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【日記】平日にもパーティーはやっていい

月曜、前日にハイアルのビールを沢山飲み、家で氷結を啜ってから気絶して、明け方に喉が乾いて氷結の残りに手を伸ばして水の代わりに飲んでいたので、二日酔い、というかまだ「酔い」の延長で朝を迎えていた。我ながら社不すぎるが、土曜に気持ち良く酔えなかったのをなんとか取り返そうとしている形跡が顕著に出ていることに笑う。どこまで完璧主義なんだ。でもワインを沢山飲んだ時の独特の割れるような頭痛はなく、なんとなく身体があつい程度で、水分補給しながら出社。食べすぎてはないはずだが、胃が張っていてスカートのチャックがきつい。

先週、頭が回らなくて全く手をつけられなかった自分の執筆分のレビュー原稿を2本分脱稿する。といっても、500字×2なので大したことないのだが。字数内厳守なので、足したり引いたりする。〆切間際に納品があった分の原稿もチェック。3時半頃に寝た。

火曜、出社。最近はようやく3時寝8時半起きのサイクルに慣れてきた、依然眠さはあるけれど。大体の原稿が捌けて暇なターン。11〜12月の来日アーティストの取材申請を出す。自分は今回は聞き手に回らず編集に徹するのみだけど、どれも楽しみにしているので無事に通るといい。

早退して下北沢ベースメントバー、オランダはロッテルダムから気鋭のポストパンクバンド・Tramhausの来日公演。フジロックでの来日の際にヤードアクトと交流する機会を持たせてくれた友人が主催を務めていて、音源を裏切る激しいパフォーマンスとBC,NRのような暖かさが最高だからぜひ来て!とのことで誘ってもらった。Tramhausの前座でパフォーマンスしていたメンフクロウとANISAKIS、前者はまんまblack midi直系のプログレ〜ニューウェイヴ〜ポストパンクで「高知にこんなバンドいたのか!」とぶん殴られたような衝撃を受けた。まだ23歳ということで、MCでは初々しさが否めないのに、演奏は獰猛なほどエネルギッシュで「燃え尽きにきた」という気概を感じる。ANISAKISの方は、曲のタイトルがけっこうコミカル寄りなのだが、音楽性はきっちりと整備された緻密なポストパンクで中毒性がある。メンバーで統一している黒衣装や、Vo.タグチジュンゴの不敵な声質が、キノコホテルやPlastlebenなんかの耽美系バンドを彷彿とさせたが、予想は概ね当たっていて、ちゃんと池袋手刀系列だった。日本に、東京にこんな良いバンドがいたなんて知らなかったな。主催のディグ力に感謝。

21時をすぎてお待ちかねのTramhaus登場。硬派でシンプルなコード進行は音源だと一聴してクールで気怠い感じなのだが、主催が言っていた通りにライブは圧倒的なエネルギーに満ちていて一曲目の「Amour Amour」からフロア全体が揺れまくる。メンバーのほとんどがレモンサワーの500ml缶をステージに持ち込んでいて、途中ルカス(Vo.)とナジャ(Gt. Cho.)が座って乾杯してるのが微笑ましかった。が、ハンドマイクでパフォーマンスしながら狭いステージを左右に移動し、他メンバーに絡む自由奔放なルカスの横で表情一つ変えずに演奏するスタイルを貫くナジャのコントラストもまた一興。Squidよりもフリーダムで、フランツ・フェルディナンドよりも爆発力のあるバンド。まだ母国以外では無名の彼らだが、来年以降はヨーロッパ中を巡るらしく、数ある名門レーベルからお声がかかるのも時間の問題だろう。

終演後、ステージ上のセトリを手に取ろうとしたら突然声をかけられ、見ればロンドンのヴェニューで一緒にshameを見ていたCちゃんが!2ヶ月前に留学先にしていたロンドンから日本へ帰ってきていて、今は卒論に追われる日々を送っているらしい。あの一瞬でしか話してないのに、覚えていてくれたことがとても嬉しく、しばらく話し込んでから会場外にいるメンバーにサインをもらって解散した。Cちゃんは、またタイミングが合えばロンドンに戻るらしい。YMS、来年から大幅に受け入れ人数増やすもんな。自分も本当は現地に住みたいけれど、同じくらい日本で20代を過ごしたいという気持ちもあって、現時点ではやはり観光までに留めておこう、ということで変わらない。23時すぎに帰宅して、布団乾燥機の暖房機能をしのばせたブランケットにくるまりながら軽めの夕食を摂って寝た。

毎日、もちろん時間を置きながらではあるけど、恋人と連絡をとっていて、こんなに満たされてしまっていいのかと思う。素の自分を知ってくれているから、わざわざ猫被ったりしなくていいのが心地良く、しかしそこに浸かっていてばかりで辟易されていないかと少し心配になるくらいだ。昔、この人しかいないと何度も告白しては玉砕するほど好きだった男のことを思い出して、どこが好きだったのかもう忘れてしまった。今の恋人には、彼にも自分以外の誰にも言えない秘密があって(自分に伝えてくれている時点で差分があるのだが)、自分はそのことも含めて守りたいと思っている。この優しくて柔らかい時間が永遠に続けばいいとか、そういうことを感じるターンが自分に来るとは思っていなかったので、今ある幸せを享受している分、崩したくない不安もある。そういうことで、過去に日記をすべて下書きに戻すかもしれない。(※追記:戻した)

水曜、出社。夜眠るべき時間に寝られているだけで、こんなにも人間らしくいられるのか、という気持ち。年末にかけてインタビューがザクザク決まっていく。イベントの企画も進行していて、暇かと思いきや地味に忙しい。少し残業して、スリーフィートで奈良醸造のサワーIPAを一本買って、スーパーに寄ってから帰宅。ホットサンドの具材がマンネリ化していたので、高いけれどもトマトをスライスして加えた。やけどするぐらい激アツになったのを吸うように食べるのが好きなんだよな。茹でた芋には味噌。賞味期限が2ヶ月切れていたが味は問題なし。日中、なぜか水分をほとんど摂らず、打ち合わせの際に注文したカフェラテと、午後ながら作業で摂取したクーリッシュのみでやり過ごしていたので食が進む。血糖値スパイク待ったなし。恋人と学祭終わったら下町デートしよう、みたいな話をして0時半に寝た。

木曜、一度目が覚めるもまた寝てしまい、起きたら定時過ぎ。完全にやらかした。生粋の朝型人間なので寝坊するのは年に1回か2回程度なのだが、それが今日当たってしまった。すみません、とSlackの勤怠チャンネルに投げると「どんまい」「ご安全に」と書かれたスタンプで上司から反応あり。何もなければ在宅にしたかったが、夜どうせ出なければいけないので、いそいそと支度する。11時半に到着。外出と在宅の社員が多く、なんだか事務所内が空洞化しているように感じ、遅れてきた自分はそれに対して少し疎外されているようにも思えてしまう。気持ちが少しざわざわしている。少しの間残業して、恵比寿のIBrewでアマクサソナーの「バナナちゃん」ことバナナのスムージーサワーを飲んだ。Brewdogでお話してから、シクロさんも別で飲んでくださったみたいで、そうでしょうびっくりするでしょうと思いながら拝読した。スムージーサワーは樽で飲むと最初と最後が詰まっていてドロドロ(店のスタッフが開栓できず苦戦する時もあるくらいだ)、中間部分がさらさらのサワーなので、その変化を楽しむのも一興。職場の酒好きオタクギャルにも先日缶で買っておいてあげた。

パイントサイズを飲み干して、いつも声をかけてくれる、海外の客とのコミュニケーションが得意なショートヘアの可愛らしいスタッフの方が、珍しくメガネ姿だったので「かわいいですね」と率直に伝えると、お姉さん今日スムージーあるから来ると思いましたよ、と言われてちょっと照れ臭くなった。IBrew、いつも時間潰しがてら来るので、がっつり2杯以上飲んだり、フードを頼んだことがない。隣を見ると仕事仲間みたいな間柄の男女が大きなプレートに肉やフライが何種類も乗った盛り合わせを頼んでいて勝手にテンションが上がった。現金会計なのと喫煙不可なのが唯一ネックだけども、近いうちにフードも頼んでみたい。恋人から連絡がないなと思っていたら、学祭前最後のスタジオだったらしい。親友の誕生日をグループLINEで祝って、3時半頃に寝た。