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2021年度 はじめての猟期がおわりましたという報告

amphibianです。
きょうは3つか4つ話題があり全部記事を分けたいのでコレはサクサクいきます。
猪の脂身のようにサクサク。
こんな表現ができるのも猟師をやったおかげです。鬱。

猟期は2月末日で終わりました。
猟師でない方はあまりご存じないと思うのですが、猟師が「狩猟」を行えるのは1年のうち3か月~3か月半程度です。

狩猟免許を取得して5年。
長いペーパー期間を経てようやく本格的な巻き狩りに参加しつつ、自分でも山を歩き、罠を張り、獣を殺して解体もしました。

今期猟場で放った銃弾は、12口径スラッグ弾が計5発。
出猟最終日には結構なサイズのイノシシと5m距離にて遭遇し3発撃ちましたが全弾外れました。
機会面ではけっこう恵まれたほう、成果面では「初めてだしまあそんなもんでしょ」って感じのようです。

その後ベテランの先輩に仕留められた同一個体とみられるやつ 推定100kg程度
手前のamphibian足とのサイズ対比でみてください

なお上記は巻き狩りの成果であり、罠と単独猟での成果は↓をのぞいてゼロです。

これは交通事故にあい道路際に瀕死で転がってたシカを止め刺しして持ち帰ったもの

カモやカラスやキジバトを撃ってやろうと弾も買ってたのですが、寒々しい山の中ではおどろくほど鳥と出会わず、カモはなぜかすごく人里付近によりあつまって生を謳歌していて、一発も撃てませんでした。


そんな本猟期、総括すると、
「勉強になったなあ」
です。

沢山のいい方と知り合え、色々教わったのはとても良かった。
一方で当然ながら、自分の想像や期待と相異する部分もあった。
時間もお金もかなりかかった。無駄遣いもあった。そのうえで本当はもっともっと投資が必要だった。
だから、もっともっと投資すれば、いずれもっと楽しめるようになるのでしょう。

逆にいえば、これから本業のほうにギアをいれていきたいamphibianに適した趣味かは……考慮の余地があります。
というか、第三次産業に従事する都会人系のライフスタイルとの相性わるさがやばいです。
現時点でも楽しい部分はあるものの、総合点でいえばよりコスト対効果の高い趣味がいっぱいあります。というか読書やゲームのコスパが良すぎる。
地域協力や環境維持の観点から簡単にコスパで測っちゃいけない面もたしかにあるので、むずかしいのですが。

新たな気付き。
たぶんamphibianは狩猟よりも解体のほうが適性高そうです。
目の前にイノシシ出てきて「血沸き肉躍るぜ!!!」となればよかったんだけど、実際は「うわ来た、狙って撃つ、外す外す外す、あー失敗した、あー…………」って感じで。
たとえこれが命中してたとしても、世の猟師さんたちがいうような興奮と充足感が自分に得られるか、ちょっと怪しくおもえてきました。
一方で解体は、自分の力とナイフ一本で獣を食えるとこまでもっていく充実感があり、何度もやることで確実に腕前が上昇する満足感もあります。
もしかしなくてもamphibian、前衛戦闘職向きではなく、後方支援職向きなのでしょう。

狩猟という分野について色々、外側からでは分からないことを知りつつ、自分についても知れたということで、総合的に勉強になったなあ、という感じです。

さて実は「狩猟」は終わったものの「有害鳥獣駆除」という枠組みはこれからもつづきます。
この参加資格がじつは得られそうなのでやってみるつもりです。
諸事情あって短い間の従事となりそうですが、もうちょい猟師やってみて、知識と経験とたのしさを模索してみます。

狩猟の話、創作の話とくらべて著しくビューがすくないので多分みなさんの興味とは外れがちだと思うのですが、いましばらくお付き合い下さい。

それでは、よい生き残りを。