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【過去記事】キャッキャリアブログ:元ニートが語る!「愛される馬鹿」になる条件と、なってみて気づいたこと。

**この記事は2018-08-21にフロカレHPにアップされたものを再掲載しております。**

先日、フロカレ史上最高集客を記録したパワポ夏祭り講師cachikuさん。

イベントレポ:パワポ夏祭り

http://frocolle.dip.jp/?p=594

キャッキャリアブログ:パワポ夏祭り講師

http://frocolle.dip.jp/?p=438

お会いして話を聞けば聞くほど珍妙なキャリア。

今回は、特に就活生の皆さんに読んで欲しい文章です。

人生最長のキャリアがニート。

大学卒業後、200社受けるも内定が出ず、自殺志願者を助ける僧侶に相談に行きかけ、なんとか就職するもブラック企業のため、職を転々。その後、ラノベ作家を目指してニートになり……

うーん、だれがどう見ても珍妙なキャリアですよね。

ちなみに過去、cachikuさんが、成田に文章を書くお仕事を依頼してくださり、半年ほど連載を持つきっかけをくださいました。

ここから私のキャッキャしたパラレルキャリアが始まりました。私のキャリアを切り拓いてくれた恩人のキャリア、どうぞご覧ください。

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書くことなくてご無沙汰していましたが、経歴の話でも大丈夫だといわれ、とりあえず今回はそんな話でも。

ただ、人生最長のキャリアがニートなので、参考にならない可能性が大です。この場でブラウザバックしていただき、仕事の勉強などに時間を回していただいたほうが有意義だと思います。

大卒後、最初のキャリアは無職です。新卒採用で内定が出ませんでした。2度の就活(1年留年しています)で200社ほど応募しましたが見事に全滅。3日に1社のペースで受けたら会社のこともロクに調べられないだろうにと思いますが、企業からすると「そんなこともわからない馬鹿にやる内定はねぇ!」という感じだったのでしょう。そのとおりだと思います。

世間が入社式の4月1日は、新卒派遣から応募した会社の面接を受けに行っていました。親には「歓迎会で遅くなる」と嘘をついて家を出たので(絶対バレてましたね、ええ)、面接のあとは渋谷や浜松町、大学の最寄り駅のスタバやエクセルシオールでひたすら時間を潰し、夜9時に最後のカフェを出て家まで数駅の道のりを徒歩で帰宅。ですが、途中で大雨に降られて折り畳み傘を折られ、自宅の最寄り駅2つ手前の駅のトイレに逃げこみ、そこであまりの惨めさに便器に顔つっこんで泣きました。

そんなエピソードも、いまとなっては良い思い出です。ええ、当時はひどかったですけどね。いきなり数人の知人に「千葉県成田市に自殺志願者を助けようと頑張ってる僧侶さんがいるらしいから会ってくる」とかメール送ってましたから。そのときの皆さんのレスの早いこと早いこと。お前らいつもそれくらい早く返信しろよと心の底から思いました。

その僧侶さんが、こちらです(↓)

http://news.livedoor.com/article/detail/4496331/

さて、そんな僕の無職は運良く6日で終わりを告げます。4月1日に面接を受けた会社から人生初の内定をいただいたのです。そしてすぐさま入社し、働きはじめました。もちろん入社式などありません。同期もいません。歓迎会もありませんでした。誰もが終電帰りや寝泊まりが当たり前なくらい忙しく、そんなことやってる暇なかったんですよね。どうでもいいですけど大学生の皆さん、入社式や同期はマジで一生の宝物だと思うので、ホント体験しておいてください。

というわけで、どうにかこうにかこの会社で働きはじめます。

そして3ヵ月で辞めます。

辞めた理由はいろいろですが、リアルに書けない話なので割愛します。まぁ給料の未払いとかいろいろあったんです、いろいろ。ええ。とりあえず会社が超絶ブラックだったんだなと思ってください。

で、その後、一緒のタイミングで辞めた同社の専務に誘われる形で別の会社にいきます。

で、ここも10ヵ月で辞めます。ここも理由はリアルに書けない話なので割愛します。まぁ会社でセクハラやパワハラや不倫や部長と社長の権力闘争や、もう周りでいろいろあって「この会社、怖ぇ……((((;゚Д゚))))ガクブル」ってなったんです、ええ。とりあえず会社が超絶ブラックだったんだなと思ってください。

そして3社目として入社したのがインテリジェンスです。ここでフロカレ代表の成田さんと出会います。

で、そんなインテも2年10ヵ月で辞めます。

インテを辞めた理由は「ラノベ作家になりたかったから」でした。はい、ここ失笑ポイントです。

「え、なんでいきなりそんなこと?」「なんの脈絡もなさすぎない?」と思われるかもしれません。僕もそう思います。でも、自分でもなんでそんなこと思ったのかいまだに不思議ですけど、思っちゃったのです。だから仕方ないのです。

そしてニートになりました。ラノベ作家になる修行をするために。

で。最終的には4年間ニート=修行に取り組み、結果的に作家にはなれませんでした。最高実績は某新人賞の最終選考落選。ぶっちゃけインテ時代の仕事より本気でPDCAやマーケティングなどを意識して狙って獲りにいったので、本気で悔しかったです。

こうして実に4年に及んだニート期間は、貯金が底をつくと同時に終わりました。

で、その後は改めて就活し、今度は医療系のベンチャーに入りました。

もちろんそこも1年3ヵ月で辞めました。

そしていまは”ほぼ”フリーライターとして活動しています。webメディアの編集とかゴーストライターとか取材とかやっています。最近はやたらに牛や牛肉について調べています。お仕事ください(真顔)

少しくらい役に立ちそうな話をしておかないと成田さんに怒られそうですので、一つだけ。

世の中には、こんな馬鹿でも「愛すべき馬鹿」としてかわいがってくれる企業や人が意外といます。

僕はニート後の就活の面接では「ラノベ作家めざしてました」「ラノベ書くときにこんなこと意識してました」という話しかしませんでした。でも、けっこうな数の企業が「こいつ馬鹿だ!(笑)」といった具合に面白がってくれました。まぁでも実際に採用した企業からしますと、さっさと辞めていきやがったので、いまごろ「あいつただの馬鹿だった……」と(笑)が消えたと思いますが。

この「愛される馬鹿」の条件としては、

(1)行動が馬鹿である

(2)本気度が馬鹿である

(3)ある程度の実績を上げている

あたりが必要かなと思っています。

僕の場合にあてはめますと、

(1)ニートになってまでラノベ作家をめざした。ネットで「馬鹿じゃないの?」といわれました。そのとおりだと思います。

(2)ガッチガチにセルフ・マネジメントを意識していました。ネットで「馬鹿じゃないの。これ仕事でやれよ」といわれました。そのとおりだと思います。

(3)最終選考まではいきました。ネットで「お前みたいなヤツがなれるわけないだろ」といわれました。そのとおりでした。

といった感じです。もっとも(3)はぶっちゃけ必要なくて(1)と(2)だけでいいのではないかとも。馬鹿なことに本気で取り組んでいる人は、意外とそれだけで愛される気がします(ただ、万人に愛されるのではなくて、一部の人に愛されるだけです)

昨今「みんなやりたいことを仕事にしよう!」的な話が流行っています。

僕はそんな必要ないと思っている人間ですが、もしそうしたくて、でも不安がある人に伝えたいのは、

「たとえ失敗しても、その取り組みの本気度が桁違いであれば、取り組んだこと自体がリスクヘッジになる」

ということ。意外と人生どうにかなるんじゃないかなと、個人的な経験からはそう思います。

ゲームやりたいので、終わりにします。

▼切実な追伸

牛、牛肉に詳しいライター(未経験可)、切実に募集中!!

【プロフィール】

cachiku

2010年7月インテリジェンスに入社し、フロカレ代表・成田さんと出会う。2013年5月にインテリジェンスを退職後、ニートとなってラノベ作家をめざす。最高実績は某新人賞・最終選考落選。現在はほぼフリーライター。牛・牛肉のメディアの編集長をはじめ、web編集やライティング、取材などを中心に活動中。

ブログ:https://swatanabe.hatenablog.com/

twitter:@cachiku_novels


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