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【過去記事】代表ブログ:キャリア相談アルアル「スペシャリストになるかゼネラリストになるか」どっちがいいのよ議論

**この記事は2018-08-21にフロカレHPにアップされたものを再掲載しております。**

割とよくあるスペシャリストになるかゼネラリストになるかどっちがいいのよ議論。

正直、個人的にはその人が楽しければいいじゃん、と思うし、ハッキリ言って、どっちでもいいのですが、どちらかというとスペシャリスト志向です。

あ、ゼネラリストを批判するわけではありません。あくまで、成田の志向性の話です。

だからゼネラリストを目指して幅広く資格とか取りまくるとかも別にそれはそれでいいと思います。

むしろ自分はそれできないのですごいな、とすら思います。

スペシャリスト志向がいいんじゃん?と思うのは以下の2つの自身の経験から。

まず一つ目は、スポーツで、まんべんなく強い選手には「怖さ」がなく、

逆に一個でも得意な武器を持っている選手はとにかく「怖い」し「しぶとい」。

「これだけは警戒しないとやばい」というものがある選手ってホント怖いんです。

得意な武器で勝負ガンガンしてくるし、それが決まれば一気にノッてくる。

さらに劣勢だったとしても、最後の最後にそこを軸にするもんだから、

まあ折れない。気持ちいいくらいの竹やり根性で、迫ってくるわけです。

技術的な攻略は立てやすい一方でこの精神性が特にやっかいだったりします。

そして、もう一つは、スペシャリストほど「呼ばれる」ということ。

これは社会に出てからですが、「○○のことについてはあの人!」という武器がある人と

超一流企業で、なんでも一通り高い水準でできる人がいたとして、よほどの水準なら別ですが

そうでない場合、前者のほうが、圧倒的に社内外問わず、ほかの人・企業からお声掛けがかかる可能性は圧倒的に高いと思っています。

少しそれますが自分は、リーマンショックを経験して、倒産する企業をたくさん見ましたし、

自分の会社も倒産しかけ、リストラを目の当たりにしました。

…というかリストラ対象になりいわゆる「肩たたき」も経験をしました。

なのになぜ今もここにいるかは今度書きます。まだ諸事情により書けません(笑)

だから、会社に依存するということが恐怖以外の何物でもありません。

依存して、そこで通用したとしても、そこが「なくなる」としたら自分の価値も一旦リセット、年収も0になっちゃうわけです。

その経験をしてから自分は、どうやって会社がつぶれても生き延びるかから始まり、

いい会社がなかったらどうやったら自分のやりたいことが実現できるかを考えるようになりました。

このあたりから、自分の中で「社内出世・ではなくて、「社外出世」がキーワードになっていきました。

それ以前は世の中を知りませんから、社内で頑張れば年収はずっと上がると思っていたし、

それが一つの正義であり、同年代より稼いでいる社会人であることが、かっこいいと思っていました。

でもこれだと会社が倒産した瞬間に「詰む」わけですね。

となると、生き延びるために、社外出世をしていろんなところからお仕事がもらえるようになろう、と思うわけで、

そうすると、ある程度、社外で有名になる必要があります。

有名というより、成田という人間を多くの人に知ってもらう必要を感じました。

ということで、とりあえずいろんな会社の人に会うことにしたんです。

↓社外出世のイメージはこんな感じ。

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ですが、ここで困ったことが、「自己紹介」。

いまでも覚えているのはいろんな社長さんたちの集まりになぜか呼ばれた日のコト。

たぶん酒の知識がマニアックとかそんな感じのエンタメ要員で呼ばれたと記憶していますw

その日は結構盛り上がって「みんなで何かやろう」と盛り上がりました。

そのとき「成田さんのウリとか得意分野ってなんですか?」と聞かれたんですが、これがまあ出てこない。

せいぜい、○○が趣味です、とか何の役に立つかわかりませんけど、○○だけはマニアックです、程度。

「おもしろいね!」と笑ってくれましたが、テーマ的に確実に聞きたいことはそこじゃない。

仕事でのウリが聞きたいわけです。

丁度、色々表彰をもらっていた時期でしたから、その辺も一応話してみました。

「それはすごいね!」と驚いてくれましたが、確実に聞きたいことはそこじゃない。

そういう実績じゃなくて、「何ができるのか・何がしたいのか」が聞きたいんです。

あ、やたら実績アピールするダサいビジネスマンいますが、あれはほんとヤメたほうがいい。

相手が聞きたいことはそこじゃないことが多いから。本人にとってはさぞ誇りなんでしょうが、

周囲からしたら「ふーん」なわけで、そこに至るまでの要素にしか興味がないことがほとんどなので。

ズレました。

とにもかくにも、そんな感じでとりあえずなんとかいろいろしゃべりましたが、全く持って、不発に終わりました。

この反省を活かして、自分のウリを3つくらいに整理して、さらにキャッチーにしました。

するとむしろこの方が、「成田さんの専門分野活かせそうなとこあるんだけど」とか

「成田さんの専門分野がなくて困っている人がいる」などなど、お声掛けいただけるようになりました。

専門分野といえば聞こえはいいですが、最初はハッタリだったのが正直な話。

ですが嘘からでた真的なもんで、専門分野って言ってしまったが故、

他の人からはその分野についてまあ質問を受ける。そうなると勉強せざるを得ない。

そうしたらいつの間にか狭い分野ではありますがスペシャリストに「結果なっていました」。

そんなこんなで、スペシャリストのほうが、なんだかんだと自分にとってはよかったんですね。

よく「あまりに得意分野を絞るとつぶしが利かない気がする」とか

「時代の多様化や変化についていけない」

なんて話を聞きますが、自分はこういう経験から、そうした意見には否定的です。

そりゃ広い分野に精通しているほうが、つぶしはきくでしょうし、時代変化についていけそうな雰囲気はあります。

でも、大丈夫です。時代は多様化しているし、変化もたくさんある=ニーズも多様化するし変化もある。

つまり、得意分野を活かせるチャンスは山ほどあります。それが今ではないかも知れませんが、確実にその波は来ます。

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なにより得意分野活かしているときって人間イキイキしますし、キャッキャもします。

そういう意味でもスペシャリストのほうがオススメかなって思います。

▼追伸

そうそう、そんなこと考えていたらこんな一文に出会いました。

落合陽一氏「専門性を絞ったからといって将来の進路まで絞ることにはなりません」

文脈的に自分の意見とすこし違ったニュアンスでのこの一言なんですが、

あー、わかるわーと思ったので、引用でした。

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