・・
この出会いも  地続きの  過去・未来では  
ないかもしれない
おそらく この出会いも  ひとときの  奇跡だろう

『どうしてここに?』に対する回答

パラレルワールドの存在可能性について認知しているような口ぶりですね。

研究の過程で気付いていてもおかしくありません。


続いて、SVのタイトルロゴです。

図8. 謎のプレートの図形とタイトルロゴ左上の図形の比較

タイトルロゴの左上に謎のプレートと同様の図形が描かれています。

よく見ると微妙に違っていて、タイトルロゴの方がより円錐っぽいですね。

また未来光円錐の扇部分が左に向かっています。

これは未来が他の世界線に繋がっているのを表しているのではと考えています。

過去から見た現在が未来であるように、大過去から見た過去もまた未来です。

数珠繋ぎのように様々な世界線が干渉し合っていることを示しているのかもしれません。


また、現状最も良くわかっていないタイトルロゴ右下の模様もパラレルワールドに関係するものだと考えられます。

図9. タイトルロゴ右下の良くわからん模様

次はこの模様について見ていきましょう。


7.バタフライ効果との関係性

この模様もなんかに似てるなぁと思っていたのですが、最近ローレンツアトラクターなのでは?!  と、思い至りました。

???『ローレンツアトラクターって何やねん』

またまた心の声が聞こえてきました。
(心の声ってよく言うけど頭で考えてるんだから本当は頭の声なのでは?)

ということで説明します!
ローレンツアトラクターとは・・・

ローレンツという気象学者が簡単な気象モデルを考えました(将来を予測する数式ぐらいに思ってください)。

それにえいやっと値をぶち込んでコンピュータに計算させると下図のようなグラフが得られました。これをローレンツアトラクターと言います(下図はローレンツ自身が計算したものとは異なります)。

図10. ローレンツアトラクターの一例

http://signalsound.blog.fc2.com/blog-entry-108.html

蝶々の羽のように、軌跡(青線)がx=-10とx=+10(zはだいたい30)の周りを行ったり来たりしながらぐるぐる回っているのがわかると思います。

ここで、『最初にぶち込む値を少し変えたらどうなるやろ』とローレンツは考えたわけです。

結果としては、最初は同じ軌跡を辿るものの、途中から逆側の羽に移動するなど、全く異なる挙動を見せるようになったのです(初期値を少し変えただけの2つのプロットが同時刻に逆側の羽に表れたりなど)。

このことから少しのズレが後に大きな違いを生むという意味合いでバタフライ効果という言葉が浸透するようになりました(初期値鋭敏性とも言うよ!)。

『バタフライ』はローレンツアトラクターの概形から来ているというわけです!

長々と説明しましたが、このローレンツアトラクターがタイトルロゴ右下の模様なのでは?!

ということになります。

作中のように、未来と過去が干渉することで、世界間にズレが生じます。そのズレが時間を経て大きな歴史の差を生むのです。

そうして分岐した世界線が過去から未来に向かって幾重にも重なってる

そういうことを示した模様なのかもしれません。


8.雑多な検証など

最後にパラレルワールドの存在について雑多に検証したいと思います。

ゼロの大空洞で見つけたメモ。
これについて考えます。

メモ
ーーーーーーーーーーーーーーーー
秘宝を  調査中に  転移。
気温  湿度から  察するに
文献で  読んだ  東方の地だ。
硫黄の匂い。  高い場所。
池の付近にて  出会った  子供から
白い本を・・・・・・

ゼロの大空洞メモ

博士のレポートから、『秘宝』とはテラパゴスのことであると推察されます。

図11. 博士が残したレポート

メモの1行目からわかること
それはテラパゴスが現在と過去を繋いでいたことです。

2人の観測者両方がテラパゴスの近くにいたことが何よりの証拠です。

ヘザー、博士、主人公
この3人は歴史の証人という因果に結ばれると決まっていたのかもしれません。

決定論的なのやら非決定論的なのやら

そう理解すると、テラパゴスが真っ先に主人公に向かって来たことにも頷けます。

主人公に向かって一直線のテラパゴス

(因果の外側にいるスグリが主人公に嫉妬していたとか救えない...)


さて!

そして、『白い本を・・・・・・』
この続きが何なのか。

幾つか可能性は考えられますが、『見せてもらった』が妥当ではないかと考えます。

もし白い本を貰ったのであれば、博士の研究施設の何処かで見つかるはずだからです。

見つからないということは、主人公から交換を拒否された(もしくは交換の提案自体しなかった)ということでしょう。

(タイムマシンで博士AIと未来/過去に飛ぶまでバイオレットブック/スカーレットブックが実在していたことが、本交換しなかったことを示している。)

よって本の交換をしなかった世界線Dが存在し、世界線Aとは異なる未来に向かうことが推察できます。

(現時点で、てらす池で出会った博士と、世界線Aの博士では研究の進捗に差があることが確認できます。)


【てらす池イベント】

異なる時間軸の  ポケモンを  捕まえて  
現代へ  呼び出す・・・・・・
・・・・・・そんな  夢のような  装置を
作ろうと  計画しているよ  
幼少期に  読んだ  この本が  僕の心を
捕まえて  離さなくてね  
だが  研究  に行き詰っていて  
家にも  ずっと  帰れていない
君との会話から  解決の糸口を  
つかもうと  必死なんだよ  

『どんな研究を?』に対する回答

僕のプライベートに  興味が  あるのかな?
・・・・・・子供が  ひとり  いるよ  
今ごろ  家で・・・・・・  いや  今という  言い方は
正しくないか?  
きっと  さみしい思いを  しているだろう

『家族は・・・・・・?』に対する回答

タイムマシンは完成していないが、ペパーは生まれています。


【エリアゼロ観測ユニット】

タイムマシンの研究  偉大なる功績  
未来から  ポケモンの転移に  成功
ミライドンと  命名した
なんと!  新しい宝にも  恵まれた  
いいことは  続けて起こるものだ

第3観測ユニット研究メモ

新しい宝とは子宝のことと推察されるので、
タイムマシン完成とペパー誕生がほぼ同時期
(時系列:タイムマシン完成→ペパー誕生)。

明らかに時系列が異なっているのでパラレルワールドであると考えられます。


最後にパルデアの歴史の図(内容増えてます)を示して終わりたいと思います。

図12. パルデアの歴史(パラレルワールド導入)

エリアゼロが踏破されていない時代(帝国時代)に財宝伝説があるのが不可解なので、おそらくこれも未来からの情報なのでしょう。


終わりに

ここまで読んで下さったそこのあなた!
ありがとうございます!

まとめるのが下手すぎてとても長くなってしまいました...

かたじけねぇ...

『ほーん、その考えおもろいなぁ』と思ってもらえたら幸いです。

また次の記事も読んでくれたら嬉しさシビルドンのぼりです!!


ではまた!
次の記事で会いましょう👋

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